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【連続テレビ小説】あぐり (90)「男と女の間には」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和6年、淳之介(7歳・鎌田佳祐)は2年生になり、あぐり田中美里)は京橋に支店を出し、エイスケ(野村萬斎)も次々と小説を発表していく。昭和8年、淳之介(9歳・柴田卓也)の授業参観も仕事で行けない、と言うあぐりだったが、仕事をやりくりして駆けつけ、淳之介は喜ぶ。ふらりと戻ったエイスケは、淳之介の4年生のお祝いをしようと提案するが、忙しいあぐりにはエイスケの言葉が届かず、エイスケはまた出て行き…。

昭和6年(1931)4月

詰襟を来た淳之介をエイスケが撮影、あぐりや光代もカメラに収まった。

 

あぐりが美佐に手紙を出した。

「お母様、その後ご容体はいかがですか? 先日のお手紙ではかなり具合がよろしいとのこと安心いたしました。淳之介も2年生になり、お母様が2年前に買ってくださった服がピッタリになりました」

 

美佐と五喜が望月の実家で淳之介の写真を健太郎に見せていた。淳之介が2年生になったこと、美佐の調子がよくなったこと、光代のこと…あぐりが京橋に支店を出すことなどが語られた。エイスケも次々作品を発表していた。

 

新聞にはあぐり美容院の広告が出ていて、それをエイスケが見ていて、裏面には「望月エイスケ待望の新刊」として「街のジュリエット」(定価1円50銭)の広告が出ていた。有名人夫婦だね。

 

昭和8年(1933)早春

そして昭和8年あぐり美容院は本店、京橋支店とも順調で、あぐりの仕事はますます忙しくなっていました。一方、エイスケも次々と小説を発表し家に寄りつかない日々が続いていたのでした。

 

パーマネント機も変わり、従業員も増えた。パーマネントのネオンサインも直ってる。

 

この年の2月20日、文壇を揺るがす一つの事件が起きたのでした。プロレタリア文学を代表する作家・小林多喜二が警察署内で拷問を受けて亡くなったのです。

 

川原甚八は飲んだくれ、世津子から「いいかげんにしなさいよ」と止められていた。エイスケは編集者とともに来店。川原を見つけたエイスケは「小林さんの冥福を祈って一緒に飲もうよ」声をかけるが「お断りだ」と拒絶された。

 

「あんたに祈ってもらっても小林さんは浮かばれないよ」「向こうに行ってくれないか」という言葉にエイスケは「お邪魔しました」とその場を去るが、すぐ後ろの女性客から声をかけられ話をする。「滑稽だな、君たちは」とエイスケは川原の背中越しに語りかける。「文学にもいろいろあったっていいじゃないか。プロレタリアしか認めない文学なんて小林多喜二を殺した国家権力と大して変わりないと思うね」と煽るものだから、川原にぶん殴られた。「小林さんを侮辱するな!」。

 

淳之介は友達をエイスケの書斎に呼んだ。岩本尚久くん、福沢南くん。懐かしい。淳之介は友達に「パパは本を書いている」と教える。

 

そこに入ってきたエイスケはルパシカというのか、「澪つくし」で河原畑が着てたような服を着ていた。淳之介は小学4年生。似たような顔だけど、成長してる。淳之介の子役は赤ちゃんからよく替わってる…と思ったけど、前のジュンノーちゃんは3歳くらいから小学生までやってたか。

 

「4年生になったお祝いにお母さん誘っておいしいものでも食べに行こうか?」と聞いたエイスケだが、淳之介からあぐりは京橋に行っていないと言われた。「ママとても忙しいんだよ。パパ知らないの?」。エイスケはあんまり会わないからと「カリンカ カリンカ カリンカ マヤ」と歌いながら出て行った。

 

夕食時、あぐりは淳之介の授業参観が翌日と知り、大事なお客様の予約が入っていると謝った。淳之介は「いいよ、来なくたって…」と出て行ってしまった。

 

授業参観日。「ある時、口耳目手足らが申し合わせて胃に向かって言いますには、僕らは忙しく働いていますのに、君はただ座っていて物を食うだけで、少しも僕らのために尽くさない。僕らは一同申し合わせて目は食べ物を見ても見ないふりをし、手は食べ物を口に入れることをやめ、足は食堂に行くことをやめました。こうして2~3日たちますと耳は鳴り、目はくらみ、手足はなえてしまって動くことができず、顔の色も青くなってきて体に全く力が無くなりました。その時、胃は一同に向かって言いました。君らはこうなることは知らなかったのですか? 僕はただ座っていて物を食うだけのものではありません」本編と全く関係ないけど、シュールな文章だな。

 

光代が来ていたけど、あぐりも遅れて教室に入ってきた。他のお母さんたちが着物の中、洋服でおしゃれ。若いし。

 

家に帰ると、ダイニングで着物姿のエイスケが新聞を読んでいた。エイスケが昨日からずっといたと言うと、あぐりは「授業参観頼むんだった」「あっお客様待たせてるんだった。急がなくちゃ!」と慌ただしく出て行った。

 

「ねえ! 淳の4年のお祝いにさ、みんなでおいしいもんでも食べに行か…」でピシャリと閉められるドア。「淳。君の言うとおりだ。ママは忙しいみたいだねぇ」と語りかけるエイスケ。どっちもどっちかな〜?

 

とめからエイスケがジュンノーちゃんのお祝いに銀座のレストランを予約したと聞かされたあぐりはあわててダイニングに行くと、淳之介が一人食事をしていた。エイスケが作り、どこかへ行った。

 

それから、ひとつき以上の間、エイスケは家に帰ってくることはありませんでした。

 

カフェ・セ・ラ・ヴィに行ったあぐりだが、エイスケはいなかった。世津子からエイスケが苦しんでる。「時代が彼を受け入れようとしているの。その同じ時代が多くの才能を抹殺しようとしているの。エイスケさんには、それが耐えられないのよ」と聞かされ、そばにいて欲しいと言われたが、世津子に声をかけてきた女性は望月エイスケの家の者と名乗り、文芸書房のいのうえさんに原稿を渡して欲しいと頼んだ。

 

あぐりの脳裏に「夫婦でも埋め尽くせないことがある」と言った義父・健太郎の言葉がよぎったのでした。

 

次週予告

妹の五喜です。自由にものが言えないなんて嫌な世の中になってきたわ。そんな時、お母様が「どうしても気になる事がある」言うんよ。エイスケさん、ほんまのこと教えて。次週「別れの曲」。私の花嫁衣装見てな」

 

そー、来週のエイスケさんが歩いてるところ好きだったー! なのに他はあんまり覚えてない…どうなっとんじゃ。