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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (125)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

浜風荘に泊まっている道北高校の一回戦の日。純子(山口智子)と秀平(高嶋政宏)のことを気にして挙動不審な清原(浜村純)に、何があったのかと問い詰める純子。耐えきれなくなった清原は、雄太(唐沢寿明)が止めるのも聞かず、秀平が飲み屋でわらべ出版の節子(布勢真穂)を口説いたのを金太郎が見た、と白状してしまう。忙しいからあとにしてくれ、と電話に出ない秀平にいらだつ純子たちの前に正太夫笑福亭鶴瓶)が現れ…。

124、125回と月曜日じゃないのにオープニングがロングバージョン。

 

道北学園の生徒達がユニフォームを着て浜風荘前に整列。

元木「それじゃ、行ってきます」

純子「はい、私らも応援に行きますよって、しっかり頑張ってください」

浅田「精いっぱいやります」

生徒「行ってきます!」

一同「行ってきます!」

純子「行ってらっしゃい。しっかりな」

あきは火打石を打って送り出した。

 

木崎「僕らも応援に行ってきます」

宮下「行ってきます」

純子「しっかり応援してあげてな」

木崎「はい。お世話になりました」

宮下「お世話になりました」

純子「元気でな」

清原「いよいよ出陣か。いいもんだ」

 

みんな中へ入って行き、雄太と清原先生だけが残る。

雄太「やっぱり、お姉ちゃんには話さん方がええよね」

清原「あん?」

雄太「秀平さんのことやがな」

清原「うん、そうだよ。しかし、僕にはどうにも信じられんのだよね」

雄太「ほんまやな」

 

純子「何してんのや?」

清原「いや…」

雄太「ほな、僕、布団干してくる」

 

純子「おじいちゃん、どないしたんですか?」

清原「いや…ああ、そうだ、今のうちに水まきをして…」

純子「水まきはさっきしてはったやないですか」

清原「いや、だから…」

 

純子「おじいちゃん」

清原「はい」声が裏返る。

純子「ちょっと来てください」

ウソがつけない元判事、いいね。

 

ロビーのソファに座る純子と清原。

純子「何があったんですか? 言うてください」

清原「いや、べ…別に」

純子「私には言われへんことですか? 雄太が何かしたんですか?」

清原「いや、雄太君じゃないんだ」

純子「ほな、金太郎君ですか? ゆうべ雄太と金太郎君と3人で何やヒソヒソしてはりましたね」

 

清原「実はね…」

雄太「おじいちゃん…おじいちゃん、あかん」

純子「雄太、何やの」

雄太「あかんて」

清原「もうこれ以上、僕は持ちこたえられないんだよ」

雄太「おじいちゃん…」

 

清原「実はあの金太郎君がね…」

雄太「おじいちゃん、僕、どないなっても知らんで」

純子「何やの一体」

清原「甚だ言いにくいことなんだがね…」

純子「どうぞ言うてください」

 

雄太「しゃあない。ここまで来たら言うわ。金太郎がな、秀平さんがわらべ出版の節ちゃんを口説いてた言うんや」

純子「口説いてた? 何て?」

雄太「そやから…」

 

秀平「節ちゃんの正直な気持ち聞きたいんだよ。好きか嫌いか」語尾にややエコーがかかっている。

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昨日と同じセリフだけど、昨日は節ちゃんの後ろ姿がうつっていて、秀平の目線も節子を見ていたけど、今日はカメラ目線。

 

雄太「…とか」

純子「それから?」

 

秀平「純子のことはもう関係ないと思ってほしい。純子に対する気持ちはもう吹っ切れてるんだから」こっちも最後の方にエコーがかかっている。

 

雄太「僕が見たわけやないねんで。見たのは金太郎やねん」

純子「秀平さんが?」

雄太「そうや」

純子「そんなん、うそに決まってる」

 

板場

キャストの中に仲居の名前が2人。

もも「恭子ちゃん、こい、ちゃんと拭けてないど」

恭子「ごめんなさい」

もも「ハハハハハ」

 

清原先生は板場へ。

清原「あきさん、ちょっと」

あき「何です?」

 

