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【ネタバレ】映画「ひろしま」

1953年 日本

 

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2019年8月17日に録画したもの。ドキュメンタリーの方は見たんだけど、なかなか映画本編を見る気になれなかったんです。

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教室で原爆投下の朝の当時の様子をラジオで聞いていた高校生たち。突然、みち子という生徒が「やめてやめて」と騒ぎ始めた。机に突っ伏したみち子は鼻血が出ていてそのまま入院した。みち子は白血病だった。

 

クラスの1/3が被爆者で最近医者にかかっている女生徒は体がだるいなどの症状があったが、「夏は誰でも体がだるい」と言って冷やかす男子生徒。そしてクラスは爆笑に包まれた。原爆を受けたものたちはうつむいたが、一人の男子生徒は、「これだから言いにくくなるんだ!」と立ち上がった。

 

北川先生(岡田英次さん)も原爆は体験しておらず、他人事のように感じていたと白状した。原爆を鼻にかけるな、とか甘えるなと言われてたらしい。辛…。

 

病床のみち子のカットに軍艦マーチが流れ、戦時中の回想へ。いつもの朝から原爆投下。ものすごい迫力でした。

 

 

原爆投下から4日。軍部は原子爆弾が落ちたと発表しないと言った。科学者たちはもうアメリカは世界に発信してるのだからと言っても「一億なんとかかんとか」言って聞く耳持たない。もー!

 

75年間草木も生えないとか、人が住めないという噂の中、病院のお医者さんが庭に大根の種をまいた。それを励みにしている患者たち。ある日、ついに大根の芽が出た。

 

児童養護施設にいた幸夫を引き取りに来たおじさんが花沢徳衛さん。「はね駒」の30年以上前なのに、若いけどおじさん。幸夫の父親で必死に子供たちを探していたお父さんが加藤嘉さんかぁ。

 

原爆で両親と兄を亡くし、妹も行方不明になった幸夫は、おじに引き取られた。近所に住む恵子は足を引きずりながらもミシンで生計を立て、結婚もあきらめていた。

 

だから冗談みたいに幸夫に言われた「いざとなったら恵ちゃんと一緒になる」という言葉に原爆に遭った娘たちにはあまりに残酷な言葉だから言わないでほしいと言われた。

 

おじに引き取られた幸夫は高校に入るも辞め、パチンコ屋やキャバレーで働き始めたが、それも辞め、おじの工場で真面目に働き始めた。浮浪児たちを伴って船に乗り山を掘らせた。元防空壕?には白骨死体がたくさんあり、これをハロー(アメリカ人)に売れば金になると子供たちにそそのかした。

 

しかし、警察に捕まり、北川先生が引き取りに来た。幸夫は工場を辞めていた。工場で大砲を作り始めたからだった。

 

先生と元級友たちと歩いている。(終)

 

最後は希望のあるラストにしたんだな。すごいなー。これを原爆から8年で撮影したというのはホントにすごい。陳腐な感想で申し訳なくなるくらい。