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【ネタバレ】エレキの若大将

1965年 日本

 

あらすじ

加山雄三「若大将」シリーズ第6弾。京南大学フットボール部のエース、若大将こと田沼雄一(加山雄三)は部の次期キャプテンに任命され、自宅のすき焼き店「田能久」で就任祝いの宴会を開く。しかし宴会の帰りに青大将・石山新次郎(田中邦衛)が飲酒運転で交通事故を起こす。その事故の被害者が楽器店に勤める星山澄子(星由里子)だった。事故の弁償金を払おうと、若大将は"ヤングビーツ"という即席のバンドを組んでテレビのエレキ合戦で賞金を狙う。「夜空の星」「君といつまでも」などのヒット曲を加山雄三が熱唱。「君といつまでも」のレコードは300万枚という記録的な大ヒットで、エレキブームの火付け役となった。寺内タケシとブルージーンズも登場。

2021.3.11 日本映画専門チャンネル録画。

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若大将シリーズを観るのははこれで2作目。

 

ファーストシーンはエレキを演奏する加山雄三さんだけど、本編はアメフトをしている。石山新次郎(田中邦衛)のせいで試合に負けてしまった。

 

田沼雄一(加山雄三)は試合に負けて帰ってきて家でエレキを弾いていると、そば屋の出前持ちをしている隆(寺内タケシ)に話しかけられ、エレキを教えた。面白いシーンだね。

 

京南大学のアメフト部(映画ではアメリカンラグビー=アメラグと言ってました)の次期キャプテンになりたがっていた石山だったが、多数決で雄一に決まる。お金持ちの石山はみんなに酒を飲ませて投票を頼んだが、裏切られて怒りを爆発させた。

 

ケンカを止めに来た雄一は仲直りのため、実家のすき焼き屋「田能久」ですき焼きを食べさせることにした。一人5,000円でレギュラー10人で50,000円! 祖母のりきにお金を借りようとするが、雄一には心配いらないと言う。

 

どんちゃん騒ぎして、石山に銀座に飲みに行こうと言われ、ベロベロの石山運転の車に乗る。昔ってほんと飲酒運転に寛容すぎる。信号無視で衝突事故を起こした。楽器屋の車とぶつかり、相手の女性が怪我をした。交通違反を9回起こしているため、罪を被ってほしいと言われ、雄一が相手の女性・星山澄子(星由里子)に謝りに行った。

 

雄一の元には車の修理代など9万4,000円の請求が来たが、当然払える金額ではなく、石山に渡す。俺に任せろと言ったものの、父親にこの間25万の電気ギターを買ったばかりだと怒られてしまった。

 

澄子が働く楽器屋に再び謝りに行った雄一と石山。そこには若い女性たちが楽器を見に来ていた。女なんかにできるのかね〜と石山が言う。アイヴィ・シスターズと名乗る女性たちから「GO!GO!エレキ合戦」という番組で10週勝ち抜けば10万円もらえると聞き、雄一たちも出場することにした。金持ってるなあ〜。

 

山新次郎とヤング・ビーツというバンド名で出前持ちの隆も加えて、番組に出演することになった。出前持ちの隆はエレキが弾けることが嬉しく、替えはいくらでもいると出前に持っていくはずの丼を雄一たちに振る舞った。こういうところも今なら絶対やらない描写。

 

石山が澄子に番組を見にくるように誘う。しかし、店にビートルズスタイル(長髪・スーツ)の4人組が現れ、ザ・シャークスのリーダーの赤田(ジェリー藤尾)に負けるように脅された。銀行の頭取のどら息子で相当の不良だと言う。脅さなくても実力はある赤田たちザ・シャークス。

 

次に演奏するのは9週チャンピオンの石山新次郎のヤング・ビーツ。夜空の星を演奏、雄一が歌う。石山は妨害しようとしたが、結局、最後まで演奏し、10万円を得た。えー、あっさり! 番組の司会者は内田裕也さん!

