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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (13)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

父・陽一郎(川津祐介)が、身寄りの無い少年・林雄太(高岡俊広)を連れて帰ってきた。陽一郎は、雄太は命の恩人だ、と言う。純子(山口智子)たち家族は、昭(岩芝公治)と同じ年の雄太の存在に一瞬戸惑うが、それよりも父が無事に帰ってきた喜びが大きい。近所の人が集まっての宴の席で陽一郎は、出征前に雜賀(桂枝雀)と交換したミットを見せる。寝る時、昭は真っ先に陽一郎の隣を陣取るが、雄太は遠慮して縁側に布団を敷く。

小野家の台所にいた少年は純子に「誰?」と聞かれると「俺は陽さんと一緒に…」と答えた。ヨウカ村から来たという少年に陽一郎のことを尋ねると、ここで待ってろと言われたという。

 

あきと純子が玄関に向かうと戦闘帽にリュックを背負った陽一郎が「ただいま」と言って立っていた。あきは抱きついたりなんかせず、陽一郎の背負ったリュックを降ろし、「お帰りなさい」と言った。髪は伸び、髭は生え、真っ黒い顔をしている。

 

昭はグミを取りに行ってると聞いた陽一郎は玄関に座る。その後ろに金太郎が立っていて切なそうな顔をして去って行った。金太郎のお父さんもまだ帰ってこないんだっけ。純子が靴を脱がし、陽一郎はそのままひっくり返って「帰ってきた」と笑った。

 

陽一郎は少年に家族を紹介した。少年は林雄太。1年10か月ずっと一緒で、命の恩人だという。父が亡くなり、母ともはぐれしまった。

 

金太郎は走って昭のところに行って、陽一郎が帰ってきたことを知らせた。昭たちはグミを食べて口の周りが赤いというのも芸が細かい! 昭が帰ってくると、家の中から陽一郎の笑い声が聞こえ、そーっと玄関の扉を開けた。ちょうど帰ってきた恭子が抱きついて泣いたのと対照的に「こっちにこい」と言われるまで立ち尽くしていた昭もようやく抱きついて泣きだした。

 

夜は、興園寺家や久助が小野家に来て酒を飲んだ。酒は2年ぶりだという陽一郎。風呂上がりかさっぱりしたいい男! 久助が集団自決があったという噂を聞いたというと、陽一郎は副団長だった人が手りゅう弾を爆発させ、それを見て更に何人かが手りゅう弾の安全ピンを抜いたと話した。陽一郎の記憶はそこまで。雨が降って気が付いたが、体が動かなくなった。しかし、雄太が立っていて食べるものを運んできたりして助けてくれた。

 

あー、「大地の子」を思い出すなあ。陸一心もこんな大人に出会えていたら…。

peachredrum.hateblo.jp

陽一郎は久助のキャッチャーミットを心の支えに大事に持っていた。久助は涙をぽろぽろ流してグローブを受け取り、グローブが揃ったと泣き笑いをした。

 

客が帰ると、恭子と昭に引き揚げ船で帰ってくるときのことを話した。コロ島の岸壁を離れたとき、初めて「あ~、これで日本に帰れるんやなあ」と涙が流れたと話して聞かせた。布団が並べて敷いてあり、陽一郎の隣を昭が陣取った。雄太は布団を引きずって縁側に運んで横になった。「好きなようにさせてやれ」と陽一郎は言う。

 

夜中、ひとりで起きていた陽一郎に純子が話しかけた。昼間笑顔だった純子はようやく思い切り泣くことができた。雄太もまた起きてハーモニカを吹いていて、起きてきたあきも雄太のハーモニカを聴いた。

 

泣けたな~。しかし、毎日のように書いてしまうけど、「純ちゃんの応援歌」はダークホースだったというか予想外に面白い。「マー姉ちゃん」は前評判がやたらよかったのに対し、「純ちゃんの応援歌」は内容についてあまり聞いたことがなかったもので。

 

バブルの時代に健気でいい子ちゃんなヒロインはあまり受けなかったのかと思ったら、視聴率はそこそこいいしな~。単に私が知らなかっただけなのか。