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【ネタバレ】日曜劇場#69 日曜のいちごジュース(脚本/平井明廣)

1990年9月23日 TBS

 

あらすじ

時計職人だった一人暮らしの老人・久蔵(益田喜頓)の楽しみは、老婦人・芳江(加藤治子)と公園脇のパーラーでいちごジュースを飲みながら語り合うことだった。ある日、娘夫婦のところへ行くのでしばらく会えないと芳江に言われた久蔵。久蔵自身も娘夫婦(中田喜子渡辺篤史)から同居を迫られていた。久蔵は娘夫婦との同居を選ばず自ら老人ホームに行く決心をするが…。

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日曜日、200円のいちごジュースを飲んでいる高齢男女。芳江が元時計職人だった久蔵に修理を頼めないか渡した時計はデジタル時計。

 

久蔵は文鳥を飼っていて、ひとり時計をいじっている。芳江と会う日曜日はカレンダーに丸をつけていた。しかし、ある日曜日、芳江は2番目の娘から上富良野のペンションの手伝いを頼まれて近々引っ越すと言われてしまった。

 

久蔵の娘・シズコ(中田喜子さん)は時々訪ねてくるが、久蔵は娘夫婦の世話になるつもりはない。翌週、いつものいちごジュースを飲みに行くが、芳江は来なかった。

 

シズコとシズコの夫・タクロウ(渡辺篤史さん)に呼ばれて娘夫婦の家に行った。元々、久蔵の家だが、久蔵はバツイチだったタクロウとの結婚に反対でタクロウとは不仲。アパートを借りて一人暮らししている。

 

そのアパートの隣には若い女性が住んでいて、久蔵は迷惑がられながらも何かあると隣にお裾分けしていた。

 

ある日、隣の部屋から芳江と聴いた音楽が流れてきて、曲名を聞こうと隣を訪ねたのに雑な扱いを受けて、腹立ち紛れに隣との壁を一部壊してしまった。隣人から大家、シズコへと連絡がいき、久蔵がボケた感じになったため、アパートを出されてしまった。

 

娘夫婦と暮らしたくない久蔵はボケたフリをして老人ホームに入ろうと考えていた。ショックを受けたシズコは泣いて止めるが、久蔵の意思は固く、老人ホームに入居することに。

 

いつも目をかけてくれたアパート近所の八百屋の親父(下川辰平さん)とはケンカ別れしていたものの老人ホームの久蔵あてに将棋盤を送ってくれた。

 

その日は老人ホームの誕生日会が行われており、その中に芳江がいた。芳江は老人ホームに入ることを久蔵に言い出しにくかった。久蔵は芳江に頼まれたデジタル時計は直したつもりがまたダメになっていたが、楽しそうな二人だった。(終)

 

年老いた側のプライドが感じられた。娘婿のタクロウと歩み寄る感じがないのもリアル。一人暮らししていて隣のじいさんからしょっ中話しかけられたら…嫌だなとは思ったけど。

 

老人ホーム=姥捨山的なリアクションのシズコだけど、いつまでこんな感覚だったのか。アパートの一人暮らしよりは、毎日食事が出る老人ホームの方がいいよなあ。