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【連続テレビ小説】澪つくし(41)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)の見合い相手の家から、この話を進めたいと使者がやってきて、久兵衛津川雅彦)はそれを受けた。それからの成り行きを、かをるは当事者ながら、他人事のような思いで眺めた。英一郎(鷲生功)は、惣吉(川野太郎)のことを諦めたのかとかをるに聞くが、かをるは惣吉のことは忘れて、これは運命だ、と自分に言い聞かせようとしていた。そんな時、惣吉が会いに来た夢を見て、かをるは、悪い予感がするのだった。

 

かをるの見合いがあった5日後の7月24日、見合いの立会人、佐原醤油組合の副会長・小曽根巌が入兆にやってきた。

 

藤尾家からかをるとの結婚をまとめたいという意向で、9月上旬に結納、大正天皇の喪が明けるのを待って来年早々に挙式。結婚式は香取神社、披露宴は佐原の料亭を貸し切り。媒酌人は藤尾家側が県会議員の飯島元晴先生、入兆側は、ぎんの夫でもある高神村の村長に。

 

”目の前でかをるの運命が決められていった。かをるにはまるでひと事のように聞こえた。”

 

入兆の法被を着て、醤油蔵を見学する小曽根。久兵衛は職人たちに気軽に声をかけ、職人も気軽に声をかけてくる(今日は脇役に徹する弥太郎)。小曽根に労務対策を聞かれ、「人間対人間の家族的つきあい、これだけです。勉学意欲のある者は夜学に通わせたり、子供の誕生日には菓子買うてやったり…」当時は美しく見えたかもしれないけど、”家族的”って結構厄介な感じがするなぁ。

 

”結婚というものがかをるの中でだんだん具体的な形を持ち始めた。ところが不思議なことに見合いをした藤尾高義の顔をどうしても思い出せないのである。かをるはぼんやりした不安を感じた。”

 

お見合いから5日後の7月24日という数字が具体的に出てきたのは、この日が芥川龍之介が服毒自殺を遂げた日だったからか…。「ぼんやりとした不安」をここでつなげてくるとはすごいな。

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沖田の家には絵のモデルになってる律子、律子目当ての河原畑と宍戸がおり、河原畑は芥川の死に衝撃を受け、宍戸と言い合いになる。めんどくさいな、芸術家は。律子が帰ると言い出したので、さすがに沖田が二人を追い出した。最初からそうしてよ。

 

かをるは千代に結婚の報告をした。久兵衛24、千代18のときの結婚だったそうです。秋には退院できるから結婚式にぜひ…という言葉に向こうは事情を知ってるのだから、るいが出席すればいいという千代。さらに佐原で正式に1回、銚子で無礼講の1回の披露宴をしたらどうかという提案だけど、無礼講だと広敷メンバーが怖い。

 

洗濯干しをしようとしているかをるに広敷メンバーが声をかけてきた。かをるが結婚したら、弥太郎と殿岡と今西が自殺するとか言ってるけどよー、弥太郎、殿岡は早苗にセクハラした奴らじゃん! よく言えるよ。結婚おめでとうのほのぼのしたシーンなのに、すごい気持ち悪く見えて駄目だ。今日のメンバーは赤川(ダイアン津田似)、猪熊(かまいたち山内似)、今西でしたけど。広敷メンバーは、かをるに近づかないでっ!!

 

英一郎とハマとかをるで結婚について語る。「醤油屋の一番の苦労は何よ?」という英一郎の問いに対し、ハマの答えは「お醤油の醸造元は大概お妾さん持ってます」。こんなこと今の朝ドラで言ったら醤油業界から抗議来たりして。それにしても英一郎は昔からずっとかをるといたかのように仲いいし、かばってくれる。理想の弟NO.1!

 

おしん」も「はね駒」も兄の印象が強かったから(おしんには弟いたけどね)、「ゲゲゲの女房」の貴司もよかったし、ヒロインの弟もいいね。

 

その夜、かをるの夢に惣吉が出てきた。夢の出現率スゲー。かをるの背中に冷たいものが走ったくらいだから夢みたいなふんわりした感じじゃなく、ちょっと気味悪い演出がされてた。生霊みたいな。

 

そんな夢を見ていたから、翌日律子から利根川丸が遭難したと聞かされて家から飛び出していった。これ、嘘だとしたらタチ悪すぎない?