公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
りん(斉藤由貴)はがく然としていた。理由も聞かずにぶたなくてもいいじゃないかと。源造(渡辺謙)は、どんな理由があろうとも、りんが酔いつぶれて帰宅したことに納得がいかなかった。翌朝2人は全く口をきかなかった。弘次郎(小林稔侍)とやえ(樹木希林)は、まともに話せない2人の代わりに話し合ってみるのだが…。
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オープニングで登場人物が家族+下宿人の後藤さんだけなので、どんな話かと思ったら…代理夫婦喧嘩の回でした。
りんはひとり布団でモヤモヤ「なにもぶたなくたって。ちゃんとわけも聞かずに…」
源造は洋室に自分の布団を持って行ったが眠れず「どんな理由があるにせよ女房が夜遅く酔って帰ってくるとは何事だ!」
やえと弘次郎も眠れない。やえ「なじょしたもんだか…」
朝食時、雰囲気は最悪。やえが気を使って、暖かくなると眠くて眠くて…と話題に出すと、徳右衛門が猫が庭で鳴いとったな、という返しに
やえ「そうでやしたな。ニャゴニャゴニャゴニャゴうっつぁしかったこと」
後藤「ぐっすり眠ってても聞こえんのかい?」
やえ「え? いや…まんつ気の利かねえこと。だから福島男は嫌なんだ私」
何?!と徳右衛門や弘次郎ににらまれるやえ。後藤さん、だからお嫁さんが来ないというとばっちりを受け退散。源造は弘と話をするが、源造→弘→りん→弘→源造みたいな会話になってる(-_-;)
りんはやえと、源造は弘次郎に何か話して出かけてしまった。弘次郎とやえが家に残り(子供たちは徳右衛門が見ております)、「先におりんが言ったことを言ってくれ」という弘次郎に、まだ食卓の食器が片付けられていない状態だったため「汚れ物の前では話せねえわ。おりんの話が汚れっちまうから」というやえさん素敵です。
やえ「私はおりんさんなんだから。すまねえわね源造さん」とここでやえのスイッチは入っていたのか。
やえ「なぇおとっつあん。いや源造さん。なして私をしっぱたいたのかその本当の心を聞かせてもらえやすか?」「本当はおりんが新聞記者の仕事をしていることを男の人たちの中で男のような仕事をしていることを源造さんは嫌なんでねえかぇ?」
弘次郎「いやそうではない」「仕事のためと言い訳しながら自分を見失った甘ったれたことをしたからだ」
やえ「自分を見失った…?」
弘次郎「酒を飲むことが男並みだと思ったり、どのくらい飲めば自分がどうなるかも考えずに飲んだり、あげくの果てに人に送られて帰ってくるようなそんな人に迷惑かけるようなことをしたおりんのその甘ったれを叩いた」…と源造くんは言っていた。
昨日、ひっぱたいたのは編集長の肩に抱かれて帰って来たのも大きいだろうなぁ。
やえ「ずいぶんきれいな言い訳だこと。そだことなら叩く前にちゃんと話してしかってくれればもっと心にしみるのに先にはたかれちまったら、ただもう悔しくて自分が悪いことも何も忘れちまってもう相手に腹立てることしかできねえんだよ女は」…って言うと思うんだ、おりんは。
この後やえが話してた男は女が何も知らねえと思って悪いことしてる、というのは、りんが薄々おようさんがしょっちゅう源造の店に来ることか野球観戦時におようさんに面倒見させてことなど知ってたのかな? そだことではなくて?
弘次郎「親は黙って見ているしかない。2人を信じて」
やえ「2人を信じて…なぇ」
2人きりになっての熟年夫婦芝居、堪能しました。
昨日「りんは殴られて当然」みたいな感想を見かけてモヤモヤ。明治の男なら当たり前というのも明治の男性に失礼な気もするし(源造はその時代に妻に仕事をすることを許す男性だしね)、確かに今70~80年代のドラマや映画をよく観ていると、殴られるシーンは割と出てくる。
私自身は中高生のときに竹刀を持ち歩く先生とか殴る先生が普通にいた年代で(荒れてる時代ではない)、それがただただ恐怖でした。殴られるから言うこと聞くとか悪かったと分かるとかそんなことあるの?と思う。殴られたくないから縮こまっていることがいいのか?と言えば今の自分を見たら全然よくないし。時代はともかく殴られて当然みたいな思考が嫌。