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ドラマの感想など

【ネタバレ】疑惑

2009年1月24日 テレ朝

 

あらすじ

その事件は7月28日夜9時、金沢港南第三埠頭で起きた。雨の降る中、ブレーキもかけずに一台の車が海に転落。車に乗っていた資産家・白川福太郎(小林稔侍)はそのまま溺れ死に、同乗していた妻・球磨子(沢口靖子)は自力で脱出した。だが福太郎に8億の保険金がかけられていたことから、球磨子には保険金狙いで夫を殺したのではとの疑惑がかけられる。弁護士の佐原(田村正和)は金沢の弁護士・原山(津山雅彦)から彼女の共同弁護を頼まれるが拒絶。やがて球磨子は逮捕された…。それから1年4カ月が経ったある日、佐原のもとに球磨子から「助けて」との手紙が届く。一貫して無実を主張する球磨子に心を動かされた佐原は、弁護を引き受けることになるが…。

田村正和さんの追悼ドラマという事で録画。松本清張作品はいくつか見てきたけど、どの作品も女はバカ前提、たまに頭の切れる女にはバックに男がついている風に描かれているように見えてしまってからはあまり好んで見ない。だけど、清張作品はドラマ化もよくされるし、有名な人がたくさん出てるし、見ちゃうよねー。何回もドラマ化されてると一つの作品を見ると別のバージョンも見たくなってしまう。

 

今回の作品も津川雅彦さんと沢口靖子さんという「澪つくし」親子が出てる! それぞれ「古畑任三郎」の犯人役もやっている。沢口靖子さん演じる白川球磨子は夫殺しの疑惑のある女性、津川雅彦さん演じる原山弁護士は球磨子の弁護人。割とがっつり再共演していたとは思いませんでした。しかし、他にも「サラリーマン金太郎」とか「科捜研の女」のゲストとかあったんだね。

 

球磨子の夫・福太郎は「はね駒」の弘次郎/小林稔侍さん。小林稔侍さんもまた「古畑任三郎」で犯人やってたな。時代劇スターの役で弘次郎的渋い役だった。そして、1992年のフジ版の「疑惑」では、今回、田村正和さんが演じている佐原の役をやっている。←こういうのがあるから違うバージョンも見たくなるんだよねー。そして、2012年や2019年は佐原が佐原卓子という女性弁護士になってる。2019年版で津川雅彦さんが今回と同じ原山弁護士を演じ、それが遺作となったそうです。

 

1982年の映画版でも佐原は女性で、今回のこのドラマは佐原は男だけど、秋谷という新聞記者を室井滋さんが演じてる。原作だと秋谷茂一という新聞記者視点の話になってるのね。

 

澪つくし」のかをるのイメージが強いと言うだけでなく、沢口靖子さんって上品に見えるから、口の悪い悪女を一生懸命演じてるけど似合わないと思ってしまった。「澪つくし」のピッチピチの若い姿を散々見たせいかすごくやつれて見えたし…。

 

記者や警察が最初から球磨子を犯人と決めつけて、犯人と誘導させるような報道をしていると感じた佐原は球磨子の無罪を信じて弁護を始めた。佐原は証人の証言がマスコミの報道を見た上の印象から話していただけだと確信し、証言を次々翻させた。

 

そんな時、球磨子自殺の一報が入った。球磨子からの手紙には佐原を解任すると書かれていた。しかし、球磨子は助かった。

 

佐原はついに真実を知る事になった。福太郎は誰にも球磨子を渡したくなくて心中をしようと思っていたが、球磨子は泳げたために助かってしまった。愛していた福太郎が自分を殺そうとした事実、福太郎を助けに海に戻らなかった自分を責め、福太郎のことは言わず、球磨子は自分が無実だと言い続けた。しかし、佐原の言葉で逆転無罪になった。(終)

 

やーっぱり、女は男に愛されてこそ幸せみたいなのが合わないんだな。田村正和さん追悼というのならもっと古い作品が見たかったな。 

peachredrum.hateblo.jp

↑ こういうのとか 

peachredrum.hateblo.jp

↑こういうのとか。 推理傑作劇場は1時間というのもあって見やすい。でもお色気シーンが多いかな。これだと田村正和さんと加賀まりこさんなのできれいだけどさ。

 

BSやCSで古い作品をたくさんやってるけど、見たいものを探し当てるのがまず大変。