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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】澪つくし(128)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)と久兵衛津川雅彦)は強盗の確認に警察に行く。強盗はアミ(高師美雪)の弟(山下規介)がアミを身受けするためにやったと知り、かをるは驚く。かをるは、アミを松岸に戻らないようにしてやってくれと頼み、久兵衛は渋い顔で聞き入れる。アミを女中見習いとして入兆に住まわせると、善吉(安藤一夫)がアミを引き取りに入兆へやって来る。過去は捨てたアミに会えず、ひとり寂しく帰る善吉をかをるは見送った。

 

強盗事件の犯人が捕まり、久兵衛とかをるは警察へ呼ばれた。

 

結構至近距離での面通し。犯人ともばっちり目も合うし、怖い~。犯人がお金を松岸の開新楼で女郎を身請けしたという話を警官がしてくれた。17のガキが?と驚く久兵衛だったが、姉を自由の身にしたい一心で強盗を働いたという話にかをるが同情。

 

犯人は少年院へ。女は松岸に返し、お金は久兵衛に返すという。そこに、アミが入ってきて、土下座をする。かをるはアミの顔を見てハッとして駆け寄る。だから、かをるも面通しに来てたんだね。久兵衛だけじゃわからないもんね。

 

家に帰ったかをるは久兵衛にあの姉弟を助けて下さいとお願いする。「あかん。あかん、あかん、あかん。あかん言うたらあかん!」と言っていた久兵衛だが…

 

鯉沼栄二は少年院へ送られた。そして姉のアミは4年半ぶりに自由の身になったのである。

 

かをるは久兵衛にお礼を言い、「私ますますお父さんが…好きになりました」と殺し文句。久兵衛はかをるには甘いからな~。でもやっぱりこういう久兵衛は私も好きです。英一郎の優しいところは千代さんももちろんだけど、久兵衛にも似てると思います。両親の優しさ成分だけを受け継いだのかも。

 

久兵衛はアミに「これからは金輪際わしの命令に背いたらいかん。分かったな?」と厳しい顔でさらに「ええか? お前は今日からここにいて下働きをせえ。この入兆で働け」と言った。

 

「お前が松岸で働いていたことはみんなには黙っとれよ」と久兵衛は言うけど、広敷の奴らがめざとく見つけたりすんのかな? そこ見たくないです。広敷連中は、ずっと見てきて、ちょっとおバカだけど気のいい奴らみたいな感じが未だにしないただのセクハラ軍団なんだよな~。

 

そこに善吉が訪ねてきた。アミは善吉に迷惑をかけたくないので会いたくないと英一郎とかをるが店で話をした。店の人が聞いてるじゃーん。善吉は結婚を諦めたが、身請け金はうちが払うと言ってきた。入兆で年季奉公してもらうから、お金のことは片が付いたというかをる。英一郎は「やっとおやじがその気になったんだ。事を壊すなよ、な?」とか言ってるけど、おめーの4000円どうなった?としつこく言い続ける。

 

ツエはアミに対して「ここは漁師の家と違うんだよ。礼儀作法が厳しいんだから。私が厳しくしつけてやるからね」「私はハマさんだよ」と厳しく接するが、アミが善吉を思って泣き出すと「私何か言った?」と慌てだした。やっぱりツエさんはツエさん。善吉は雪の降る中、帰って行った。

 

昭和10年4月 美濃部達吉天皇機関説が軍部などの攻撃を受け、不敬罪で告発された。天皇は軍部の動きを戒めたが、その意思は軍部に伝えられなかった。

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天皇機関説”を調べようと思ったら”天皇機関説 わかりやすく”という第2検索ワードが出てきました。確かに…なんかよく分からない。

 

「何が天皇機関説だ。冗談じゃない!」と児玉と中原という軍人仲間が小浜の家で飲みながら話していた。「ヒトラーいわく『ドイツの敵は共産主義ユダヤ人である』。これは我々の思想と同じだ。我々にとってのユダヤ人は財閥である。そうだろう?」

 

昨日、1989年の映画「あ・うん」を見ていて、真木蔵人さんがいかにも映画公開当時の今どきの人っぽかったけど、小浜含め児玉、中原は、いかにも(イメージだけど)軍人っぽい見た目だなと思いました。

peachredrum.hateblo.jp

児玉は賢婦人である律子に意見を求めておいて、律子が「ヒトラーは下層階級に熱烈な支持を受けてました。農民や漁民など一般の労働者を味方にしない限り、クーデターは成功しないと思います」と核心を突くような鋭い意見を言ったせいか、「今の言葉の真意を聞きたい。返答によっては…斬る」とか勝手なこと言ってんじゃないよ。小浜は律子をかばってたけど。

 

はぁ~でも律子がかいがいしく夫の世話してるのは、ちょっとがっかりした気持ちになる。律子様には気高くあって欲しいのよ。

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久兵衛、るい、かをる、梅木の食事中、梅木が下志津陸軍飛行学校の分教場を銚子に造ると聞いたと話した。ツエは農地を取られたら農家はどうなるんです?と久兵衛に訪ねた。「それは転業するしかないやろな」とあっさり答える久兵衛だけど、そんなあ。

 

梅木は銚子は案外、千葉や佐倉のように軍都として発展するかもしれませんね、と話す。そこに赤ちゃんの泣き声が。

 

久兵衛「お、昭和が泣いとる。昭和が」かをるが赤ちゃんを抱き上げる。

 

かをるは漠然たる不安を感じた。昭和という名をとった昭彦と和彦の将来には、どんな時代が待ち受けているのだろうか。

 

ちょっと前まで「恋のあらすじ」連発や弥太郎のつまらないシーンとか面白いところもある一方、正直、無駄なシーンが多く思えたけど、特に今日なんて中身がぎゅうぎゅうな回だった。

 

下志津陸軍飛行学校銚子分教場のあった場所だそうです。今は住宅街っぽく見えます。「入兆」のモデルでもあるヒゲタ醤油からもそこそこ近い!?

 

戦争をまたぐ朝ドラだと中盤に持ってきて、明るい戦後を描くことが多いように思うけど、終盤でここから激しい戦争が始まるのか…。