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【連続テレビ小説】澪つくし(32)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

入院した千代(岩本多代)の容体はとりあえず落ち着き、惣吉に会えなかったかをる(沢口靖子)は、惣吉に手紙を書いた。手紙を出しに出かけると、友人の由岐(高橋珠美子)に会う。もうすぐ結婚するという由岐にも惣吉のことは言えず、家に帰って大掃除していると、ハマ(根岸季衣)に表に男の人が訪ねてきてると言われどきりとする。るい(加賀まりこ)が千代の見舞いに来て、付き添いで泊まると聞いて、面白くないハマだった。

 

今日のセクハラシーンは長々と酷い…。

 

喀血した翌朝、銚子町立病院に入院することになった千代。付き添いの久兵衛、律子。英一郎は学校へ。かをるは惣吉宛てに手紙を書いた。

 

ポストに手紙を投函しようとしたその時、女学校時代の友人・由岐に出会った。由岐は自転車に乗り、今月の30日に結婚式を挙げることを告げた。6月なんだけど、息は白いし、顔は赤くなってるし、草は枯れてるし、寒い時期の撮影と思われる。「おしん」の少女時代でも真夏のシーンのわりに寒そうだったこともあったな。

 

由岐も見合い相手の歯科医と実際会うとそれほど悪くないと思えたそうだ。薬屋の娘と歯科医の結婚はある種政略結婚なのか?!

 

由岐さんが歌ってたのは、これかな?www.worldfolksong.com

 

病室に寝かされた千代。病室から出た医者に話を聞くと、空洞がだいぶ大きくなっているから人工気胸をやってみましょうとのこと。

 

早く仕事に戻ってくださいという千代に対して、「そない言わんといさせてくれ。わしはお母さんのそばにいたいんや」と千代の枕元に頭を傾ける。律子の前でもそうやって甘えるんだね。

 

かをるが家事をしてると、表に男の人が来ていると言われた。表に出たら郵便局員がかをるが手紙と一緒にポストの中に財布を入れてしまったのを届けに来たのだ。紛らわしい言い方するな。しかし、その後の自らの頭コツンとするかをるは昭和のリアクション! 劇中昭和2年、放送は昭和60年どっちも昭和だけどさ!

 

千代の病室に訪れたるいはまた世話をさせて欲しいと申し出た。「本妻の看病をお囲さんがするなんてこっけいだわ」「男尊女卑の典型ね」「目覚めない女にも責任あるわ」と律子は冷たいが、千代がるいへの世話を頼んだ。

 

ここから! 広敷にご飯をもらいに行った女中の早苗が弥太郎と殿岡に背後から抱きつかれ「いいケツしてんな~」「いやじゃいやじゃと子ができた~」などとセクハラを受け、おひつごと落としてしまった。悔しいと泣く早苗。

 

さっきまでの事がなかったかのようにご飯を食べている弥太郎達にハマが早苗を連れて、”いたずら”をした弥太郎と殿岡を振り向かせ、「銚子では女子の体をいらうのがあいさつか?」と毅然と言ってくれた。いらう…触る

 

喜ばしてやろうと思っただけ、と全く悪びれず、ハマをおばはんと言い、ひがんでんでねえのか? 誰も触らないから…みたいな…うっもうやだ。全く懲りてないのが最後までこうなのかと思うと本筋じゃないけど、見るのが辛くなる。広敷のシーンが少しでも減ってくれないかと願うばかり。これでハマが広敷の誰かとくっついて態度豹変みたいな人物に描いたらホントに許せない。

 

子供たちだけの夕食。英一郎はかをるに話があると言った。ハマや律子の前で言わなくても。

 

意味のないセクハラシーンを長々描くのは何で? 「はね駒」の新聞社の面々は嫌味だったけどセクハラはなかったからねぇ。いい声が二人もいて、インテリだったし、懐かしいな…。

 

ツイッターで感想を読んだけど、当時の感覚だと軽い笑いのシーンとして入れたんではないかというのがあり、ちょっと納得してしまった。ハマが男たちに怒るのも、当時の感覚だと空気読めてないバカの扱いで、あれが当時のいい女?なら「減るもんじゃなし触らせてあげたら」くらい言うとか? 軽く流せ、笑って済ませろ的な。

 

セクハラ描写が不快だというツイッターの意見が多く見られただけでもちょっと溜飲下がったかな。あれを今でも、ハマは触ってもらえなくてひがんでるんだと広敷の男のままのことを思ってる人がいたらかなりヤバい。でも、現代のツイッターでもハマと弥太郎がくっつけばいいのにというのは見た。それも酷くない?

 

おしん」や「はね駒」で女性が酷い目に遭ったことは当時もこれは酷い目に遭ってますよというシーンとして描かれてるけど、「澪つくし」は笑いとしてセクハラを描くのでモヤモヤしてしまう。