9/4(日)22時~NHK BSでプレミアムドラマ「風よ あらしよ」スタート! 村山由佳さんの原作(集英社刊)とともに、 伊藤野枝の評伝と一緒にお読みいただくと更に世界観が深まります。☞ https://t.co/fNYoJ3nR0O
— 岩波書店 (@Iwanamishoten) August 25, 2022
瀬戸内寂聴『美は乱調にあり』『諧調は偽りなり』
栗原康『村に火をつけ、白痴になれ』 https://t.co/3e8OlGsOIj pic.twitter.com/gxlhyF1wi6
2022/09/04~2022/09/18 BSプレミアム
あらすじ
(1) 初回放送日: 2022年9月4日
今から100年前。女性の地位は低く、良妻賢母が求められた時代。福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、東京の女学校へ入学し、教師の辻(稲垣吾郎)から「青踏」の存在を教わり心を掴まれる。貧しい家を支える為の結婚を蹴り、自由を求め再び上京した野枝に才能を感じ取った辻は、彼女に知識を与え、導く。溢れんばかりの情熱を持った野枝はらいてう(松下奈緒)の青鞜社の門をたたき、時代の若きアイコンとなる。
(2) 初回放送日: 2022年9月11日
「青踏」を通して次々と世の中の不平等を訴えていく野枝。しかし、世間の風当たりは厳しく、ついにはらいてう自身が隠居をしてしまう。らいてうから青踏を引き継いだ野枝であったが、辻との関係も次第に亀裂が生じ、青踏も廃刊となる。野枝に逆風が吹く中、時代の風雲児でアナキストの大杉栄(永山瑛太)に出会う。野枝は辻との別れを選び、大杉のもとへと駆け寄るが、待ち受けていたのは自由恋愛という名の四角関係であった。
(3) 初回放送日: 2022年9月18日
自由を強く求める野枝と大杉は、“同志”として人生をともに歩む覚悟を決める。そして、平等で公正な社会を作ろうと、“言葉”を武器に理不尽な権力に立ち向かっていくのであった。波乱万丈の人生を更に開花させようとした矢先、関東大震災が勃発。世の中はますます混乱に陥り、野枝や大杉たち無政府主義者にも疑いの目が向けられ…そして、理不尽な暴力が彼女たちを襲ってしまう。
稲垣吾郎さんの演技が好きなのでまず見ようと思いました。稲垣さん演じる辻潤は「あぐり」で森本レオさんが演じた森潤のモデルとなった人。吉高由里子さんは「花子とアン」の時も思ったけど、すごく着物が似合う。
村岡花子 明治26(1893)年生まれ
伊藤野枝 明治28(1895)年生まれ
おお! ほぼ同世代!
松下奈緒さん演じる平塚らいてうさんもよかったな。「はね駒」のモデルになった磯村春子さんは明治時代に新聞記者になった女性だけど、平塚らいてうさんには賛同してなかったというのを見かけたな。働く女性と言っても当時からいろいろあったんだろう。
大杉栄の本妻が「花子とアン」で宇田川先生だった山田真歩さん。愛人、神近市子役の美波さんは未だに「有閑俱楽部」の悠理を思い出すんだよね。
辻潤は英語教師で野枝を呼び寄せて暮らし始める。生まれた子供は辻潤の母親頼み。男の子2人もいたのか。ドラマでは、野枝が出ていく時に「一(まこと)は置いてけ」と辻潤は言ってたけど、結局、辻潤は職にもつかず放浪の人生っぽかったから子供たちと関わり合ったのかな?
辻潤のクズっぷりたまらん。稲垣吾郎さんのああいう役大好き。「流れ星」のもずく兄とか。つかみどころのない人物でよかった。
2話で辻潤も平塚らいてうも去り、3話は伊藤野枝、大杉栄の最期。ドラマではぼかしてたけど、2人と一緒だった大杉栄の甥っ子まで手にかけられていたとはなあ。
正直言うと3話では足りない! 10話くらいかけてじっくり描いてほしかったな。
アナーキストの村木源次郎役の玉置玲央さんは以前観た「教誨師」の死刑囚役が妙に印象に残っている。というかあの映画、結末がそんなに好きじゃなかったけど、あの映画に出てきた死刑囚たちの演技がそれぞれすごくていまだにざわざわする。
野枝ってすごく活動的で忙しそうなのに子供がたくさんいるのがすごい。昔の方が当たり前に人に面倒見てもらえたからなのかもしれないけど、それでもねえ。大杉栄もすごくいいこという人なんだけど、自由恋愛とか男女間になると途端にダメな人っぽく見えてしまうな。しかし何で甥っ子も連れて出かけなければならなかったのか。
あまりにも結末が衝撃的で今までのエピソードが飛んでしまった(^-^;
それでも、あんまり今のドラマって見なくなったけど、NHKは別格によい。というか、私好みなドラマをやってくれる。