2008年 アメリカ
あらすじ
1918年。その赤ん坊は80歳の老人の姿で誕生した。出産時に母は死亡し、父は彼を老人養護施設に捨てる。黒人の介護士クイニーに拾われ、ベンジャミンと名付けられた彼は、12歳のとき、施設入居者の孫娘デイジーと出会う。6歳のデイジーは老いた子供である彼に親しみを感じ・・・。
2022.1.2 ムービープラス録画。録画時間3時間! 今日こそ観る! 前に観たことある気もするんだよな〜。
デイジーという老女は病床で娘のキャロラインに1918年の出来事を語り始める。ガトーという盲目の時計職人が駅に逆回転の大時計を作った。戦争で息子を亡くしたガトーは息子が生き返るようにと真意を説明するが、その後、店は閉店し、ガトーも死んだ。
1918年 第一次世界大戦勝利に沸くニューオリンズ。妻が出産した赤ん坊を見たトーマスは赤ん坊を抱いて街を走る。そして、裕福そうな黒人夫婦の家の前に置いた。あ、老人施設なのか。妻・クイニーは赤ん坊を警察に届けずに施設の医師に診せた。体は赤ん坊、しかし、顔は皺くちゃ、白内障で目も見えず、聴力も怪しい。
子供のいないクイニーは妹から預かった子として施設の老人たちにも紹介した。夫のティジーはマハーシャルハズバズ・アリは今はマハーシャル・アリ。
「ムーンライト」のフアン、「グリーンブック」のドン・シャーリー。
クイニーは赤ん坊にベンジャミンと名付けた。年老いた姿のまま成長していくベンジャミン。車椅子での生活が両手に杖をついて歩けるようになった。
黒人青年に連れられ、路面電車に乗って出かけた。しかし、青年は長身の女性と会って去ってしまい、ベンジャミンは一人で帰った。
1930年 感謝祭。ベンジャミンの杖は1本になった。クイニーは食事の際、みんなの前で授かりものができたことを発表した。入居者の家族として施設に来ていた赤髪の美少女・デイジーと知り合ったベンジャミン。
クイニーは「ドリーム」のキャサリン・ジョンソン役のタラジ・P・ヘンソン。こっちはさっぱり覚えてなかった。
老犬と一緒に施設にきたルソー夫人。ベンジャミンはピアノを教えてもらった。ベンジャミンは顔は老人だけど体つきは青年らしくなってきた。
ベンジャミンはマイク・クラーク船長の船に乗って働き始めた。マイクは女性経験がないというベンジャミンを不憫がる。売春宿に連れて行かれ、金を稼ぐ意味を知る。
売春宿を出たベンジャミンが歩いていると、トーマス・バトンから送っていくよと言われ、飲み屋へ。初めて酒を飲んでむせるベンジャミン。トーマスは出産の時に妻を亡くしたことなどを話す。あの施設に送ったんだから、トーマスは知ってるのかな? また会おうと帰って行った。
ベンジャミンはデイジーを連れ出し、早朝、船へ。マイクは日曜日、二日酔い、観光客は乗せてはならないとデイジーの乗船を断ったが、結局は船を出してくれた。
成長するに従い、髪が増えてきた。髪を切ってくれた施設の老女は多くの人の死を見ることになると気の毒がった。その後、ピアノを教えてくれたルソー夫人が老犬を残して亡くなった。
1936年 17歳の終わり、施設を出て船乗りになった。デイジーはどこにいてもハガキを書いてと言って別れた。
さらに成長したベンジャミンはブラピになった。髪は白髪だけど、おでこは狭くなった。冬宮殿という小さなホテルに滞在中、エリザベス・アボットというムルマンスクの英国貿易使節団代表でスパイにひかれた。エリザベスにはウォルターという夫がいたが、毎晩、ホテルのロビーで明け方まで話し込んだ。
バレエの学校に行っていたデイジーは、ベンジャミンから恋に落ちたというハガキをもらい、ショックを受けた。
ベンジャミンの部屋で会っていたエリザベスだったが、ある時から姿を現さなくなった。
1941年12月7日 真珠湾攻撃を受け、ベンジャミンの乗った船は戦いの後方支援に回ることになった。マイクはジャップもナチス野郎も倒すぞと鼻息も荒い。エリザベスは「会えてよかった」という書き置きを残して消えていた。
ある夜、真っ二つにされた魚雷を発見し、敵艦が近づいてきた。ベンジャミンたちの船も攻撃を受け、マイクをはじめ同乗していた仲間も数人亡くなった。
1945年5月 26歳になったベンジャミンは故郷へ帰った。ベンジャミンはさらに若返り、髪も白髪じゃなくなった。ティジーは4月に亡くなったとクイニーは言う。
デイジーは祖母が亡くなり、施設を訪ねてベンジャミンと再会。バレリーナとして美しく成長したデイジーとディナーへ。デイジーはベンジャミンを誘うが、ベンジャミンは断った。
トーマスがベンジャミンに会いにきた。感染症にかかったと言って、松葉杖をついていた。もう長くないというトーマスは自身のバトン社を案内した。仕立て屋をしていた父の会社を引き継いだトーマスはボタンを生産して成功した。トーマスはベンジャミンの父親であり、ベンジャミンを捨てたことを告白した。トーマス役のジェイソン・フレミングはブラピより年下!?
