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【連続テレビ小説】あぐり (7)「エイスケの秘密」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)は披露宴の席で早くもエイスケ(野村萬斎)と衝突し、結婚は止めると言い出すが、嬉しそうな母・美佐(松原智恵子)の姿を見て、思い直す。その晩、あぐりがいなくなった、と騒ぎになり、望月の父・健太郎里見浩太朗)、母・光代(星由里子)も含め一家総出で探す。子供の頃のあぐりの騒動を思い出した忠野巡査(阿南健治)の言う通り、木の上で夜空を眺めていた。木から落ちたあぐりは、腕をけがして…。

弁護士だった父を突然病気で亡くしたあぐりは自分と妹の五喜が女学校へ通えるという条件で望月家へ嫁いだのでした。しかし、まさか結婚の相手が名だたる不良少年のエイスケだったとは夢にも思いませんでした。

 

披露宴の席で「ねえ。よく僕なんかと結婚する気になったね」と言われたあぐりは「私はてっきり…」という言葉で、エイスケに「弟と間違えた?」と見抜かれた。「やっぱり私…この結婚やめます!」と立ち上がりかけたが、「そう…それもいいね。僕だって結婚なんてしたくはないしね。親が僕を岡山につなぎ止めるために考えたことなんだ。こんな結婚やめたってどうって事ないさ」

 

足がしびれたあぐりは立ち上がろうとしてエイスケの方によろけた。あぐりとエイスケさんの会話のテンポがよくて好きだったことを思い出しました。

 

そんな二人を見ていた望月夫婦は「まああんなに打ち解けて」「若い者はのう、すぐに仲ようなるんじゃ」とほほえましく見ていた。

 

酔っぱらった美佐がエイスケに挨拶に来た。「エイスケさん、ふつつかな娘ですが、どうかこの子をよろしゅうお願いします。あぐり、エイスケさんと仲ような」そして、望月夫婦にも頭を下げ、人並みに花嫁衣裳を着せてやりたかったと語る。

 

そして、「私、嬉しいんで1曲歌うてもええじゃろうか?」と「アニーローリー」を歌い出した。

♪愛に輝く 君がまなざし

誠 こめたる 君がささやき

とこしえまで とこしえまで

忘れじ アニーローリー 我が命よ

ja.wikipedia.org

wikiに載ってる歌詞と全然違うと思ったら、いろいろ訳詩があって、美佐が歌っていたのは堀内敬三さんの訳詩だったみたいです。

www.joysound.com

「五喜、あなたも帰るん?」と不安そうなあぐりに「じゃけどあんなお母様初めて見た。酔っ払って歌なんか歌うて。よっぽど嬉しかったんよ」と言われ、「お母様の事…よろしく頼むな」としか言えなかった。

 

美佐、正彦、五喜は人力車で帰って行った。それを見送るあぐり

 

あぐりは布団が二つ並んだ部屋に入ってきた。後から入ってきたエイスケは何でもないように「あれ? 君一緒に帰らなかったのか? まあお母さんにあそこまで言われちゃったら今更ひっくり返すわけにもいかないだろうねえ」と話しかけてきた。

 

「そんな深刻になるなよ。結婚なんてあくまで形式にすぎないんだから。君はこの結婚で好きな学校に通えるわけなんだろ。僕は僕で、この結婚を受け入れれば親が納得して自由が保障される。だから結婚しただけ。お互いこの結婚を利用すればそれでいいって事じゃないか」

今でもお互い好きじゃないのに契約結婚的な漫画が好きなのはこれが元かもしれない。風呂上がりのエイスケはスキンケアをしてさっさと寝てしまった。

 

健太郎と光代は「ええお式じゃった」と話し合う。光代は「何だかあぐりさんとは『馬が合いそう』じゃったわ」「どうだかのう…。エイスケ一筋縄じゃいかんぞ」って、そこそこ大きな家の長男が父親のいない元名家の娘をもらう…なかなか嫁探しをしていてもうまくいかなかった? 

 

それほど焦る歳でもないんだけどね。エイスケさんはあぐりより1つ上。演じてる田中美里さんと野村萬斎さんは10歳差なんだけど、あぐりとエイスケは1歳差なんです。

 

望月家の女中頭のしお(梅沢昌代さん)があぐりがいなくなったと報告に来た。光代はエイスケたちの部屋を訪れるが、エイスケは爆睡。梅沢さんは、「ゲゲゲの女房」でも布美枝さんの実家のお向かいの魚屋のおかみさんだったね。朝ドラ常連。

 

望月の家の者が川村家を訪ねたり、近所を探すが見つからない。忠野巡査は4~5年前、一晩中帰ってこんで、警察総動員して大騒ぎじゃったとあぐりを覚えていた。あぐりは案の定木の上にいて、降りるのを拒否したが木から落ちてしまい、手首をくじいてしまった。

 

美佐は頭を下げるが、望月夫婦は、あぐりの行動に動じていなかった。「奥様、あぐりさんは息子の事を何も知らずに来て何もかも戸惑いよんですよ。心配いらんのんよ。今はこの家の娘になったつもりでおればええんよ。そしていずれエイスケの事がよう分かったら、ホンマにお嫁さんになったらええわ。それまではあなたはこの家の娘」

 

光代さん、素敵~となるところかもしれないけど、それほどエイスケの嫁になるのはいろいろ難しいと分かってるってことでもあるのでは?とも思う。

 

翌朝、あぐりは望月組の従業員の前で紹介された。妻五郎役の刈谷俊介さんや磯部役の山本晋也監督が懐かしいなあ。いいコンビだった。

 

エイスケは遅れて入って来て、あぐりの腕を見て「その腕どうしたの? 何があったの?」と聞いてきた。

 

こうして望月の家に嫁いだあぐりでしたが、決してエイスケには心を開こうとはしなかったのでした。

 

2週目から見た記憶だったけど、この日じゃないと思う。でもエイスケさんの言動にいちいちワクワクするんだよなー。

 

原作となった吉行あぐりさんのインタビュー。今後を知りたくない人はかなり詳しく書かれているので読まないほうがいいです。私はドラマは一応見ていたので読みましたが、面白かった。

www.yumephoto.com

あぐりさんの言葉遣いがとても丁寧できれい。「ゲゲゲの女房」の原作の布枝さんもインタビューではとてもきれいな言葉遣いだったな。