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ドラマの感想など

【ネタバレ】一年半待て(原作・松本清張/主演・小柳ルミ子)

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1984年5月22日 NTV

 

あらすじ

須村さと子は、会社が倒産したため失業した夫・要吉(高橋長英)に代わって生命保険の勧誘員として働き始めた。独身というふれこみと持ち前の美貌で成績をあげるさと子に対して、要吉は悪い人間ではないのだが酒を飲んではパチンコ三昧。さと子は、保険契約率の高い山奥の工事現場に足を運ぶうち建設会社の社員・岡島(勝野洋)と知りあい、互いに魅かれるようになった。フィリピンに赴任するので妻として連れて行きたいという岡島に、さと子は「一年半待って」と答えた…。

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これまで12回もドラマ化されていますが、こちらは1984火曜サスペンス劇場版。樹木希林さんがキャストにいたので録画しました。

 

樹木希林さんは女性評論家の高森たき子役。1962年版は高森たき子役が丹阿弥谷津子さん。「はね駒」の嫁姑! 1965年版は長岡輝子さん! 加賀屋の大奥様。市原悦子さんは1976年版では主人公の須村さと子役で2010年版では高森たき子役。

 

面白いのは2016年版は主人公が弁護士の高森滝子(菊川怜さん)。脚本はジェームス三木さん。

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デパートでスーツを選んでいるさと子。高校の同級生の静代(東てる美さん)と偶然出会う。さと子は生活の心配のない子供が2人いる専業主婦。静代は早くに夫を亡くして子供はおらず、小料理屋のママをやっていた。同じ喫茶店にはテレビなどで活動する女性評論家の高森たき子がいた。おかっぱ頭の樹木希林さん。

 

しかし、夫の勤めていた会社が不渡を出して倒産。一戸建てからアパートに引っ越しした。夫は新しい仕事も決まったが、力仕事で若い社員の半分も仕事ができず、若者に罵倒されたのに怒り、そのまま辞めてしまった。

 

さと子は生命保険の外交員を始める。同僚社員(茅島成美さん)から夫がいない設定にした方がいいと言われた。夫の要吉は家で洗濯したり、買い物したりはしてる。

 

さと子は結構契約も取れて、給料もよくなってきた。建設会社で営業をするうち、全国各地の工事現場で営業をかけようと思い立ったさと子は同僚の富田桂子と工事現場に向かう。

 

そこで会社の社員食堂で出会った岡島(勝野洋さん)と再会し、工事現場まで送ってもらい、営業は成功。他の工事現場も教えてもらえた。

 

しかし、さと子の給料が上がるほど、夫は働かなくなったし子供もほったらかすようになった。

 

工事現場に通い詰め、洗濯物を干しているさと子に独身だと思っている男達がしつこく言い寄る。それが大地康雄さん。それを見ていた岡島が助けてくれた。友達と来た方がいいんじゃないですか?と言われるが、同僚は夫が病気で長いこと家を空けられないと答えた。

 

岡島は会社からフィリピン行きを打診されていた。思いを確かめ合う二人。おい! さと子の設定は“夫を亡くして子供のいる未亡人“。「一年半待ってほしい」とお願いした。

 

夫は夫で静代と不倫中。静代はさと子に対して当て付けで付き合ったが、今は本気だからさと子とケリをつけてほしいと言う。

 

酔っ払って帰ってきた要吉に、さと子が待っていて静代のことを責めた。さと子に激しく暴力を振るう要吉。泣き出した子供達にまで暴力を振るい始めた。要吉の後頭部をバットで殴るさと子。何度も殴りついに殺した。さと子は震える手で110番に自ら電話をかけた。

 

テレビのニュースでさと子の事件を見て、興味を持ち、婦人自立同盟の会長に立候補しようとしているたき子は選挙活動の宣伝に使おうとさと子に会いに行った。さと子の元には事情を知った全国の女性から励ましの手紙が届いていた。

 

マスコミに囲まれたたき子は精神的な正当防衛で無罪と言い、特別弁護人になると言い出し、本当に法廷に立った。

 

空を飛ぶヘリコプターを見て、岡島を思い出すさと子。飛行場に見送りに行ったり、肩を並べてクルーザーに乗ってる姿を妄想する。一年半経ったら自由になって迎えに来てくれると信じている。

 

殺意に誰も気付かれていない、とさと子は思っていた。真相は全て計画的で要吉との夫婦生活を半年拒絶し続け、飢餓状態にしてあえて静代を紹介した。さと子の計画通り不倫関係になる二人。要吉に暴力を振るわれ、近所の人に目撃されて耐える妻を演じた。

 

懲役3年、執行猶予2年の判決が出た。たき子は無罪を勝ち取るまで戦う気でいたが、さと子は事件を早く忘れたいと言う理由で判決内容を受け入れた。

 

ニュースを見てやさぐれるお加代様…ではなく静代。さと子はたき子から世話をされた仕事をしていた。ハウスで花の世話? 子供達とも一緒に暮らしている。

 

日本に帰ってきた岡島はたき子に電話して裁判記録を読んでいた。岡島は直接たき子に会いに行き、さと子があえて静代を紹介したのではないかと疑問をぶつけ、さと子に恋人がいたことを言った。なんなの、この男?? 未亡人だと嘘をつかれた復讐? 知らなかったたき子は呆然とした。

 

岡島はさと子に会いに行き、さと子と二人で共謀して殺したようなものだと言った。正義ヅラした岡島がさと子の元を去り、さと子は涙を流した。(終)

 

何度もドラマ化されてるけど、暴力で苦しんでる女性にあまりに失礼だと思った。計画的に暴力を振るわれるなんて絶対やだ!! 女性評論家を小馬鹿にしたような感じもしたし。

 

殺された要吉がかわいそうってかー! 要吉だって最初のうちは洗濯も干してたし、洗い物もしてた。周りが主夫としてもっと温かく見守ってもよかったんじゃないのかな。

 

たき子は「はね駒」のやえさんとは正反対の役で、女性を救いたいと言うより自立できない女性を利用して地位や名声を得てバカにしてる感じ。結局望んでいた婦人自立同盟会長になれた。

 

岡島もわざわざたき子に会いに行って真実を話し、さと子に別れを告げ、何がしたかったんだか。さと子に騙されたのが許せなかった? 殺された要吉より正義のヒーロー面した岡島が妙に腹立ったわー。さと子に別れを告げるだけでいいんだよ!

 

松本清張原作作品は適度にエロいシーンが挟み込まれるのでドラマ化しやすいのかな。モヤモヤが残る作品でした。