家に帰り、クイニーに話すと、怒りを爆発させた。それを言うならクイニーも若い。
トーマスが亡くなり、ベンジャミンはニューヨークのデイジーの舞台を見に行った。見慣れたブラピになったと思ったら、まだシミや頬のたるみがある。細かいねえ。レストランを予約していたベンジャミンだったが、デイジーにパーティーに誘われた。
パーティーの雰囲気に馴染めなかったベンジャミンは途中退席した。前もって連絡してくれればいいのにと言うデイジーの気持ちも分かるな。
クイニーの施設で働いていたベンジャミンは、デイジーから知らせを受けパリへ。今度こそ見慣れたブラピ。悪い偶然がいくつも重なり、デイジーはタクシーに轢かれて、脚の骨が粉々になった。歩けるようになるがダンスはできない。
帰ろうと言うベンジャミンを拒絶するデイジー。
1962年の春、デイジーが戻った。恋人同士になった二人。
遠出から戻るとクイニーが亡くなったと知らされた。父の家を売って新居へ。ビートルズをテレビで見ている。
バレエ教室を開いたデイジー。43歳。ベンジャミンは1918年生まれの49歳で、今が同じくらいと言うけど、ベンジャミンはすごく若く見えるな。1967年か。デイジーに子供ができた!? しかし、ベンジャミンは自分と同じならと不安がる。
テレビではエリザベス・アボットが68歳で遠泳の記録を作っていた。笑顔になるベンジャミン。
デイジーは2400グラムの女の子を出産。キャロラインは母から託されたベンジャミンの日記を読んで、ベンジャミンが父親であることを知る。
ベンジャミンはすくすく成長する娘を見て、一緒に歳をとる父親が必要だとデイジーに話した。私が老けたのがイヤなの?と反発するデイジー。ベンジャミンはトーマスが遺したボタン工場やヨットを全て売り払い、デイジーに託して消えた。
毎年誕生日に書かれたキャロライン宛ての手紙も見つかった。
世界中、放浪の旅をするベンジャミン。ある日、突然、ベンジャミンがデイジーのバレエ教室を訪ねてきた。キャロラインは12歳。デイジーはロバートという妻に先立たれた男性と再婚していた。
ベンジャミンの滞在しているホテルを訪ねたデイジーを抱きしめるベンジャミン。デイジーのちょっとたるんだ後ろ姿は別人?
ロバートが死んでしばらくして、デイジーに電話があった。老人施設は今もあり、クイニーの娘が記憶を無くした少年を引き取ったと言う。初期認知症の症状が見られるベンジャミンだった。ここからはもうブラピじゃない。
ベンジャミンが5歳になり、デイジーが施設で一緒に暮らしはじめた。
2002年、駅の時計は新しくなり、2003年、赤ん坊に戻ったベンジャミンはデイジーの腕の中で息を引き取った。
ベンジャミンのことをキャロラインに話し終えたデイジー。外は嵐でキャロラインも様子を見に行き、デイジーのベッドから離れた。
古い時計がしまわれた倉庫にも水が流れ、時計はまた逆回転を始めた。(終)
長い映画というのはたっぷり間を持たせているというのもあって、少し冗長に感じる部分もあるな。録画時間は3時間だったけど、実際は2時間45分。見たことあるような気もしたけど、あらすじしか知らなかったから、テレビで宣伝してたのを見ただけかも。
キャストがほとんどブラピより年下だったのが驚き。みんな老け役も違和感なくこなす。
年取った状態で生まれたのに晩年は認知症になるというのも辛いな。矛盾も感じる。年取るにつれ若くなると死因となる病気にもならないから仕方ないのかな。