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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (12)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

マリ子(熊谷真実)とトミ子(村田みゆき)の友情旅行の朝。留守番役のマチ子(田中裕子)とヨウ子(平塚磨紀)に見送られ、太宰府天満宮に到着したマリ子たち。トミ子は天神さまの筆を買い、餞別の品としてマリ子に渡す。二人がお詣りしようと赤い太鼓橋を渡り終えると、その先にはマチ子とヨウ子の姿が。その頃、はる(藤田弓子)の元には嫁に出た千代(二木てるみ)が、早速大和田(大門正明)を連れて里帰りしていて…。

友情旅行の朝。マリ子がお弁当を作る傍らでマチ子とヨウ子もおにぎりを握っていた。

マチ子「ヨウ子までさみしがらせて長女として恥ずかしゅうなかと?」

マリ子「それは…これが友情旅行やなかったら連れていくとやけど」

そのうち、トミ子が迎えに来てマリ子は出かけた。マチ子とヨウ子はマリ子たちを見送った後、玄関先で顔を見合わせてにっこり。

 

太宰府天満宮は福岡市の南にあって当時から日帰りの行楽地としては絶好の名所でした。「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」。別れの歌を残してこの地へ流されたあるじを慕い、こよなく愛されていた梅の精が京から飛んできたという伝説がこの古い梅の木です。

 

マリ子「なるほど…1,000年もここに立っとるとやけん腰も曲がるよね。ご苦労さんです」。トミ子を待っているマリ子は大きな梅の木をくぐっていた。本当に大きいね!

 

トミ子はお手洗いに行くと言って、マリ子ヘの餞別に筆を買っていた。

トミ子「この筆を握る限り、うちはいつもマリ子さんの描く絵のそばにおるけんね」

マリ子「ありがとう」

トミ子「うちは一生忘れんよ、この友情旅行ば」

マリ子「うちだって」

2人で橋を渡る。一番目の太鼓橋が過去。二番目の直橋が現代。三番目の太鼓橋が未来。

 

トミ子「今いるこの現在もあと幾日かで過去のものになってしまうんやね」

マリ子「トミ子さん…」

トミ子「しかたんなかよ。それが成長していくってことなんだけん。そうたい。うちはこの現在から輝かしい未来の橋をのぼっていかんといけんとよ」

マリ子「どげん未来が待ってるとやろね」

トミ子「うん」

マリ子「一緒に渡ろう。うちが東京行ってもトミ子さんとうちとはいつでも一緒やけんね!」

トミ子「うん!」

しかし、太鼓橋の向こうにマチ子の顔が見え、さらに進むとヨウ子と一緒に立っていた。

 

マチ子「お母さん、ヨウ子に弱いとやけん」

 

はるはひとり家にいて、夫の遺影を見て微笑んだ。

 

天神様が学問の神様であることは皆さん、既にご承知のことですが、この太宰府天満宮はいわばその総元締めで、この地で亡くなった菅原道真公を祭り、今も昔も学業成就を祈る風景に変わりはありません。

 

神妙な面持ちでお参りをした後は散策。マリ子は突然マチ子を梅の木の下に立たせて動かないように言い、目に焼き付けた。今なら写真をバチバチ撮るとこだよねえ。

 

千代は大和田高男と里帰りしていた。ゆっくりしていけとはるが言う。

はる「今日はあんたの里帰りでっしょう? ここはあんたの生まれた家とおんなじですよ」

千代「そんならそうさせていただきます」

 

マリ子達は鬼ごっこに興じていた。しかし、ふとヨウ子の姿が見えなくなり、お石茶屋に座って梅ヶ枝餅を食べているヨウ子を見つけた。「いらっしゃいませ」と声をかけられ、「4人前下さい!」。

 

太宰府梅ヶ枝餅金八先生を思い出す。「純ちゃんの応援歌」で純子の父を演じる川津祐介さんも上林先生として出演していた第2シリーズの最初の方、まだ加藤優も転入してこない頃、福岡に帰っていた金八は梅ヶ枝餅をお土産に買ってきたが、生徒の何人かはゴミ箱に捨てたり、男子生徒達の何人かは太った男の子に無理矢理何個も食べさせたりして男の子は学校に来なくなったというエピソードがありました。この生徒達より年代は下だけど、食べ物を捨てるという概念がないので衝撃的なエピソードとして心に残っているのかも。

 

磯野家には加津子、一平も加わり、話をしていた。千代は旦那さんが優しいと言い、高男は気の強いところが好きだとのろけた。はるは、千代がおめでたになったら男の子でも女の子でも東京からいい着物を送ると言われて、「お金は使うたらなくなるもんです。無駄遣いはいけまっしぇん」と千代は返した。

 

マリ子が寝ているヨウ子を背負って帰って来た。家に着いた途端、目を覚ましたヨウ子。マリ子、マチ子は千代が玄関で出迎えてくれて喜ぶ。

 

夕食時、マリ子は誰に似てそんなに慌て者なのかしら?とはるが言うと、隔世遺伝でおじいちゃまかおばあちゃまが…とマリ子が言うと、おばあちゃまは子供の頃、島津のお姫様のお遊び相手として御殿に上がったほどのお方だし、おじいちゃまはお殿様に琵琶をお教えになってた人だとはるが言う。すごい家なんだね〜。はるの兄の透一郎のモデルは岩切重雄という鹿児島出身の政治家で、代々島津家に仕えていたんだろうか。

 

高男以外、女達でペラペラしゃべるものだから、高男はいつもの食欲がなく、結婚前はいつも寮で男ばかりでご飯を食べていたから、チラチラすると訳を話した。

 

寮と聞き、何か考え込むはるは突然「この家は売らずに人に貸しましょう」と言った。マチ子は家を売るつもりだったのかと驚く。はるは一旦、東京を目指すからには尻尾を巻いてここへ戻ってくるなんて気持ちはないと背水の陣で東京に行くつもりでいた。

 

はるが再びこの地に戻らぬと言うならば、マリ子はこの絵によって、私の福岡を完成しなければならなかったのです。

 

来週も

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マリ子とトミ子の友情いいね。磯野家も毎日賑やかで、そりゃあ千代も離れたくないだろうね。