純子は電話をかける。

雄太「お姉ちゃん」

純子「秀平さんに聞いてみる。本人に聞くのが一番、話が早いやろ」

あき「純子、どないしたんや?」

 

純子「もしもし、わらべ出版ですか? 節子さんですか。すんません、純子ですけど、主人お願いします」

節子「あの今、速水さん手が離されへんさかい、電話、取り次がんといてほしいて言われてるんです。あと2時間ほどしてからかけてくれはりますか? すんません」

電話を切る。

 

わらべ出版

節子「速水さん!」

秀平「おう、開けんなよ!」

節子「奥さんからお電話ありましたけどあとにしてくださいて言うときました。ええんですよね?」

秀平「ああ、いいよ」

 

浜風荘

あき「どういうことやろ」

雄太「節子さんがあとにしてくれて言うたんか?」

清原「しかし、節子さんは何でまた純子さんの電話を断ったりするのかね」

あき「忙しいんやろか」

純子「ええわ。きっちり2時間してから電話してみる」

 

玄関で腕組みをする清原先生。

 

もも「何な? みんな集まってどがいしたん?」

あき「何でもない」

もも「純ちゃん、こいから野球の応援に行かんか? うちら行くんやけどな」

純子「私、ちょっと用があるさかいに」

もも「雄ちゃん、行こ」

雄太「いや、僕も…ちょっと」

もも「何な。ほな、うち行ってくらよ」

 

あき「秀平さんは、そんなお人やないと思うで」

純子、うなずくが不安げな表情。

 

秀平「節ちゃんの正直な気持ち聞きたいんだよ。好きか(エコー)。嫌いか(エコー)」

 

秀平「純子のことはもう関係ないと思ってほしい(エコー)。純子に対する気持ちはもう吹っ切れてるんだから(エコー)」

 

節子「はい、私、あの、ほなもろてきてあげます言うて」

昨日、節子が秀平の着替えを取りに来たところも思い出す純子。

 

秀平「好きか…嫌いか…。関係ないと思ってほしい…」

 

節子「秀平さんはいいて言わはったんですけど」

 

わらべ出版

ラジオで野球中継がかかっている。

秀平「全然話が違うじゃないか!」

山岸「いや、俺はな…」

秀平「アメリカへ行かなかったらね、この取材の意味はないよ。アメリカに養子に行った混血児たちの姿を撮らなかったらね」

 

山岸「それは言うたよ。言うたけど出版社の方ではアメリカ行きの費用までは面倒見きれん言うてんのや」

秀平「それで引き揚げてきたのか、君は」

山岸「引き揚げるほかないやないか。金を出すのは向こうや」

秀平「話が違うと言って食い下がればいいじゃないか」

 

節子「どうぞ」麦茶を出す。

 

秀平「僕はね、この混血児の写真に命懸けてるんだ」

山岸「僕かてそうや」

秀平「この企画、途中で潰したら、これまでに写真撮らせてくれた子供たちにどう言うんだ? どうやって責任取る?」

 

電話が鳴る。

秀平「節ちゃん、電話」

電話がまだ鳴っている。

秀平「節ちゃん?」

イライラしたまま秀平が電話を取った。「もしもし。何だ、君か。何? ちょっと聞きたいことって。あのね、ちょっと今、忙しいんだ。あとにしてくれないか」ガチャ切り。

 

秀平「いい。僕が交渉する」

 

浜風荘

あき「あとにしてくれって?」

純子、うなずく。

雄太「どういうことや。僕、聞いてくるわ」

純子「雄太!」

清原「なんとも申し訳ない」

 

あき「いいえ、おじいちゃんは…」

清原「秀平君は僕の身内ですからね」

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親戚といってもかなり遠い。

 

あき「そやけど、まだ何とも言えんことやし」

清原「しかし、状況証拠は限りなく有罪を示している。どうも情状酌量の余地はないような気もするが…」

純子「ええんです。私は秀平さんにじかに聞くまでは何にも信じません」

 

夏の日ざし

太夫「先生、こんにちは。暑いなあ」

清原「いらっしゃい」

太夫「純ちゃん、おるか?」

清原「純子さん、おることはおるが…」

 

