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ドラマの感想など

【ネタバレ】傑作推理劇場 海渡英祐のひねくれた殺人(主演・田村正和)

1982年2月18日 テレ朝

 

あらすじ

サラ金に勤める伊関(大出俊)は会社の金を使い込んだ上、社長(織本順吉)の若い妻悦子(宮井えりな)とは深い関係にあった。ある日伊関は、吉川(田村正和)と名乗る探偵から、交換殺人の話を持ちかけられた。

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こちらも脚本はジェームス三木さん。

 

W不倫の男女。定番の「妻と別れるつもりだ」が出たー! 突然女の夫が帰ってくるが、男はなんとか隠れた。

 

社長の織本順吉さん、若いなあ。社長の若妻を寝取ったのは社長の部下の伊関。サラ金の会社で働いていて200万の焦げ付きを出したことを怒鳴られ、クビ宣告までされた。

 

そこに声をかけてきたのはサングラスに無精髭の怪しい男。これが田村正和さん。古畑の頃とそんなに変わりない。田村正和さんは吉川という私立探偵で、社長に依頼され、妻の素行調査をしていて伊関を知り、交換殺人を依頼してきた。ちょいちょい関西弁が混じってカッコいい!

 

伊関が家に帰ると妻に文句を言われた。妻が加賀まりこさん! ひっつめ髪に地味な格好。え、このドラマ何気に豪華キャスト。だけど伊関役の俳優さんはよく分からない。名前を調べたら今の顔は見覚えあった。

 

会社では経理係の女性が社長に怒鳴られていた。社長は伊関が横流ししたことに薄々気付いてる?!

 

追い詰められた伊関は吉川の元に行った。吉川が社長を殺す。伊関は菅野健治という男を殺してほしいと言われた。吉川は元々探偵ではなくハナマル物産の社員だったが、菅野健治は妹を弄んで捨てた男で妹は自殺し、抗議した吉川を会社にいられなくした。伊関の妻も結婚前はハナマル物産に勤めており、吉川を知っていた。

 

伊関は菅野健治を待ち伏せて実行に移した。朝、会社の前に吉川が訪ねてきて、新聞を見せた。伊関が殺したのは菅野健治の義理の兄・トシオだった。それを責められる伊関。

 

その晩、刑事が訪ねてきたが、一人で映画を観ていたというアリバイも成立せず、取り調べを受けることになった。密告電話があったらしい。金を使い込んでいたことや妻に慰謝料を請求されていることもバレ、吉川との交換殺人を白状した。

 

刑事が菅野健治宅を訪ねた。そこにいたのは田村正和さん! ハナマル物産の吉川という男も別に存在していた。私立探偵じゃなく今もハナマル物産の社員。

 

伊関は頭がおかしい人扱い。伊関に聞いて描かせた吉川の人相書きが菅野健治に似ていることに気付いた刑事が菅野健治を調べ始める。菅野健治の義理の兄が亡くなったことで健治が社長に就任することが決まっていた。

 

ラブホテルの回るベッドにいる健治と伊関の妻! やだーお似合い。伊関の妻もまた健治の「妻とは別れる」という言葉を信じていた。しかし、妻と別れる気はなく500万の手切れ金を渡して別れようとする健治に伊関の妻が小切手を破り捨て、警察に電話をかけ始めた。黙らせるために首を絞める。

 

刑事がラブホテルのドアを叩く。回るベッドで事切れている伊関の妻。健治はソファからゆっくり立ち上がり、ドアへ向かう。(終)

 

おお〜! 1時間でよくまとまってるし、加賀まりこさんが普通の地味な専業主婦で田村正和さんが汚い格好の私立探偵から若き社長と意外な役を演じていたのが面白かった。犯人というのも珍しいし。1時間というのもテンポよくすごく見やすい。