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【ネタバレ】バリー・リンドン

1975年 イギリス

 

あらすじ

幼い頃、父親が決闘で命を落としたバリー。青年に成長すると従姉のノーラと恋に落ちるが、恋のライバルである男性と決闘し、これに打ち勝つ。だがこの決闘は許されぬもので、そのせいで故郷を離れたバリーは道中、一文無しになってしまい、一度は英国軍に入隊するが、やがてプロシア軍に鞍替えする。終戦後、ド・バリバリという男と意気投合したバリーは、ギャンブラーとして各国を渡り歩くようになるが……。

2021年9月24日 BS12録画。途中CMが入っているとはいえ、録画時間3時間の大作でなかなか手が出なかった。

 

第一部

18世紀半ば、アイルランドのレドモンド・バリーの父は決闘で殺され、母はたくさんの男たちに求婚されたが、独身を貫いた。バリーは従姉のノーラにひかれた。

 

ノーラはイギリス軍のジョン・クイン大尉にひかれるようになり、バリーは嫉妬する。バリーはクイン大尉とデートしているノーラに会いに行き、ノーラのリボンを返す。クイン大尉は、イングランドの女は情夫を2人も持たないと怒って立ち去った。ノーラの兄たちは資産家のクイン大尉とノーラを結婚させたがっていた。

 

ノーラとクイン大尉の結婚式。食事の席でバリーはクイン大尉にグラスを投げ付け、クイン大尉の顔にかすり傷を負わせた。

 

バリーはクイン大尉に決闘を申し込み、向かい合わせで銃を撃ち合う。レドモンドはクイン大尉を撃ち殺した。ノーラの兄たちに警察が来るから逃げろと言われ、馬で家に帰ったバリーは家にはいられなくなったため、馬に乗り、20ギニーを持って、ダブリンへ向かった。え、1人なの?

 

途中、追いはぎのフィーニー大尉と息子のシェーマスに銃を突きつけられ、お金も馬もとられた。町まで8キロ歩くことになったバリー。

 

途中の村でチャールズ・ゲイル中将が兵員を募集していた。バリーは給金に引かれて志願した。仲間とトラブルになり、上半身裸で素手で殴り合いをした。ボクシングの原型? バリーは強く、圧勝。

 

その後、訓練を重ね、兵士らしくなったバリー。クイン大尉との決闘に立ち会ったクローガン大尉と再会し、ノーラがクイン大尉と結婚したと聞かされた。バリーの放った弾は麻玉で、クイン大尉は気絶しただけ。バリーを追い出すための作戦だった。

 

七年戦争に従軍したバリー。多くの犠牲者が出て、クローガン大尉も撃たれた。キスしてくれと言われて口にキスするバリー。へえ!? 親友とは言ってたけど。クローガン大尉は亡くなり、服務期間は6年残っていたが、バリーは脱出を考えるようになった。

 

川の中で裸で手を取り合って話し合う男たちを目撃したバリーは男たちが脱いでいた将校服に着替え、馬に乗って、中立国のオランダに行き、アイルランドに行こうと考えた。通りすがりの女性に声をかけ、食事にありつく。女性はリシェンと言い、赤ちゃんと2人暮らしで夫は戦争に行っていると言う。ジョナサン・フェーケナムと名乗るバリー。「寂しい時はない?」と聞くリシェンと一夜の関係を結ぶ!? ナレーションでは次々と男を迎えるとか言ってるけど、はぁ!?

 

馬に乗って出発したバリーは同盟国のプロイセン軍のポツドルフ大尉に話しかけられ、ゲイル歩兵連隊のフェーケナム中尉と名乗る。ブレーメンに行くというバリーに方向が逆だと指摘するポツドルフ大尉から身分証の提示を求められた。偽の身分証を提示し、ポツドルフ大尉と行動を共にした。

 

手厚い歓待を受けたバリーはポツドルフ大尉の質問に作り話で返した。しかし、ポツドルフ大尉に脱走兵だとバレ、逮捕されそうになるが、ポツドルフ大尉の兵卒になることで許してもらった。ちょっとしたことでも鞭打ちの罰を受けながらも戦い続けた。

 

戦後、ベルリンに滞在していたバリー。オーストリア宮廷に籍のある自称シュバリエ・ド・バリバリーは本業は賭博師で、バリーと同じアイルランド人らしい。ポツドルフ大尉の命令でスパイとしてシュバリエに近づいたバリー。シュバリエは白塗りの変わり者!? しかし、シュバリエの姿に感動したバリーはあっさりスパイであることを告白した。

 

祖国を追われたシュバリエもまたバリーに感動し、二重スパイとしてポツドルフ大尉に報告を続けた。

 

シュバリエと博打をしてる人、みんな白塗りメイクをしている。バリーはシュバリエの博打のイカサマの手伝いをした。負け続け大損した公爵から決闘を申し込まれた。

 

