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【ネタバレ】浅見光彦ミステリー4 美濃路殺人事件

1988年9月13日 NTV

 

あらすじ

宝石商の月岡が宝石と現金をもったまま姿を消し、姿なき殺人と騒がれる。雑誌社に依頼されて、ルポライター浅見光彦(水谷豊)も取材するが、編集長は出来上がったルポに迫力がないと気に入らない。「あんたに殺人事件は向かないな」と、改めて美濃紙の取材を命ずる。光彦が美濃で和紙を取材していると、近くの犬山で月岡の友人が殺された。続いて、月岡の死体が川に浮いていた・・・。

たまった録画を消化せねば…。

 

東京・西銀座の宝石商の月岡和夫が1億円の宝石と5千万の現金を持って消えた。狂言じゃないかとマスコミに追われる家族。光彦は雑誌社の付き合いで仕方なく事件を追っていた。

 

家で作業していると母の雪江がお見合い写真を持ってきた。そしていつものお説教。

 

編集長に光彦の記事は売り物にならないと言われ、美濃紙のルポをするように言われた。3日後、取材後、一人旅館で記事をまとめていると(しかしあと大きな機械はワープロ?パソコン?)、犬山のニューワールド内で高桑雅文という男が殺されていたというニュースが耳に入った。

 

高桑は月岡と関係のある人物だと地元の鈴木警部(井川比佐志さん)に話すが、相手にしてくれなかった。現場に月岡の娘のミキ(岩崎良美さん)が花を手向けに来たので、話しかけるが、ぶたれてしまった。

 

ミキは、知らない男から呼び出されていた。

 

光彦は月岡家で妻に話を聞き、月岡と高桑が浅草生まれで子供の頃からの友達で宮城県白石市学童疎開をしていたと語る。そんな話をしているとミキから電話がかかってきて、岐阜のグランドホテルのロビーで父のことを知る人物と会うと話していた。

 

ミキはホテルから出て行った人物を追いかけタクシーに乗ったが、見失った。木暮という男に会うという高桑の話を聞いていたミキが木暮と接触を図ろうとしたが、会えなかった。

 

ホテルのロビーのテレビで月岡和夫が殺されていたというニュースを目撃したミキは取り乱し、浅見は、ミキをつけていた刑事に捕まった。おなじみの浅見の兄が警察庁刑事局長で分かり、刑事たちのタメ口が敬語に。

 

しかーし、今回は開始30分過ぎてもまだ陽一郎が出てません。

 

美濃紙のレポートを書き上げ提出。

 

実家に帰ると雪江のもとに中西が訪ねてきていた。いつもお見合いを持ってくる中西を苦手としている光彦だが、雪江と学童疎開の話をしていて思わぬヒントを得た。雪江と中西は「おしん」では仁の母と道子の母でバチバチの仲だったな。

 

月岡、高桑の同級生の松山に話を聞きに行った。月岡たちの同級生が少ないのは東京大空襲の前日に東京に戻った子供達がたくさんいたから。その中に木暮福男という男もいた。

 

やっと陽一郎登場で警察に手を回してもらって木暮の消息を知った。沢口家の養子になり、今は岐阜に住んでいる。情報は教えてくれたが、あとは警察に任せろと釘を刺された。

 

しかし、光彦はまた岐阜に行き、鈴木警部とともに沢口の事務所に向かう。沢口は今は不動産ブローカーをしていた。警察手帳を見せ、話を聞く。沢口は今は東京の同級生とはつながりがないと言い、アリバイもあった。

 

沢口がいたという岐阜市歴史博物館から高桑が殺されたニューワールドへ向かう光彦。鈴木警部に高桑の死亡時刻を考え直した方がいいと言うが、裏が取れていると聞き入れてもらえなかった。

 

高桑の息子が入院している病院で輸血用の血液を見つけ、月岡の車や高桑の回数券についていた血液が月岡本人や高桑の息子のA型の血液ではなく、病院から持ち出した輸血用の血液ではないかと光彦は考えた。

 

月岡家を再び訪れた光彦。借金で首の回らなくなった月岡が高桑と二人で保険金殺人を計画した。月岡と高桑が頼ったのは木暮(沢口)ではないか?

 

松山に再び話を聞くと、学童疎開してるときに沢口が小刀で指先を落としたのは、からかって小刀を取り上げようとした月岡のせいだとわかった。

 

光彦は沢口不動産を訪ね、沢口を追いつめた。たまたま東京出張していた沢口が偶然電車内で月岡と再会した。指を見て気付いた月岡は、高いクラブに連れて行ってくれて重荷を下ろしたとしきりに言っていた。いじめた側の勝手な言い分。沢口は月岡に保険金殺人を持ちかけた。

 

宝石商だが金に困っていた月岡、沢口もまた不動産業がうまくいってなかった。家族がいるから見逃してほしいと言う沢口は家の前にパトカーが止まっているのを見て、車で走り出し、カーブの多い山道からカーブを曲がりきれずに転落して亡くなった。浅見光彦はこのパターンが多いのかな?

 

既に母を亡くしている高桑の病身の息子・義男は月岡家で引き取ることになった。義男と一緒に暮らすんですよねと聞く光彦に、義男は年下で男は30過ぎてないと、と言われデレデレの光彦だった。(終)

 

出会った女性とはうまくいきそうで次にはリセットされてるんですけどね。ちょっと切なすぎる事件だった。それぞれ恵まれた環境にいた風に見えていた55歳の男たちだが、バブルが弾ける前だけど経済的に困窮してて、沢口は戦争で両親を亡くし、高桑も妻を亡くして病身の息子の面倒を見ていた。

 

陽一郎さんと雪江のシーンは少なかったなあ。