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【連続テレビ小説】澪つくし(153)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和十九年四月、梅木(柴田恭兵)は栄二(山下規介)を連れて、フィリピンへと旅立った。質を落としたしょうゆの出来は悪く、魚を元にしたひしおを使ってはどうかと思いついたかをる(沢口靖子)は、外川へイワシを融通してもらいに行く。外川では船は徴用され、働き手も少なく、イワシもあまり獲れないが、少しだけ分けてもらう。かをるは帰る道すがら、善吉(安藤一夫)から、惣吉は横須賀から船で物資を運搬している、と聞く。

火曜1本目。

 

昭和19年4月 梅木と栄二はフィリピンのセブ島へ出発した。軍の要請で現地に味噌と醤油の工場を建設するためである。

 

また一気に老け込んだ久兵衛は、弱気発言連発。昭和彦が防空壕ができたと知らせに来ても「閉じ込められるの嫌いなんや」と言って、昭和彦をがっかりさせた。

 

原料不足で醤油の味はひどいまま。かをるは神山や今西と話をしてヒシオを思い出した。

peachredrum.hateblo.jp

↑ヒシオの説明は梅木がしてました。この頃は”珍しくカッとなる梅木が見られた”なんて感想書いてるよ(^-^;

 

かをるは何年かぶりで吉武家を訪れた。

 

とねがいて、善吉が勤労奉仕に行っていて…召集されないのかな? 善吉は屏風ヶ浦の高射砲陣地の設営をしていた。 

 

かをるはとねにイワシを分けてもらえないか相談するが、若い衆は兵隊にとられ、船は徴用で持っていかれ、たまに取れるイワシは経済統制で買い叩かれ、残った分は農家へ持っていって物々交換するのがやっとと言われた。

 

とね「『いずこも同じ秋の夕暮れ』ってとこかね」

www.samac.jp

さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ

 

それでもとねは実験用にといって生きのいいイワシ一樽くれた。

 

さっすがとねさん! 善吉が運んでくれて、善吉から惣吉の話を聞く。3月にひどいマラリアにかかっていた惣吉は一度帰ってきたが、半月も経たないうちに徴用された船の船長として出かけて行った。今は、横須賀の海軍艦船部に所属し、サイパンやトラックに食料を運搬している。フィリピンで梅木と再会という視聴者の予想を軽々裏切るね。

 

安堵と不安が同時にかをるを襲った。惣吉は遠い人になってはいたが、こうして消息を聞くと胸がつまってくる。

 

蔵に置いていたイワシは今西に見つかり、醤油の原料に使うとかをるが言っても、神山さえ後ろ手にイワシを隠していた。

 

結局イワシの半分は工員たちの胃袋に収まった。

 

イワシを原料にした醤油もどきは、調味料として使用に堪える事が分かった。しかし肝心のイワシの漁獲量に期待を持てない現状ではどうする事もできなかった。

 

6月に入ると米軍の反攻は熾烈さを増し、マリアナ群島への艦砲射撃が始まった。そして15日、ついにサイパン島への上陸が開始されたのである。

 

事務所では、るいが経理をしていて「今月も大赤字」だと嘆いていた。新聞を読んでいたかをるは、サイパンと横須賀の間を往復している惣吉が無事でいてほしいと、るいに漏らした。

るい「あんた今でも?」

かをる「誤解しないで。私はただ惣吉さんに死んでもらいたくないの。生きていてほしいだけなの」

 

7月 サイパン島守備隊3万人が玉砕。さらに8月 グアム島守備隊1万8000人が戦場の華と散った。

 

一人将棋を指す久兵衛と窓ガラスに戦時中でおなじみの米の字状のテープを貼っているかをる。久兵衛は「かをる…英一郎呼んで来い」と話しかけた。何だかぼんやりした感じで…え、認知症!?

 

めっきり老け込んだ久兵衛。心配です。かをるは梅木がいなくなった途端、惣吉、惣吉。吉武家の人たちは優しいけど、吉武家に気軽に行けるかをるのメンタルがすごい。