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【ネタバレ】日曜劇場#75 やぶ髭ないしょ話(脚本/高橋玄洋)

1984年9月30日 TBS

 

あらすじ

都会から海辺の町・積丹町にやってきた“やぶ髭”こと吟次郎(藤岡琢也)は、妻のフクミ(南田洋子)と暮らしながら、この町で開業医を営んでいる。小さな町の唯一の病院が最近華やいでいる理由が美しい女性・姫子(和由布子)の存在だった。姫子はボランティアで年老いた患者たちを見舞いに訪れているのだった。そんな時、町にどんな病気もピタリと言い当てる女占い師が現れる…。

 

大村医院。開業医の吟次郎の息子は一人っ子でサブロウ。最近、姫子という美しい女性が病院の慰問に訪れるようになり、入院患者のお年寄りたちだけでなく吟次郎もデレデレ。

 

東京の息子のところに行っていた妻のフクミが帰ってきて、外で姫子と鉢合わせした。吟次郎の浮気を疑う。

 

看護師のリョウコは黒縁メガネでおさげでたんぽぽの白鳥さんみたいな感じだけど、美人。それなのに姫子が来ると病院が華やぐとか、フクミにプレゼントされたワンピースをあてたリョウコに対して“ブス隠し”とか吟次郎悪気なくディスり過ぎ。

 

吟次郎は東京で医者をしていたが、50歳を過ぎて地域医療がしたいとこの町にやって来た。サブロウはそのまま東京に残り、フクミは3ヶ月に10日サブロウの世話に東京、月に一度は札幌に買い物をしていた。

 

フクミは院長夫人ではなく、病院では院長付きの看護師。姫子から挨拶してくれてフクミは「おきれい」と言われて機嫌がいい。

 

吟次郎は地元では“やぶ髭”と噂されていた。必要以上に薬や注射を打たなかったり、往診料を取らないせいで売り上げが芳しくなかった。

 

最近、女の占い師が病名をぴたりと当てるせいで病院に来る人が減った。女占い師と姫子はグルで姫子が病院に来て入院患者の病状を聞き出していたせいで病名を当てられた。

 

にしん御殿磯野旅館に腹痛を訴える女性がいた。それが女占い師で、姫子の母だった。病院に行かず、手をかざしていたせいで盲腸から腹膜炎を併発していた。

 

元々能力の高い祈祷師だったが、3年前突然能力がなくなった。生活に困るようになり、姫子主導で始めたことだった。泣きじゃくる姫子をあまり強く責められない吟次郎とフクミ。姫子は廊下にいた病院の若い医師・栗林(江藤潤さん)に抱きついて泣いた。

 

栗林に近いうちに恋人ができると予言?している女占い師。まだやってるの? その女占い師の荷物が消え、栗林も姿を消した。栗林が姫子に荷物を取りに行くというので旅館まで送ると裏口から逃げられた。

 

姫子から電話がかかってきて父は病気だと話していたが、サラ金に追われて蒸発していて、その追手がここまで来ていた。治療費は診察室の引き出しに入れたという姫子。吟次郎は母の体調を気遣うよう言って電話を切った。

 

吟次郎が運転するバイクの後ろにフクミが乗り、海沿いの道路を走っていた。(終)

 

あの親子は次の地でも結局同じことをしてるのでは… 。