徒然好きなもの

ドラマの感想など

本が読めなくなった

以前、1955年制作の「次郎物語」を見て、原作が気になり、検索すると青空文庫になっていたので読むことにしました。

作者の下村湖人は明治17(1884)年生まれで、自伝的小説「次郎物語」を書き始めたのは、昭和11(1936)年。幼少期のエピソードは明治時代の話ということになります。

 

明治生まれの人が書いた文章は難しいかと思ったのですが、そんなことはなくとても読みやすかったです。

peachredrum.hateblo.jp

映画では献身的な乳母のお浜が次郎の実母のお民に悪態をついてたりして驚きました。映画には出てこなかったけど、お浜は、次郎と同じ年の娘のお鶴だけじゃなく、恭一と同い年の娘もいました。…と感想を書き連ねる予定が全然ページが進まない…。

 

読んでいくうちに昔の男の子の遊び?として動物虐待場面が出てきたせいもあるけど。気まぐれに虫やカエルを残酷な方法で殺す、猫を狭いところに閉じ込める等々。次郎のいたずらが恭一の教科書をトイレに投げ捨てる等いたずらとは言えないくらいでドン引きしたのもあったせいもあります。昔ならさすが男の子だといわれる程度のことだったのでしょうけど。

 

私自身は三姉妹の真ん中なので、次郎みたいに三兄弟の次男はちょっと屈折したところがあるのはわかるけど、自分に目を向けてもらいたいという思いから、いろいろやらかすのが見ていられない感じ。だんご3兄弟の「自分が一番 次男」を地で行く感じ。映画の中でも描かれていたけど、結局、次郎は乳母にも実の母にも実母の実家でもかわいがられたけど、同じような境遇で育った兄の恭一がちょっと気の毒。

 

よく朝ドラ界隈に現代感覚で批判するというのがあるけど、自分に合わないものは、そうなっちゃうのかもね。ずっと前だけどドラマの感想で自分にとってつまらないドラマほど「リアリティがない」という感想になりがちだとどこかで見かけました。医者でも刑事でもないのに面白いと「リアル」と感じ、つまらないドラマは「リアリティがない」。リアリティがある/ないという感想は残すまいと思うのですが、書いちゃってるだろうな(-_-;)

 

今は紙の本は買わなくなり、ここ10年くらい電子書籍で本や漫画を読んでいるのですが、なんでか漫画はスラスラ読めるのに、小説はだめだな~。私がいつも使用しているのはiPad(第9世代)で画面の大きさは十分だし、漫画だと雑誌サイズより小さいけどコミックスサイズより大きいくらいだと思います。スマホでは読みません。

 

芋たこなんきん」の再放送を見ていたのが去年なのに、その時に買った「私の大阪八景」はいまだに手付かず。田辺聖子さんの文章も決して読みにくいわけではなく、「残花亭日暦」と「言い寄る」は完読しました。

 

いつも朝ドラの再放送を見ていると、モデルになった方の書籍を読むことが多かったのですが、先月までやっていた「本日も晴天なり」のモデルになった近藤富枝さんの書籍は買っていません。

読みたかった↑こちらは電子書籍になっておらず、電子書籍になっているものも歴史小説が多いので、もともとそんなに読まないジャンルでもあり、読めるかな?という不安があります。

近藤さんと同期でドラマでいうブルースのモデルだった武井照子さんのこちらの本はいつか読んでみたいなと思います。こちらは電子書籍あり。

↑こちらの本は、近藤富枝さん、吉沢久子さん、赤木春恵さん、緒方貞子さん、吉武輝子さんという女性5人のインタビューをもとにした本で電子書籍あり。こういう本も興味深い。でも買っても読まないだろっていうね。

 

かといってまた紙の本に戻る気はなし。いつも楽天ブックスで買っているけど、ある程度まとめて買うと割引があったりするのも利用する理由の一つ。ざっと検索すると私と逆に小説は読みやすいけど漫画は読みにくいという人もいたし、個人差かなあ。

 

夜、急に本が読みたくなる時に明かりを準備しなくていいのは本当に便利なんだけどね。前は本を読むために小さなスタンドを買ってたりしてました。今は夜中に目を覚ますと、ゲームやったりYouTube見ちゃったりするからなあ。

 

漫画はそんなに時間がかからず読み終えられるけど、小説だとある程度時間がかかるし、目が疲れる!? 画面が明るすぎる!? 何とか調節してチャレンジしてみたいです。物語に埋没する感じをまた味わいたいです。昔々、電熱器前で宮部みゆきさんの「模倣犯」を読んでいて、あまり夢中で読んでいたら新潮文庫の紐のしおりが燃えていたという経験があったな…(;'∀')