太夫「どないしたん?」

清原「今は行かん方がいいと思うよ」

太夫「何でえな?」

清原「純子さん、気が立ってる」

太夫「どういうこと?」

清原先生、耳打ち。

 

太夫「えっ? ほんまかいな、それ。秀平君が節ちゃん口説いてたやなんて…」

清原「君!」

太夫「純ちゃん! 秀平君が節ちゃんと結婚したい言うてるいうのほんまか?」

純子「そんなん知らんわ」

あき「まだはっきりした話やないのや」

 

太夫「こいはひどい話や。こいがほんまやったらなんぼ僕がお人よしでもこいだけは許せんわ」

純子「どないしたん?」

太夫「僕は秀平君に節ちゃんが僕のことどない思てるか聞いてくれ頼んだんよ。それを秀平君が結婚したいやなんて」

純子「正太夫さん、今、何て言わはった?」

太夫「そやからな、僕がな、秀平君に節ちゃんが僕のことどない思てるか聞いてくれて頼んだんよ」

純子とあきはこれはもしや勘違い…!?と察し始める。

 

わらべ出版

節子「何ですか?」

雄太「あの秀平さんいますか?」

秀平「よう、どうした?」

雄太「何でお姉ちゃんと話せんのや? 何で電話切んのや?」

秀平「えっ?」

 

雄太「節子さん」

節子「はい」

雄太「あんた、秀平さんに口説かれたってほんまですか?」

節子「口説かれた?」

 

雄太「秀平さん、言うたでしょう。自分のこと好きか嫌いかどう思てるかて。純子のことは何とも思てないて」

秀平「ああ…いや、それはねえ、正太夫君のことを聞いたんだ。いや、節ちゃんにね、正太夫君どう思うかって。そしたら彼女が正太夫さんは純子さんのこと、ずっと好きだったんと違いますかって言うから、もう純子のことは何とも思ってないって言ったんだよ。どうしてそのことを君が知ってんだ?」

雄太「いや、あの…僕はあの…。だから、あの金太郎が…。あのスカタン!」

秀平「?」

 

浜風荘

あき「フフフ、そんなことやろと思た」

太夫「秀平君、電話でどない言うてた?」

純子「アホらし言うて怒ってはったわ。私は謝ってばっかりやった」

太夫「ハハハハ」

清原「僕もおかしいとは思ったんだ」

あき「けど、状況証拠はそろうてる、情状酌量の余地はない言うてはったんは、おじいちゃんですやんか。大体、正太夫さんが秀平さんにいらんこと頼むからあかんのや」

 

太夫「何でえな」

清原「いや、これはまずいな。正太夫君、コーヒー飲みに行こう」

太夫「ほんで、節ちゃんは…」

あき「おじいちゃん、逃げんかてよろしいやん」

 

純子「あかんな」

あき「何でや?」

純子「こんなことでちょっとでも秀平さんを疑うたんが恥ずかしいわ」

あき「そやな」

純子「やっぱり私はどこか引け目があったんやと思うわ。忙しいて秀平さんと気持ちが擦れ違うてるもんやから、どこかいらだってたんやな」

 

「女将さん! お帰りです!」

あき「帰ってきはった」

純子「生徒さんたちやわ。さ、お出迎えやな」

 

浅田「ただいま」

純子「お帰りなさい」

浅田「やられました」

元木「おい、もう泣くな。3対1だろう。よくやったじゃないか」

純子「ほんまにご苦労さんでした」

浅田「みんなで負けても泣くのはよそうと言い合ってたんですが」

 

恭子「ももさんがワンワン泣くもんやから、みんなつられてしもてん」

もも「そやかて、もう一息やったのになあ、かわいそう…。うわ~ん」

 

生徒達も綾や小百合もみーんな泣いてて、あきと純子は戸惑いの表情。ま、秀平騒動で全然試合経過知らないからな。

ja.wikipedia.org

昭和30年8月13日(土) 四日市(三重) 3 - 1 芦別(北海道)

 

雄太が昼間もいたのはお盆休みだったからなんだね。そういや、恭子だっていたのに、蚊帳の外だったねえ。

 

ほら、勘違いで展開するストーリーなんて定番中の定番なのに、今にしてみればなんで「あぐり」のときは執拗に文句を言う人がいたんだろう?