徒然好きなもの

ドラマの感想など

言い寄る

朝の連続テレビ小説芋たこなんきん」の再放送を見ていたら、田辺聖子さんの小説に興味を持ちました。自伝的な本が読みたかったけど電子書籍化されてなく買えませんでした。

この辺が読みたかった。

 

田辺聖子さんの本は、昔、源氏物語か何か読んだ気がするんだけど…

これこれ! これを読んだことがあり、それから田辺さんの本には縁がありませんでした。つまらなかったわけじゃないんだけどね。

 

今回は、ネットでオススメとあがっていたものを選びました。

乃里子シリーズの1作目。私は普段、恋愛小説を読みません。かなりお花畑の少女漫画ばっかり読んでるので、まず刺激が強かった。作品が発表されたのは1970年代。その時代にフリーデザイナーで一人暮らしをしている乃里子。草食系の五郎が好きだけど、金持ちの色男・剛、中年男・水野とも関係を持っている。

 

買ったのは5月中旬だったけど、先ほどようやく読了。かなり文章は読みやすい。だけど、主人公以下好感を持てる人がいなくて、なかなか読み進められなかった。読み進めると終盤、乃里子の友達・美々に起こった出来事がつらくて…。乃里子自身も剛にあんなことされたのに、その後がありそうなのが信じられない。

 

乃里子は、バリバリ働いて、男性関係も活発で「芋たこなんきん」でいうとみすずに近い感じがしたなあ。そう気づいてから読む気になった。みすずは嫌いじゃないです。

「言い寄る」を買った後で、電子書籍で買える自伝本では「私の大阪八景」があるとしり、こっち買えばよかったな~…なんて。

 

向田邦子さんの作品も評価が高いけど、私は不倫されるか不倫してる女ばっかり!と思ってしまったので、ちょっと合わなかったかな。それと同じ感じ。どちらもモテる女が出てくるけど、恥ずかしながらそういうモテる女性の心理が分からないから読んでて面白さが分からないんだと思う。

こちらの作品は田辺さんの死後に見つかった日記ということで、本来、人に見せる前提でない文章を読むことに少し抵抗があります。その割に今度ドラマ化される「セイコグラム」は見る予定ですが。

 

田辺聖子さんの文章は読みやすかったので、自伝的本か古典の本を今度は買ってみようかと思います。

 

あまり好感を持てないと言いつつ、乃里子シリーズも気になったりする。

そういうきっかけでしか最近は本を読んでません。

 

おしん」以降、古い朝ドラの再放送の度に関連する本を読みました。ただ、昔の作品だからモデルの人がいる場合、原案本が入手できないパターンが多い。

・「はね駒」…モデルになった磯村春子さんの書いた「今の女」を読みました。

peachredrum.hateblo.jp

新聞記者である磯村さんが取材した明治時代の新しい女性たちの話。最初は旧仮名遣いが読みづらく感じたけど、だんだん面白くなってきました。後の方にサラッとプロフィールは書かれてましたが、自伝本ではないので、なぜ上京したかいつごろ結婚したのかなどは分からずじまい。

 

・「あぐり

エイスケさん、淳之介さん、理恵さんいずれも作家であり、作家ではないあぐりさんも和子さんも本を出している。

買ったのはこれだけ。和子さんの本もとても興味があるんだけど、文庫本価格にならないかなというケチ心で買っていないのです(-_-;) だって電子書籍で読む分には本の大きさ関係ないんだもん。「あぐり」再放送中に日経新聞で連載されたものが書籍化されないかなと思ってます。

 

淳之介さんの本は父への思いや戦争中のことなど。ドラマでは森本レオさんが演じた森潤がT老人(辻潤)として書かれているのも興味深かった。あぐりさんの書かれた本を読み、ひょうひょうとした感じはドラマのキャラに近く感じました。

あ、エイスケさんのは青空文庫でいくつか読みました。これは、あぐりさんを描いたみたいに見えて面白かった。文章はかなり独特。

 

・「マー姉ちゃん

特に初期の「サザエさん」など読みたかったけど、電子書籍になっておらず、電子書籍で買えた長谷川洋子さんの本だけ読みました。

洋子さん側から見た長谷川家。「マー姉ちゃん」内では一切描写がなかったけど、かなり動物好きだったことや、町子さんと洋子さんで海外旅行へ行った話などなど。

 

しかし、ほんと、最近本を読むスピードはかなり落ちた…。