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【連続テレビ小説】あぐり (117)「さよなら東京」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

淳之介(山田純大)の不名誉に、世間から嫌味を言われる望月家の人々。しかたなく淳之介は岡山生活を切り上げ、東京へと帰ってくる。淳之介は早速諒子(大路恵美)を訪ねるが、何も言わず出征したことを許してもらえないどころか、尚久(関口知宏)が裏切って淳之介の伝言を伝えず、諒子に求婚していたことを知る。居場所を失った淳之介は思い悩み、空襲であぐり田中美里)が防空壕へ入るように言うのも聞かず家に残り…。

淳之介は入営3日目で体調を崩し、検査したところ気管支喘息が発覚。即日帰郷となった。

自らのエッセイでも語ってるみたい。

 

望月家の女中、妻五郎や磯辺、苳子(また実家にしょっちゅう来てる!?)、健太郎など周囲の人間は恥だと噂する。磯辺が言うには甲種合格で即日帰郷は1万人に1人だと言ってました。妻五郎は造船所の仕事場でも若い者たちがからかわれる、仕事に影響なければいいが…と言っていたけど、それにしても手広くやってるね。

 

健太郎から連絡を受けたあぐりは淳之介が無事に帰ってくるのが嬉しいという気持ちだけだったが、あんなに心配していた光代までが「恥ずかしいやら情けないやら」と複雑な表情をする。

 

淳之介は岡山にいるのも針の筵で予定を繰り上げて東京に帰る事にした。健太郎に引き止められ、「戦争で死ぬことはそれほど偉いことなのかな?」と問うた。生き続けるのは難しい、生きるのも地獄、死ぬのも地獄と健太郎なりの励ましの言葉を受け帰京。

 

あぐりや弟子たちは歓迎するが、大徳寺は「おめおめと帰って来れたもんね。恥を知りなさい」と手厳しい。淳之介はきびきびと軍隊調で話し、大徳寺を追い返し、その足でそのまま諒子の家に向かった。

 

諒子は「あなたに必要とされてない」と怒っていた。黙って出征したことや、尚久に頼んだ伝言も伝わってなく、さらに尚久が諒子に求婚していた。尚久は子供の頃から一貫して裏切りキャラなんだよな。

 

尚久を家に呼び出した淳之介だったが、尚久は土下座して謝り、求婚は取り下げると言ってきた。

 

あぐりのいない美容院で沢子ととめが淳之介が帰ってきた頃であぐりが嫌味を言われたことを話し、淳之介が帰ってこない方がよかったんじゃないかと沢子が話す。とめだけは一貫して淳之介の味方だね。しかし、そういう嫌味を言うのも無事に帰って来た淳之介に対する嫉妬だと沢子は分かっていた。

 

居場所のなさを感じていた淳之介だったが、その後名誉挽回する出来事が起こった。

 

空襲警報が鳴り、みんな防空壕に逃げたが、淳之介だけが後で行くと言って寝ていた。防空壕内で化粧するとめ。

 

空襲はなく、家に戻ると包丁を持った泥棒がいた。アタフタするみんなだったが、2階から淳之介が下りてきただけで泥棒はびっくりして逃げていった。あぐりが淳之介を空手の達人だとか言ってたけど、そんなこと言わなくても追い払えたと思う。

 

やっぱり男手がいてよかった~となるあぐり宅だったが、あぐりだけは淳之介をビンタして本当に空襲が来たら死んでしまうと言って怒っていた。ニヤッと笑う淳之介でつづく。

 

尚久はずーっとあんな感じなんだね。そこは男性脚本家の書く男友達のリアルなところかもしれない。女性脚本家だとああいう男キャラで主要人物の友達っていなさそうだなって思って。「ゲゲゲの女房」のイタチはこういう感じともまた違うしな。

 

即日帰郷とかなかなかレアな描写だし(本当のことだけど)、男手のいない空襲時に泥棒とか、今まで見た戦争ドラマにはない描写が面白いと思います。