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【連続テレビ小説】あぐり (47)「内弟子1年生」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

試作品のパックの取り違えで落ち込むあぐり田中美里)だが、光代(星由里子)からの淳之介の近況の手紙を読み、少し心が晴れる。雪(多田慶子)か時子(こだま愛)のどちらかがチェリー(名取裕子)の美容室代表として新聞の取材を受けることになり、いい髪型を考案した方に決めることに。試作品を入れ替えたのは、雪があぐりの面倒を見ることに嫉妬した和代(及森玲子)の仕業だったが、それを知った時子は和代を脅して…。

クリームのビンを見つめ、考え込むあぐり

 

一体誰が未完成の試作品を間違えるように置いたのか。この時のあぐりにはまだ分からなかったのでした。

 

チェリー宅でも落ち込むあぐりの元に光代から手紙が届いた。

あぐりさま、あなたがチェリー先生のお世話になって二週間が経ちました。きっとあなたのことですから持ち前の明るさで頑張っていることと思ひます。チェリー先生には大事にしてもらってゐますか? (仲間の皆さんとは仲良くやってゐますか? 何分にもお嬢様育ちのあなたですから、きっと苦労も絶えないと思ひますが、エイスケや淳之介のことを思ひだしてください)

私はどうにか東京の暮らしに慣れてまいりました。お隣の岩渕さんが親切にして下さいます。岡山とは一味違う下町の人情のようなものを実感いたします。エイスケは相変わらず帰ってきたか思うと、ふらっと出かけてしもうて…。でも近ごろは書いた小説が各方面で認められたらしゅうて時々出版社の方が原稿の依頼にみえとるようです。

それから…淳之介が昨日の朝、一人で歩きだしました。まだ2歩3歩ですが、確実に歩き始めたんよ。お休みで帰宅される時を楽しみにしとって下さい。もうじき月に一度のお休みですね。その時は、私がごちそうを作って待っています。それではお体に気を付けて。光代』

 

カッコ内は画面の手紙には映ってたけど、光代が読み上げなかった部分。淳之介の成長を知り、少し気が晴れるあぐりだった。

 

チェリーは雪と時子を呼び出し、毎朝新聞に技術者を推薦することになり、雪か時子の一人を選ぶため、二人に新しい髪型を考えてもらい、実際に出来上がった髪型を見て決めたいと言い、雪も時子も引き受けた。

 

雪はすぐさまあぐりに新しい髪型のモデルをお願いした。詳しい事情を知らないあぐりは引き受けたが、辰子は「先生も余計なことをしてくれた」とぶつくさ。雪には和代、時子には花枝が付き、辰子たちもまたどちらかにつかないといけなくなるせいだった。辰子が花枝の悪口を言ってるところに花枝が来た。花枝は時子があぐりをモデルにしたいと一方的に言ってきた。

 

あぐりは雪に先に頼まれたことを言い、断ると、時子に怒られた。あぐりを帰すと、時子は和代にこちら側についてもらうよう「あぐりさんのパック剤すり替えたん、あんたやろ?」とカマをかけた。しらばっくれたつもりの和代だったがあっさりバレた。

 

和代は思い悩み、雪に本当のことを白状した。「私…雪さんがあぐりさんを可愛がるから…だから私…もっと雪さんのそばで勉強したいから…だから私…試作品と取り替えたのの私なんです…。ごめんなさい!」

 

雪はチェリーに「なかなかいい案が浮かびません。私は降ろさせていただきます」と勝負を降り、時子には和代のしたことを黙っているようにくぎを刺した。

 

こんな華やかな表舞台の裏ですさまじい闘いが繰り広げられていることをあぐりは思い知ったのでした。

 

こんなドロドロを女の世界として描くことに違和感があるという感想も見かけるけど、正直言うと「澪つくし」でひとり寝が辛いみたいな、女は男の事しか考えてなくて男のためだけに生きてるみたいな感じよりは自分の意地とプライドをかけた戦いをしてる分、こっちの方がまだいいかなー。「澪つくし」は全体を見れば素晴らしい文芸作品なのかもしれないけど、時々ギョッとするような男女の描写が苦手だったんだよねー。

 

エイスケさんってこんなに出ないもんか。寂しい。