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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (96)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)と秀平(髙嶋政宏)の結婚式直前、司会を頼んでいた小平次が急に都合が悪くなり、急きょわらべ出版の節子(布勢真穂)に頼むことに。そのわらべ出版にヤケ酒で酔っ払った正太夫笑福亭鶴瓶)が現れ、雜賀(桂枝雀)はけじめのためにも、披露宴の司会を引き受けろ、と言う。式の前日、雜賀を交えて一家団らんしていると、初の給料をもらってきた雄太(唐沢寿明)が帰ってきて、陽一郎の遺影に給料袋を供えて…。

朝食の準備中に「結婚行進曲」を歌う恭子。

純子「嫌、もう!」照れる

恭子「ええなあ。うちも結婚する時はウェディングドレスにしよ」

あき「その前にええ人探さんとな」

 

しかし、恭子が急に大きな声を出す。結婚式は3丁目の神社。

恭子「神様の前やろ? ウェディングドレスでええんやろか」

ウェディングドレスというのは教会の式で着るのでは? 起きてきた昭も「ええのとちがうか」と言うが、気になったあきが朝食も食べずに聞きに出ていった。

 

わらべ出版では久助が節子に純子の結婚式に親代わりとして出る事を話しながら、既にウルウル。そこに来たのは清彦。久しぶり!

久助「節ちゃん、びっくりせんでもええ。これは正太夫の弟や」

節子「あ…押し売りかと思いました」

 

清彦は正太夫の行方を聞きに来た。3日前から支店の方にも顔を出さなくなってしまった。久助は何も知らない。つやも心配している。

清彦「もうじき純子ちゃんの結婚式やろ。せやからな、あのお兄ちゃんでも居たたまれんのと違うやろかな」

久助「ああ、そういうことあるかも分からんな」

家出の心配をする清彦だったが、久助はあの男28やからな、と。28!?

 

鶴瓶さんは昭和26(1951)年生まれだそうで、当時37歳。だよねえ、28歳には見えないと思った。役柄的には純ちゃんの4歳上くらい。

 

小野家

あき「ほんなら神主さんがな『今は着るもんをあれこれ言う時代やない。洋式でもふだん着でも何でも受け付けるさかい』言うて」

恭子「よかったなあ、お姉ちゃん」

純子「いや、助かったわ」

あき「ましてな、お婿さんが日系二世やからなウェディングドレス結構やないですか言うて」

純子「いや、ほんまに」

あき「考えてみたらそうなんや。今は物がない時代やさかい、白むくなんてとても手が出えへんし」

 

そこへぬひと村山が来た。

ぬひ「こんにちは。奥さん、嬢さん、えらいことだすわ」

 

結婚式の司会をぬひの夫・小平治がやるはずだったができなくなった。ぬひのもとに熊本から電報が届いた。

「タビコウギョウノヒノベ シキニカエレヌ シカイハアカン カンニン コヘイジ」

村山は仲人のため、司会はできない。恭子がしてもいいと言うが、身内はちょっとという話になった。

 

どないしよと思った純子は秀平に相談に行った。純子と秀平はわらべ出版に行き、節子に司会をお願いした。何で、真っ先に節子が思い浮かぶんだよ、秀平は!?

節子「いや~、そんな私とてもできませんわ」

そこに酔っ払った正太夫がやって来た。

太夫「ウフフフ、新郎新婦おそろいで。これはおめでとうさん」

 

久助が注意すると、迎え酒だという。なおも純子たちに絡むので、久助は純子たちを帰らせて正太夫と話をした。純子と秀平が結婚することがつらいことを久助もよく分かっていると言うが、もう何も思ってないと答える正太夫

 

久助「正太夫。人間な、割り切らないかん時があんねん。なっ? ここでお前さん、シャキッとせなんだら、お前さんは一生駄目になるで」

太夫「ほな、どないせえ言うんや」

久助「純子ちゃんの披露宴の司会をしなさい。今、節ちゃんに頼んでたとこやが、あれはお前さんがやりなさい」

 

太夫「おいやん…それは酷や。僕な…。ほんまは結婚式にも出とうないんや。その日はどっか遠いとこ行きたいねん」

久助「そやさかい、お前さんがやらないかんねん。なっ? どっかでふんぎりをつけないかん。これをおいてほかにはない」

節子「あの…口挟んで悪いんですけど、私、お手伝いしますよって」優しいなあ。

久助「お前さんがな、披露宴の司会をしてな、一番喜ぶのは純子ちゃんやで」

 

そしていよいよ4月25日。結婚式の前日であります。

 

昭和29年4月26日 月曜日 友引

zexy.net

友引は「幸せのおすそ分けの日」となかなかいいらしい。

 

金太郎が純ちゃん食堂にやって来た。お祝いと金太郎が職場のしょうゆを持って来た。

金太郎「これな、毎月これから1年間送らいてもらうさかいな、もろてな」

純子「すんません」

もも「またしょうゆ。あんたもっとほかにめでたいもんあるやろに」

金太郎「ほやけどわいの働きやるとこしょうゆ工場や」

純子「ううん、ほんまにありがとう」

金太郎は広敷じゃなく営業なんだよね。

 

ももは純子に支度や心の準備もあるから今日は帰るように言う。

金太郎「いや、何かこうわいも結婚したなったなあ」

もも「アホか」

 

久助は小野家に招待され、酒を飲んでいた。

久助「純子ちゃん。いよいよ明日ですな」

純子「はい」隣には秀平。

 

雄太が帰ってきた。雄太も昭も帰ってくると必ず手を洗うのが偉いなー。

 

雄太は封筒をあきに差し出した。

雄太「僕が初めてもろた給料や。お母ちゃん、取っといて」

あき「雄太…」

雄太「前から思てたんや。最初の給料はお母ちゃんにあげよう思てた。やっとその日が来たんや」

 

久助「いや、あきさん、これは断ってはいけませんね」

あき「おおきに。お父ちゃんにお供えしようか」

久助「うん、それがええ、それがええ」

 

あきは陽一郎の写真に手を合わせた。「雄太が自分で働いたお金です」

 

久助「さて、秀平君。僕な亡くなった小野に代わってひと言だけ言うておきたいことがあんねん。小野純子、この純子ちゃんちゅう子はな、まことにけなげな子で本当に一生懸命生きてる子や。君がこの純子ちゃんをバカにしたり、だましたり、裏切ったりしてな純子ちゃんが悲しい涙を流すことだけはないようにひとつ頼みます」

秀平「はい、大丈夫です」

久助「よう言うてくれました。小野! 聞いてくれてたやろ。安心してくれ! ハハハハハ」

 

秀平は立ち上がり、仏壇の前で手を合わせる。純子もそれに続く。

秀平「おとうさん。明日から僕たちは夫婦になります。2人で幸せになります」

純子「お父ちゃん…」

清原先生いないのー? 久助は早くも涙を拭いていた。

 

いよいよ結婚式か? 1回ずれてるから明日が土曜日回と月曜日回かな。来週からオリンピックで休止かー。「マー姉ちゃん」の枠で一日一話かみしめて見たかった。