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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (34)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

三泊四日の旅を終え、はる(藤田弓子)たちが帰ってきた。土産を持ってきた植辰(江戸家猫八)の、浮ついた態度を叱りつける大造(河原崎長一郎)。その頃、マリ子(熊谷真実)たちは、久々にそろって食卓を囲んでいた。そんな中、磯野家の近所で火事が起こる。植辰や大造は協力して火を消し、マリ子やウメ(鈴木光枝)たちは焼け出された人々のために炊き出しを始める。火事は鎮火したが、大造と植辰は再び言い合いを始め…。

3泊4日の旅を終えてはるが京都から帰ってきました。

 

今日帰ると電報があったため、マリ子は画塾に出かけず、はるを待っていた。

 

大造に八つ橋、湯葉を買ってきた植辰。栄一からのお土産は、さよとウメに西陣の袋もの。大造はすこぶる機嫌が悪い。京都見物の感想を聞くと、ご婦人が結構でしたと舞妓はんのことを嬉しそうに話す親子。

 

大造「いいから帰んな。おめえたちとのつきあいも今日限りだ。このガラクタ持ってさっさと帰んな」

後家さんの財布にたかりやがって! 寺の感想も言わないことを怒り、さっさと消えろ!と追い出した。

 

酒田のおじさまが植辰さんたちを怒っていることをマリ子が報告してもはるはいまいちピンと来てない。ウメは最初は怒っていたけど、おばあちゃまごっこができて喜んでいたというと、物事いい風にとらないと世の中暮らしよくはなりませんよとにっこり。

 

マリ子は三郷写真館に八つ橋を届けた。智正の大好物らしい。

 

酒田燃料店に大造が戻ってくるとウメが出てきた。はるがお土産を持ってきて、ウメには西陣のお召し! 高そう〜。

ウメ「何せあの奥さんはお観音様なんだから」

大造「観音様だ!?」

ウメ「あの人が持ってる『聖書』てぇお経の中にね『人の喜びを自分の喜びとしなさい』書いてあるんだとさ」

ただのお人よしでやっているのではなく、『聖書』てぇお経を本心から信仰してなさるんだから、あの家を心配するのは分かるが、信仰なんだから余計な口出しはいけないよと言う。喜ばしてもらった方が喜び返してないと大造が言えば、植辰はまだ修行が足りないとウメはいう。

 

こちらは4日ぶりに全員そろった団らんの磯野家です。

 

マチ子は田河先生も京都に行きたがっていたことを八つ橋をつまみながら話した。私が京都に修学旅行に行った頃にはもう生八つ橋の方がメジャーだったから、「八つ橋をポリポリ食べながら~」のいう表現に、そうか! 生じゃないのか!と驚き。はるは声をかければよかったというが、殺人的に忙しいのだとマチ子は語った。

 

はる「でもそれが神がお命じになったことならば刻苦勉励すべしですね」

ヨウ子「じゃあ神様が田河先生に『のらくろ』描かしていらっしゃるの?」

はる「そうよ」

マチ子「嫌よ、そんなの!」

はる「何がですか?」

マリ子「マチ子」

マチ子「だって『のらくろ』と神様は関係ありません! 『のらくろ』は先生が生んで育てられた先生の子供なんです。神様のために描いていらっしゃるんじゃありまっしぇん!」

はる「それは神様だって何も漫画がお読みになりたくてお命じになっているわけではありませんよ。でもね…」

マチ子「そうなんです! 先生は三吉君みたいな全国の子供たちのために一生懸命『のらくろ』を活躍させていらっしゃるんです。だからお願い。『のらくろ』にだけは神様を持ち出さないで!」

 

いいでしょうというものの、来週の日曜日一緒に教会にいらっしゃいと言われ、マリ子もマチ子も焦る。

マリ子「ヒトラーに逆らっても無駄だって言ったでしょう?」とマチ子に耳うち。

はる「ヒトラーって何のこと?」

 

マリ子とマチ子は片付けのふりをして台所へ。

マチ子「だけど誰かがどっかで歯止めかけないとお母様、きっといつか全部を神のご意志にしちゃうわよ。そうしたら私たちの自主性はどうなってしまうのよ」

マリ子「独裁者の前に子供の自主性なんてあるわけないでしょう」

マチ子「だけど独裁者っていうのはのさばらしておくから独裁者にってしまうんでしょ?」

マリ子とマチ子はなおも愚痴を言い合う。そこに半鐘の音。

 

お江戸の昔から東京は本当に火事の多い町でした。

 

根津の坂上が火元とわかった酒田燃料店の人たちは男たちは磯野家へ、女たちは炊き出しの準備を始めた。棟梁も植辰たち、智正も磯野家に駆けつけた。

 

火は消え、はるが炊き出しを始めたと聞き、ウメたちも手伝いに行くことにした。

 

大造たちは小部屋で休憩。

植辰「反省がねはんてん着てるようなもんだよ」

大造「当たり前だよ! 俺たちよりも一足でも遅く現れたら金輪際お前ら親子とは口きかねえとこだぞ!」

植辰「冗談言っちゃいけませんよ、ねえ大将。犬だって3日飼われたら恩を忘れねえってこと知ってるかい?」

大造「ほう、おめえいつからワン公になったんだ?」

植辰、たまらず智正に助けを求める。

植辰「大丈夫だよ大将。お前さんがね、入院したらいの一番に駆けつけるのは俺だからね」

大造「おう、おめえの葬式にはいの一番に俺が駆けつけてやらあ」

植辰「ああ結構ですよ。そのかわり香典先にもらうよ」

大造「そいじゃあお返し先にもらおうじゃねえか」

植辰「これだ」

このリズム! 智正もなじんでいるのがいいね。

 

女性陣はおにぎり作り。

 

意地と善意でトラブルはあったもののみんな心のきれいな下町の人々でした。

 

三郷写真館はこれまでご近所付き合いあったのかなあ。磯野家がきっかけになったとしたら何となく嬉しい。全部神のご意志にしてほしくないという気持ち分かるなあ。いやー、ほんとはセリフ全部書きたいくらい残しておきたいやりとりばかり。