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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (51)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭(岩芝公治)と雄太(高岡俊広)は、同じクラスの中学生と取っ組み合いのけんかをするが、けんかの理由を聞くと、昭と雄太にも言い分があって、叱るに叱れない純子(山口智子)。ぬひ(西岡慶子)の店に、立ち退きを迫る男たちが来て、純子もあき(伊藤榮子)も、ぬひが思うように動けないのは自分たちのせいかと困っているところに、北川(細川俊之)が現れる。恭子(松本友里)が宝塚を受験して、自信を無くして帰ってきて…。

昭と雄太が4人を相手にけんかをしているというぬひの知らせに純子は夢中で走るのであります。

 

雄太と1人の男の子がケンカ。昭と3人は見守る。しかし、3人も加勢を始めたので昭もけんかに加わった。相手は中学の同じ組の子たちで雄太の新しい制服はボロボロ。ケンカの原因は雄太の大阪弁がおかしいと因縁をつけられたこと。そして、けんかを止めようとした昭の制服のボタンを引きちぎったので、またまたけんかに発展。

 

あきは2人にお風呂に入るように言い、2人は銭湯へ。

あき「そやけど、よう話聞いてみたらいじらしいやないか」

外で制服を洗う純子。

 

夜。布団に横になっている昭と雄太。

昭「明日またあいつ何か言うかもしれんな」

雄太「まだ決着ついてない言うてたからな」

昭「もしけんか売られたらどないする?」

雄太「やったる」

昭「僕もやったる」

雄太「ええよ。けんかは俺が引き受けてやるよ」

昭「いや、やったる」

雄太「今度は学生服脱いでやろな」

昭「うん、そやな」

雄太「お母ちゃんがな、じっと破れた制服見てたやろ? まいったわ」

昭「うん…」

 

あきは制服にアイロンをかけて乾かしていた。明日は恭子の宝塚の試験。受験票を確認。その夜、遅くまであきはミシンをかけていた。

 

翌朝。破れた方の制服をどちらが着るかジャンケンをしている昭と雄太。そもそも制服のサイズが結構違うような気もする。今日は雄太が立派な制服を着ていった。

 

どっちが破れた制服を着るか。ジャンケンでふざける弟たちの姿に純子もあきも内心ほっとしているのであります。

 

ぬひの店にまた立ち退きの件で男が来た。明日の4時までにはっきりした返事をきかせてもらうというが、ぬひは断る。

男「知らんで。淀川に浮かぶようなことになるかもしれん。夜道で顔を切られることかてあるかもしれん」

ぬひ「な…何でっか!?」

脅迫ではなく忠告だと言って去って行った。

 

あきに報告する純子。あきはここを出て行った方がいいのだろうかと悩む。そこに北川が訪ねてきた。「お借りした着物をお返ししようかと思って」。

 

この着物。ひとつきほど前に北川が女装して逃げるためにあきから借りたものなのであります。

 

がっくり肩を落として帰ってきた恭子。西川が「どないしたん」と声をかけた。正太夫と青いバスで撮影を見に行ったら、バスを気に入った監督に正太夫も撮影に参加することになったという話をしていると急に座り込み、自信がなくなったという恭子。一次試験は受かったものの倍率はすごいし、みんなきれいだしで2次はダメだろうと落ち込んでいた。

 

西川「恭子ちゃん。僕な旧姓の中学出てからすぐ芸人の世界入ったんや。でもいまだに日の当たる場所に出られへん。ひょっとしたら一生出れへんかもしれんけど…。奇術も習うたしパントマイムも習うた。歌も習うたし漫才のまね事もやってみたわ。でもいまだに下積みや。でもな、自信だけは持っとるねん。何もないさかいせめて自信ぐらい持たんとあかんの違う? 結果も出んうちからながっかりしたらあかんわ。言うたらなんやけどな運いうこともあるさかい」

恭子にっこり。

 

北川に相談する純子。

北川「よし。僕に任せるかい?」

 

何やら頼もしげな北川の言葉ではありますが、純子一家の大阪暮らしは早くも暗雲立ちこめるといった様子なのであります。

 

怪しげな人だと思っていた西川さんが意外といい人だったり、私自身が大阪編になじんできた感じです。あきさんは「どないしょ」が口癖の少し頼りないところもあるお母さんだけど、そこが普通の人っぽくて好きだな。