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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (86)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)はまだ秀平(髙嶋政宏)に返事せずにいた。あき(伊藤榮子)が、秀平は待っているだろうから、心を決めたのだったら返事は早いほうがいい、と言うと、今から行ってくる、と出かける。純子が西川(北京一)の家に行くと、朝早く熊野へ出かけた、と言う。2日後ようやく帰ってくる秀平と待ち合わせした純子だが、雜賀(桂枝雀)のわらべ出版で待ちぼうけを食らう。4時間待たせてようやく現れた秀平に純子は…。

回数だけ見れば火曜日回っぽく見えるけど、年末年始で1回ずれたので、月曜日回なんだよね。

peachredrum.hateblo.jp

翌朝。純子はラジオを聞きながら機嫌よく家の中を掃除していた。それをほほえましく見ているあき。

純子「昭と雄太、まだ寝かしといてもええやろか」

あき「そやなあ。夏休みやし、野球の練習も終わったことやし、もうちょっと寝かしといたらどうや」

純子「2人ともほんまにたるんでしもて。あんなんで受験勉強間に合うねやろか」

 

あき「それより純子、速水さんへのお返事早い方がええのと違うか?」

純子「そやけど、私、2~3日待ってって言うてしもたさかい」

あき「そんなことかまへんやないか。こういうことは心に決めたらお返事は早い方がええんや。速水さんかて心待ちにしてはるに決まってるさかい」

純子「そやろか。それやったら今、ちょっと行ってくるわ」

 

と純子は出かけて行こうとしたので、あきは玄関先で服についたホコリを払った。寝起きの西川宅を訪ねると、秀平は不在。今朝の5時頃起きて、熊野の方で写真を撮ると出かけて行った。海から昇る太陽を撮るらしい。いつ帰るかは聞いていないが、2~3日はかかるんじゃないかと西川に言われた。肩を落として帰る純子。

 

小野家の朝食。

あき「熊野へ?」

純子「そうなんやて」

あき「大変やねえ」

純子「そんなことはひと言も言うてはらへんかったのに」

あき「そやけどまあお仕事なんやろから」

純子「それはそうかも分からへんけど…。何や気ぃ抜けてしもたわ」

あき「そんなこと言うもんやないよ」

純子「それは分かってんのやけどな」

 

昭と雄太は8時に起床。

純子「しっかり気ぃ引き締めとかんと大学受からへんで」

昭「ええやんか。2~3日ボ~ッとせな人間らしゅうのうなってしまうわ」

雄太「そんなことよりお姉ちゃん、秀平さんにはよ返事せんと逃げられてしまうで」

純子「何やて? しょうもないこと言うと承知せえへんからね! こら」

ハエたたきを持つ純子。

 

雄太「あかん。今朝は朝から低気圧や」←昭和の言い回し!

昭はハエのまね。

純子「何や? それ」

あき「『蠅が手をする足をする』や」

kobun.weblio.jp

小林一茶の俳句 やれ打つな蠅が手をすり足をする

 

さて速水秀平から純子に連絡が入ったのはそれから2日後のことであります。

 

雨。秀平と5時にわらべ出版で待ち合わせて、ご飯を食べに行く予定。今日は髪も下ろしてワンピースも着ておめかししている純子。今、通信社で撮った写真の現像をしていて、4時半には終わる。

 

昭と雄太が2階から降りてきた。

雄太「お姉ちゃん、それで行くんか?」

純子「そうや。何で?」

昭「もうちょっと派手にならんか?」

純子「そうかてこれが一番派手やもん」

 

昭「化粧は?」

純子「うるさいなあ」

雄太「口紅ぐらいしていかなあかんで」

純子「人のこと心配せんと、ほら、ちゃんと勉強し」

 

雄太「73点いうとこやな」

純子「黙っとき言うてんのが分からへんの?」

昭「はい、はいはい、はいはい」

部屋に戻って行った二人。

 

