徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (12)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

GHQからもらった野球道具をどう分けるかでもめる子どもたち。純子(山口智子)がとりなして、皆の共有にして、金太郎(新田勉)に預かってもらうことにする。昭(岩芝公治)は、家に帰っても、秀平(高嶋政宏)のホームランの話題で興奮。純子とあき(伊藤榮子)が、もも(藤山直美)の家で野菜を分けてもらって帰る途中、通りがかった金太郎が家に誰かが来てる、と言うので、お父ちゃんが帰ってきたのか、と慌てて帰ると…。

日米親善の対抗野球は…まあ、というほど大げさなもんではなかったのですが、速水秀平のツーランホームランで辛うじて一矢を報いたもののご覧のとおりの結果に終わりました。

 

米國  432451221 24

美山村 000020000 2

青年団

 

そして問題の野球用具一式は…。

 

学校。金太郎はあみだくじで分けるというが、純子は青年団で預かると言って反対する。正太夫もくじ引きでいいというが、純子は誰かがもらって誰かがもらわないとなるとケンカになると言い、多数決でみんなの物にしてみんなで使うことに決めた。純子は金太郎が道具を預かることを提案し、金太郎は喜ぶ。

 

牛山家。家に帰った金太郎はグローブを磨く。ももや田丸がグローブやバットを気軽にさわるのを嫌がった。

 

小野家。昭が紙のバットとボールでひとり野球をしていると、恭子にうるさいと怒られた。ケンカになる二人。あきはミシン。純子は机を拭く。みんなそれぞれちゃんと作業してるのがいいよね。あきは秀平のおじいさんのお寺の名前は分からないのか、純子に聞いた。眠り谷という村のお寺というだけで名前は分からない。おじいちゃんの名前は”のなかとよたろう”。

 

秀平の父は高等小学校を卒業してアメリカへ。秀平の兄たちは志願して二世部隊に入り、父と大喧嘩になった。2番目の兄はヨーロッパ戦線で戦死。

ja.wikipedia.org

二世部隊ってこれのこと?

 

秀平は一人、お墓を探す。

 

久助木下藤吉郎話。落語家さんの話なので聞き入ってしまう。

 

木下藤吉郎はお殿様から頂いた落雁というお菓子を懐にこっそりお城を忍び出ました。落雁というのはお米の粉とお砂糖とでこしらえたお菓子です。当時、お砂糖は大変貴重なもので普通の人の口にはなかなか入りませんでした。藤吉郎はお母さんにこの落雁を食べてもらいたかったのです。

 

一日中、くたくたに疲れてはいましたが、藤吉郎は一生懸命走りました。明くる朝までにはお城に戻っていなければなりません。月も出ていない真っ暗な道を藤吉郎は走りました。畑の道を越え、山を越え、途中に川がありました。丸木橋が架かっています。「ああ、しまった!」。

 

足を踏み滑らした藤吉郎は川の中へ落ちてしまいました。全身ぬれねずみになった藤吉郎ですが、それでも一生懸命走りました。そしてやっとお母さんのところへたどりついたのです。1年ぶりでお母さんの顔が見たい。できればこのぬれた体も温めてもらいたい。

 

「お母さん、ただいま戻りました。開けてください!」。静かに戸が開きました。お母さんはこう言ったのです。「藤吉郎や、なぜ今頃帰ってきたのです。お勤めがつらくて帰ってきたのですか。母はお前をそんな弱い子に育てた覚えはありません。さあ今すぐお城へお帰んなさい」。「違います、お母さん! お母さん、僕は…」。

 

ところがお砂糖で出来た落雁は川に落ちた時にすっかり溶けてなくなっていたのです。「お前はそんなうそをついてまで母に甘えるのですか。早くお帰んなさい!」。ぴしゃりと戸が閉まりました。お母さんの喜ぶ顔が一目見たい。その一心で帰ってきた藤吉郎でしたが、優しい言葉をかけてもらえるどころか家の中にさえ入れてもらえなかったのです。肩を落とした藤吉郎は、もと来た道をとぼとぼととぼとぼと…引き返して…いったのです…。

 

たっぷり時間を取って校長先生のお話の時間でした。しかし、この長セリフの途中でセリフを挟む金太郎は緊張するよな~。

 

終業のベルを鳴らしたあきは久助が泣いていたのでお話の時間だと気付く。

 

興園寺家から帰宅した純子はあきが着物をたたんでいるのを見た。呉服屋の娘だったあきが純子くらいの歳に祖父があつらえてくれた着物で、父と初めて須磨に遊びに行ったときに来て行った思い出の着物だった。着物はたくさん持っていたのにほとんど手放した。この着物もこっちに来てすぐにお米に換えていて、仕立て直してこれから渡しに行く。

 

喜んできてくれる人がいるならいいと純子は言うが、あきは本当は純子に着せたいと思っていて、純子に着物をあてた。これから着物を届けて、牛山から野菜ももらいに行くというと純子も一緒に行くとついていった。ももは70円で野菜を分けてくれた。これがもものお小遣いになる。

 

帰り道、金太郎が道端から純子たちの前にじゃーん!と登場。大きなリュックを背負った引き揚げ者が小野家に来ているという。父だと思って急いで帰ったが、台所にいたのは少年だった。

 

これで2週分終わり。毎日順調に2話やるとこんなスピード感あるんだよなー。今週はこのまま何もなければ金曜日までやるしね。あき役の伊藤榮子さんは「はね駒」では津田むめ先生役でドレスを着て英語ペラペラのご婦人で今は、女手一つで子供3人を育てる母で…でも品があっていいな。いっつも笑顔の純子もかわいいです。