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【連続テレビ小説】あぐり (92)「別れの曲」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

健太郎里見浩太朗)から母・美佐(松原智恵子)の危篤の知らせが入り、あぐり田中美里)たちは家族全員で岡山に駆けつける。病気の母と、エイスケ(野村萬斎)の女のことで、二重のショックのあぐりは、看病している五喜(井原由希)から、母はあと1週間ももたないだろうと聞く。母の日記を読み、来年の春に予定している五喜の結婚式を心待ちにしているのを知ると、一足先に五喜の花嫁姿を病室の美佐に見せてやろうと…。

健太郎からあぐりに美佐の容体が悪くなったという電話が来て、とめや沢子には何かあったら辰子に相談するように言い、他にもあれこれ指示を出した。

 

光代、エイスケ、淳之介も出かける準備をして、「淳の靴下が見当たらない」というエイスケに光代は懐にしまっていた女物のレースのハンカチを投げつけた。汽車での道中、東京駅で美佐と見送った日の事、エイスケの女性問題の事などを思い出していた。

 

ずっと覚悟はしていたものの母・美佐の容体が急変したこととエイスケが淳之介との旅行に女を連れていった二重のショックであぐりの心は大きく揺れていました。

 

病院に到着すると病室から出てきた五喜と出くわした。五喜の話によると、美佐は喉にガンが広がって肺炎を起こし、もうしゃべれない。「もう1週間もたんじゃろう」ということだった。病室のすぐ前でそんな話っ! 病室に入ると、美佐はドア側に頭が向いていたので丸聞こえじゃない!? 美佐はやつれていたが、淳之介の顔を見て嬉しそうにしていた。

 

健太郎と光代は家にいた時のように普通にしゃべってる。来年の春が五喜の結婚式で「それまでなんとか元気にしていたい」とそれを励みにやって来たが、どうも…おえんらしいな…、と健太郎

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光代は淳之介を連れてよその女と旅行に行ったエイスケに愛想を尽かし、あぐりを心配していた。それを聞いて健太郎も「あのアホ」。

 

美佐の病室には弟の正彦が来た。

 

あぐりの弟・正彦は3年前から京都の大学に通っていました。

 

久々に正彦登場。しかしこの間YouTube吉行あぐりさんの「知ってるつもり?!」をちょっと見たら、ドラマには出てこないけど、あぐりさんの弟は実際は二人いたらしい。女の子ばっかり産まれて待望の長男で終わりにしないでもう一人産んだのがすごい。

 

美佐は正彦が大学を休んだことを心配していたが、ちょうど冬休みに入った所だと正彦が言った。

 

健太郎は事務所の蓄音機でメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を聴いていた。

蓄音機もレコードも光代のバイオリンの先生の片桐から送られたものだった。すごいなー! 時々手紙もくれて、こちらからも季節のものを送ったりする。片桐の事を立派な人だと言う健太郎に「お父さんも随分人が柔らかくなったんですね」と意外そうなエイスケ。

 

健太郎「エイスケ、お前知っとるか? 人間死んだらあの世に行く。そうしたらまずのうそこでエンマ大王が待ち受けていてその人間の裁判が始まるそうじゃ」と言う話から、まず地獄に落とされるのが自分の幸せばかり追って来た人間だと普門院の住職が言っていたというとエイスケはつまらなそうな顔をする。

 

「どうせなら極楽浄土がええじゃろう。だからわしはのう、かあさんの幸せを考えることにしたんじゃ。今までわしやお前たちのためにずーっと苦労してきたかあさんじゃ。だからのう、かあさんがこれでええという人生を送らせてやりたいんじゃ」という健太郎にエイスケは「ふ~ん」。

 

「ところでお前はあぐりの幸せを考えとるのか?」という問いに「さあねえ」さらに「極楽浄土に行きたくないんか?」には「地獄ものぞいてみたいじゃないですか」。そうだねえ、エイスケはこういう聞き方するとこういう答え方しそうだねー。

 

美佐に付き添っているあぐりは美佐の日記を見つけた。達筆。

 

十二月九日

   食欲なし。若干の熱あり。

   あぐりより手紙届く。

   五喜の結婚式まであと百二日…

 

十二月十日

   耐へ難い痛みが続く。

   痛みがおさまったころ、

   望月さんがお見舞ひに見える。

   五喜の結婚式まであと百一日…

 

十二月十一日

   体調よし 食欲もある。

   空から見える空 雲一つ なし。

   五喜の結婚式まであと百日…

   五喜の結婚式まであと百日…

   五喜の結婚式まで…

 

健太郎は「いろいろつらいことも多いと思うんじゃが頑張るんじゃぞ。お前が15でこの望月の家に嫁いできてから、わしはのう、ずっとお前を実の娘と思うとる。だから何でもええ。相談してくれや。ええな?」とあぐりに声をかけた。あぐり「お義父様とお義母様にお願いがあるんですけど」。

 

黒の留袖を来たあぐりが病室の美佐を起こす。望月家の義両親やエイスケが紋付姿で入ってきた。正彦が美佐の体を起こして支え、そこに花嫁衣装を着た五喜が入ってきた。

 

あぐり「どう? 五喜の花嫁さんきれいじゃろ? ちょっと早いけど特別お母様にだけ見ていただきたくて」。美佐は声を出せないものの、涙を流して喜んだ。

 

しかし、この週は本当に見てなかったのか、今日の回も初めて見た感覚。予告を見る限りすごく好きで覚えているシーンもあったので週末は見てたのかもしれない。「あぐり」を見ていると人間の記憶力についてつくづく考えさせられます。