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昔はずっと短髪だったんだね。

 

赤田は松原路子にヤング・ビーツのメンバーを紹介してほしいと言われ、渋々石山を紹介する。足踏んづけるくらいで許すんだね。

 

路子の目当ては雄一で父親の経営するクラブ・レストランにみんなを招待した。そこに赤田たちが乱入し、澄子を誘った。澄子が嫌がっていたので、雄一が止め、結局大立ち回りに立った。

 

京南大学の学生が大暴れと新聞に載ってしまい、父の久太郎(有島一郎)にもお世話になってる銀行の頭取の息子に怪我させたと怒られ、大学も1ヶ月の停学になり、家を出て行けと言われた。前も見たけど、有島一郎さんが加山雄三さんの父親は若すぎるように見える。

 

隆は石原和子というプロモーターにプロにならないかと誘われたと雄一の家に報告に来た。雄一も誘っていたと言うが、隆が学校があるからどうかなと返事したという。しかし、住むところもない雄一はバンドに入れてほしいとついて行った。

 

澄子に事情を話し、これから日光で演奏すると言って雄一は出発。石山が澄子をドライブに誘ったので、澄子は日光の雄一を訪ねる。君のために作ったんだと「君といつまでも」を歌いだすが、途中から澄子もデュエットする。

 

夜、ホテルで演奏する雄一とブルージーンズ。笠をかぶってエレキで「日光和楽踊り」を歌う。えー、なんだかおしゃれ!

 

路子の父はこのホテルも経営しており、路子も重役として名を連ねている。プロモーターの石原和子にスポンサーの娘だから機嫌を損ねないようにと路子を紹介された雄一。翌日は乗馬を楽しむ。

 

石山と澄子はドライブ後、キャンプ。セッティングは石山。グラスに口紅がついてるとカマをかけられた石山は「シェー!」。しかし、横になってお話ししましょうと澄子に襲いかかる。テントの中でごちゃごちゃしてるところを雄一が助けた。

 

キレた石山は雄一にケンカを仕掛けてくるが、当然、雄一の勝ち。しかし、あっさり仲直り。雄一は男と二人きりで旅行なんて感心しないなと注意したため、澄子は怒って車で帰った。その車、石山の〜!

 

ホテルに戻ると、フロントに雄一の妹の照子から「田能久」が破産したという知らせが入った。おしゃれなマンションの11階で暮らし始めた田沼家。父の久太郎は中央市場の経理としてサラリーマンになり、照子も洋裁学校をやめ、勤めに出始めた。祖母のりきはコンクリートで刑務所みたいだと今のマンションが気に入らない様子。

 

雄一はもう一度、店を再建するとして、大学もアメラグ部も辞めようとしていた。バンドの一員として頑張る雄一。路子の父であり、社長の松原(上原謙)から路子との結婚を勧められる。親子共演! しかし、雄一は好きな人がいるとして断った。

 

原和子から「君といつまでも」がいい曲だからレコードにしようと言われ、アメラグ部に復帰。明日は西北大学との試合というタイミングで澄子に会いにいくが、澄子が働いている店では2〜3日から休んでいると言われ、路子には雄一との結婚を祝う手紙を送っていた。

 

手紙の消印は日光。石山の車を借りて、日光まで迎えに行った雄一。試合はもう始まっていた。路子がヘリコプターで雄一と試合会場に送り届けた。

 

ザ・シャークスも楽器を演奏して応援。アイヴィ・シスターズもチアリーディングみたいなやつじゃなく、ここは楽器を演奏してほしかったな〜。

 

25対24で京南大学の勝利。優勝し、再建された田能久で「君といつまでも」を歌う雄一。(終)

 

約60年前のお金持ちの大学生たちのお話し。黒沢年男さんもキャストに名を連ねていたが見つけられなかった。最近、村下孝蔵さんの動画をよく見ていて、村下孝蔵さんの歌う加山雄三さんの曲やエレキの演奏も聴いていたので楽しかったな〜。まあ、今の感覚で見ると色々ひどい部分があるにしてもね。