純子は鏡台に向かって口紅をつける。

雄太「そうそうそう」

いつの間にか覗き見していた。

純子「雄太!」

 

雨の降る中、正太夫が小野家にやって来た。

太夫「純ちゃんいてますか?」

昭「お姉ちゃんはランデブーや」

太夫「ランデブー? 速水君と?」

昭「そう。今頃はプロポーズの返事してる頃とちゃうかな」

 

太夫「プロポーズの返事て…。純ちゃんと速水君けんかしてたんと違うんかな」

雄太「『雨降って地固まる』ちゅうやっちゃ」

太夫「あ、ほんま」あからさまにガッカリ。

あきにご膳に誘われ、「いよいよ来るべき時が来たか…」とつぶやく正太夫。肩をもんであげる昭。

 

わらべ出版で待っている純子。2時間半待っていても秀平は来ない。久助、イライラ。純子は事故の心配をする。

「速水秀平君に告ぐ

向かいのコーヒー店に来られたし!

小野純子

雑賀久助

原稿用紙にメモを書き、わらべ出版のドアの前に貼った。

 

太夫と雄太は2階で将棋を指し、正太夫はおめでとうが言いたいと純子を待つ。

 

コーヒー店でも久助はイライラ。もうすぐ9時になるというのに秀平は来ない。これ以上待つことはないと怒っていた。

久助「僕な…僕はあの秀平君ちゅう男見損のうた! バカにしてるよ!」

秀平が来店。「ごめん! 本当にごめん!」

久助「何がごめんや! ごめんで済むのか! 今、何時やと思うとんねん!」

立ち上がった久助。秀平も(純子も)でかいなあ~。

 

秀平は5時までに来られるはずだったが、途中で火事の現場に行き合わせ、お母さんと子供を助けて病院まで行き、親子の写真を撮ったりした。口では何度も謝るけど、治療を受けてる坊やを祈るような眼で見てるお母さんとかいい写真が撮れたと待っていた純子のことはあまり考えているように見えない。

 

久助「純子ちゃん。君は何で怒らんのや!」

秀平「すいません」

久助「僕に謝らなくてもええよ! うちの純子ちゃんに謝ってやってくれ!」

久助は後は2人で話し合えと帰ってしまった。

 

秀平「ごめん。途中で電話入れたんだけど」

純子「7時半まではわらべ出版にいてたんです、私たち」

秀平「すまない。つい職業意識っていうか夢中でシャッター押してたんだ」

純子「私のことは忘れてはったんですか?」

秀平「いや、そうじゃない」

 

純子「4時間も待ってた私の方がアホなんかも分かりませんね。いえ、それよりもこんな時間までおとなしいに私が待ってる女やて思てはったん?」

秀平「だから謝ってるじゃないか」

純子「どういうつもりやの? 私がプロポーズのお返事するのを知ってて、それやのに3日間も熊野へ写真を撮りに行ってしまわはるやなんて」

秀平「それは…」

純子「私、何か事故にでも遭ったんやないかてものすごうものすごう心配して…」

秀平「ひと言もない。謝る。それで? プロポーズの返事聞かせてくれる? 純子さん…」

 

太夫が待ちきれなくて帰ろうとした時、純子が帰ってきたが、様子がおかしい。純子は家に帰っても何もしゃべらずに2階へ上がった。

太夫「結婚話、壊れてしもたんやろか」とニヤつく。

 

タイミングが合わないんだよねー、しかしまあ字幕が水色なんだから、相手役なんだろうけどさ。「お母ちゃんは反対や」と言いたくなるあきさんの気持ちが分かってしまった回だった。すぐに謝ることはできるけど、そんなに悪いとは思ってない風に見えちゃう。

 

前々から血のつながらない義理のきょうだいモノの少女漫画ばっかり読んでた私としては雄太×純子でも全然いいんだけどなー。絶対ないけど。これが配役逆ならまだしも血のつながらない弟の雄太が唐沢さんなんだもんなー。2人を見てるとときめく。