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【連続テレビ小説】あぐり (12)「エイスケの秘密」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かよ(青木麻由子)が掛け軸を濡らす粗相をし、あぐり田中美里)はかばうが、女中頭のしお(梅沢昌代)はきつく叱る。勇造(若林久弥)に色目を使うのはけしからんと、苳子(磯野貴理子)はかよを叱りつける。あぐりは男女平等だ、と逆に苳子に言い返すが、光代(星由里子)はあぐりに、そうは言っても望月家には望月家のしきたりがあるから、と諭す。結局かよは、しおの知り合いの農家の嫁に出されることになり、あぐりは…。

部屋で三味線の稽古をするあぐり。屏風越しのエイスケから「静かにしてくれない?」「君さ、才能ないんじゃないの? 才能ないのに練習したって時間の無駄遣いだよ」と結構手厳しく言われた。

 

あぐりは屏風を開けると「あなたの小説だって時間の無駄遣いじゃないの?」と言って、さっと屏風を閉めた。うるさいと言いつつ部屋を出て行かないエイスケさん。

 

かよが部屋で掛け軸をかけていると、あぐりと勇造が話をしていた。かよは勇造に見とれて掛け軸を落として濡らしてしまった。勇造はとっさに羽織で拭き、あぐりは「乾かせば平気じゃわ。黙ってれば分からんから」とかよを慰めた。しかし、それをしおに見られていた。

 

しおは「心が浮ついとるからこんなことになるんじゃが!」と叱り、あぐりの下手な三味線にもイライラしていた。そこで、かよをしつけるのは無理だと光代に相談した。光代は、あぐりの話し相手だとして大きな目でかよを見て欲しいと、お暇を出す話は保留。しおにとっては、あぐりの話し相手というのもムカつきポイントなのかも。

 

かよ「羽織汚してすいませんでした」

勇造「気にせんでええよ」

廊下で話している二人を陰で見ていた苳子は(また実家に来てるのか!)しおにかよと勇造を別れさせるように話す。

 

苳子は蔵にかよを呼び出し、「使用人が主人を好きになるなんて許されるわけないじゃろ」とネチネチかよをいびった。あぐりは蔵に行き、かよをかばい、苳子に「人間はみんな平等です! 男も女も使用人も主人も親も子供もみんなおんなじ人間なんです! どうしてそれを認めてあげないんですか?」と言い放った。

 

言い争いを聞いていた光代があぐりを呼び出し(光代の隣に苳子が座っている)、「どんな世の中にもそれなりの役割というものがあるの。その場を治める者、支える者、中心になる者、従う者。そうやって世の中は成り立ってるんです。それが崩れてしまえば、みんなが己の役割を忘れて争いが起きるの。この家でも同じことなんよ。その場の役割をきちんと押さえてこの家が崩れんように守っていくんが望月の嫁の仕事じゃ」と言われてしまい、さらにかよは勇造の前に出る仕事はさせないと言われてしまった。

 

落ち込んだあぐりは木の上へ。呼びに来たのはエイスケさん。街を見てると言うあぐりに「何が見える?」と聞いたエイスケは「暗闇」と答えたあぐりに嬉しそう。

 

夕食時、健太郎と光代と勇造が席についていたがあぐりとエイスケは帰ってこない。勇造は給仕係がかよからしおに代わったことに不満げ。

 

あぐりはエイスケと洋食屋で夕ご飯を食べていた。変わり者のエイスケさんに振り回される妻じゃなく、あぐりもまたエイスケさんを振り回す立場にもなるから好きなのかもしれない。どっちもツッコミでどっちもボケみたいな。

 

かよはしおの遠い知り合いの農家の跡取りの嫁に出されることに。農家の嫁ならいろいろと実家にも送れるしいいだろうと光代は言うけど、農家の嫁というと、「おしん」の竜三の実家や「はね駒」おみつの嫁ぎ先など…見事にいいイメージないなあ!

 

あぐりがさびしがると健太郎は言うが、勇造と間違いを起こしたら大変なことになると言う光代。望月家の判断は早い。ただ追い出すだけじゃなく嫁入り先を世話してくるならそれもまた…いい…のかな?

 

朝食時、あぐりはかよを見かけない事を言うが、光代からしおの知り合いの農家にお嫁に行くと聞かされ、思わず席を立ってしまう。かよは今にも出て行きそうなところで「私が断ってきてあげる」というあぐりに「うちにはもったいないお話なんです。喜びよんです! ほんまじゃ。うち畑仕事好きじゃし」と笑顔を見せた。

 

あぐりと一緒に食べたお汁粉、お茶のお菓子、エイスケと3人で遊んだことも忘れないと言って、どんぐりのやじろべえを渡して出て行った。あぐりは光代に買ってもらった櫛をあげた。

 

かよ「お嬢様。いつかお嬢様『エイスケ様のこと大嫌い』いうて言いよったけど、うち羨ましかったです。お嬢様とエイスケ様ほんまに仲がええから」と笑顔で去って行った。

 

帰って来て屏風越しの会話。

エイスケ「かよちゃん行ったのか?」

あぐり「エイスケさん…」

エイスケ「何?」

あぐり「人間はみんなおんなじです」

エイスケ「ああ」

あぐり「私…間違ってますか?」

エイスケ「いや…君は間違ってないよあぐり。間違ってない!」

屏風越しに手を合わせる二人。ここよく覚えてるな。ハマった瞬間かもしれない。

 

エイスケの前で初めて涙を流したあぐりでした。

 

次週予告

女中頭のしおでございます。あぐりお嬢様にはほんまに困っとんじゃわ。女学校でも「結婚しとる生徒は迷惑じゃ」言うてやめさせられるかもしれんのです。ありゃ? この葉書はエイスケ様あて。差出人は? ありゃりゃ。次週「謎の女」見てつかあさい!

 

しおさんや苳子さんをすごく嫌った感想を見て、そういえば結構嫌な奴として描かれてるけど、この二人は「ゲゲゲの女房」でヒロインに優しかった人たちとして上書きされてるのか、今後「あぐり」でもそれほど嫌な感じじゃなかったのか、全くこいつ何なの!みたいな怒りは湧かない。

 

来週の予告の最後に吉武とねさん…草笛光子さん登場! 本来、草笛さんというとこっちのおしゃれなマダムのイメージだったから、「澪つくし」で男っぽい女親方の役が衝撃的だった。今となってはどっちもハマってる。 

 

主人と使用人の恋。「澪つくし」の女中さんは美人揃いだったけど、英一郎は見向きもしなかったな。それ以上の美人姉が2人もそばにいたから? 父のいうままに結婚するつもりでいたから余計なことをしなかっただけ!? 

 

あぐりにもエイスケさんにもハマれないとそろそろキツいらしい。脱落するのはまだ早い!と私は思わない。毎日つまらないつまらない書くくらいならさっさと視聴切って欲しいとか思ってしまう。あー、やっぱり見たことない古い作品が見たかった! 好きだった作品がディスられるのは見たくない。