決闘を申し込まれたシュバリエは陛下から国外追放を申し渡された。翌朝10時、散歩のために外に出たシュバリエは国境まで護送されることになった。このシュバリエがバリー!? ええ〜!? 本物のシュバリエは前の晩に逃げていた。

 

シュバリエと共に賭博師となったバリー。貴族たちに貸しを作り、バリーが期限になったら回収に行く。

 

金と身分のある女性との結婚を考えるようになったバリーは、車椅子生活を送る夫を持つレディー・リンドンに目をつけた。

 

博打に負け、風に当たると言って外に出たレディーに声をかけるのかと思いきや、いきなり言葉も交わさずキスをするバリー。その日から親密になった。

 

レディーの夫にはバレていて、バリーに怒りをぶつけた。しかし、興奮しすぎたサー・チャールズ・リンドンは発作を起こしてベルギー王国で亡くなった。

 

第二部

1年後の1773年6月15日、レドモンド・バリーはリンドン伯爵夫人と結婚。バリー・リンドンとして暮らし始めた。

 

タバコをやめてと妻のレディーに言われても、レディーの顔にタバコの煙を吹きかけるバリー。レディーの息子のブリンドン子爵はバリーを財産狙いと見抜いていた。バリーとレディーの間に男の子が産まれたが、家庭はますます冷え切った。

 

堂々と浮気するバリー。レディーやブリンドンにも見られ、風呂?にいたレディーのところに行き、キスをするバリー。画面がいちいち絵画みたい。

 

ある日、村に出かけるというレディーとキスをするバリー。ブリンドンにもキスをしたが、ブリンドンはキスを返さない。ブリンドンのお尻を鞭打つバリー。

 

8年後。バリーの息子・ブライアンの8歳の誕生日を盛大に祝うバリー。

 

バリーは実家から母・ベルを呼び寄せて暮らしていた。ベルからもしレディーが先に死んだら、財産はブリンドンのものになり、バリーは爵位も持っておらず、路頭に迷うと言われた。爵位を持ちたいバリーは財産を投じて貴族たちと関わりを持ったが、たちまち財産を食い潰した。ベルが結構したたかな女性でびっくり。

 

勉強していたブリンドンとブライアン。再三、ブリンドンに静かにしろと言われたブライアンは鉛筆がないと言って、ブリンドンからペンを取り返そうとした。怒ったブリンドンがブライアンのお尻を叩いているとバリーに見つかり、ブリンドンがバリーにお尻を叩かれた。

 

演奏会。ブリンドンはこれまでの不満をレディーにぶつけた。レディーはブライアンを連れ、泣きながら去ったが、公衆の面前でバリーはブリンドンを馬乗りになって何度も殴りつけた。

 

この一件でバリーは貴族たちから嫌われた。

 

バリーはブライアンを溺愛した。ポニーじゃなく本物の馬が欲しいと言われ、80ギニーで馬を購入。誕生日プレゼントするために厩舎にいることも知っていたブライアン。一人で行ってはいけないと言われていたのに厩舎にこっそり行き、落馬し、2日後、亡くなった。

 

バリーは酒に溺れ、レディーも気落ちし、バリーの母・ベルが資産管理をした。ベルは家庭教師のラント牧師を解雇。レディーの信頼していたラント牧師が去り、レディーは服毒自殺を図り、未遂に終わった。

 

ブリンドンはバリーを訪ね、決闘を申し込んだ。ええ!?

 

古い教会?の中、数人の立ち合い人の元、バリーとブリンドンは向き合う。ブリンドンは最初暴発で一発を失う。今度はバリーの射撃を受ける番になり、極度の緊張で吐いてしまうブリンドン。バリーは地面に向けて発砲した。今度はブリンドンがバリーの足を撃った。近くの旅館に医師を呼ぶと、左膝の下から切断と言われた。

 

ベルは知らせを受けてバリーの元へ向かった。

 

ブリンドン側のグレアムがブリンドンからの伝言として年金を払うから二度と屋敷に戻らないように言った。バリーはベルとアイルランドへ。その後は賭博で身を滅ぼしたと言われている。レディー・リンドンとブリンドン卿が資産管理を続ける。バリー・リンドンの年金を送るという書類にサインするレディー。ジョージ3世の治世のことであった。(終)

 

スタンリー・キューブリック監督の名前だけは知ってたけど、作品は見たことないかも!? 画面は美しいけど、誰も幸せにならない話でどんよりしてしまった。レディー・リンドンの写真がドンと出てたので貴族の女性の話だと思っていました。

 

バリー・リンドン役のライアン・オニールはなかなかかっこいい。ライアン・オニールで検索したら大谷と出てきた。ライアン・オニールが大谷の大ファンという情報を得ました。