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【連続テレビ小説】澪つくし(26)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)は律子(桜田淳子)の取り乱しようを見て怖くなった。律子は自室に閉じ込められ、かをるとハマ(根岸季衣)が交代で見張ることに。かをるが告げ口したと、律子はかをるを責めるが、かをるは誰にも言ってはならないと思っていた、と涙ぐむ。律子と水橋の事件は入兆中に波紋を起こすが、久兵衛津川雅彦)は家内と職人たちの間の動揺を鎮めようと奔走する。思いつめた律子は、家出しようとするが、止められ…。

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桜田淳子さんというと私にとってはワイドショーで話題になった結婚式やアイドル時代あたりまでで女優で出演した作品をほとんど見たことがなかったけど…すごい女優さんだったんだな!と思った15分。

 

水橋を追って出ていこうとした律子は入兆の男たちに止められた。柱の陰でおののくかをるがまたかわいくて。やっぱりヒロインの器だよ。

 

怒った久兵衛が「土蔵に放り込んどけ!」と怒鳴るが、結局は自室に軟禁状態。かをるとハマが交代で見張り。かをるが話しかけても無視するのに、弟の英一郎が帰って来て話しかけると「なんぞ食べるもん持ってきて。朝から何も食べてへんの」と返す。疎外感を感じるかをる。英一郎はいい弟だね。

 

律子はかをるが水橋との密会を話したのだと思っていたが、かをるは涙ながらに反論した。「私は感動していたんです。お嬢様の恋愛に憧れていたんです」その言葉に「やめてちょうだい…お嬢様っていうのは」ツンデレですね。

 

久兵衛は職人たちを集めて、入兆は家庭的な雰囲気があって、わしは君らの父親で君らはわしの息子や娘や。と今ならブラック企業認定されそうな言葉だけど、この当時なら子供の頃に家を出されて奉公をしてる人なら嬉しく思うかも?? 君らの生活は守るけど、労働組合を作ったらクビだと宣言した。

 

この間見た植木等さんの映画も昭和37年だったけど、本筋じゃないものの会社で労働組合作りましょうってエピソードもあったな。首謀者は社長に隠れて文書を書いたりして。

 

そのあとの広敷の連中の会話の下品なこと!

「チクショウあの野郎。こちとらよ松岸で銭こ払ってよ、おたふくだおかめだって我慢してるのによ。あの野郎とびっきりの上玉とよ、しかもお前ただでよ」

「いっぺん男を知った女は独り寝がつれえっていうぞ、なあ」

男たちは笑い合う。一人怒っているのは小浜で「悪口いうやつはぶっ殺すぞ!」まで言っている。当時の視聴者はこういう会話も慣れっこでまた言ってるよくらいなものなのかな(-_-;)

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↑「入兆」の広敷は常にこれ。今でもいるんだ。

 

久兵衛は律子の前では怒っていたけど、千代の前では落胆もしていた。千代にアイスクリームも食べさせたり、愛妻家描写を時々入れて来るね。妾もいるのにさ。

 

律子を見張っていたかをるだが、ウトウトしてしまい、気付くと律子がいなくなっていた。庭に出ると律子が立っていて「見逃してちょうだい」とかをるに言い、ナイフをちらつかせた。

 

震える声で人を呼ぶと、小浜や久兵衛が起きてきた。久兵衛は律子の帽子を取ると、ビンタ。髪の毛をつかんで引きずるように家の中に連れてきてまたビンタ! 律子は泣き崩れた。

 

 

桜田淳子さんはずっと女優を続けていたら今頃どんな役を演じていたんだろうって思うけど本人の決めたことだもんね。繊細でステキな演技を見せてくれた人が心の病気になったり俳優業そのものを辞めてしまったり、その繊細さがあるからいい演技ができるけど、その繊細さが本人を苦しめるという…長く続けてる人はすごい。