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ドラマの感想など

【ネタバレ】散歩する霊柩車

1964年 日本 

 

あらすじ

狂言自殺で金を強請ろうとした男女が、ささいな計画の狂いから自滅していく。コメディ・タッチの犯罪スリラー。

 

 

昨年12月初めに録画しっぱなしになってた作品。

 

波がザッパーンの東映の白黒作品です。

 

麻見(西村晃さん)がある女を追っていた。タクシー運転手の麻見が追ってたのは妻・すぎ江(春川ますみさん)で、若い男と浮気していた。すぎ江から別れ話をされて逆上した麻見は、すぎ江の首を絞めた。

 

ここでタイトルがババーンと出て、霊柩車の運転手・毛利(渥美清さん)と助手席に座る麻見。

 

結婚式場に霊柩車ごと乗り込んで、財界でも名の知れた北村由之助という男にすぎ江の遺体の顔を見せる。首の紐の跡を見せつけて、遺書によるとY.Kという男と不貞行為をしていたと書いていたと告げた。

 

今度は病院の山越堅児という医者に会いに行く。こちらもY.K。霊安室に遺体がたくさん並んでて、山越はタバコ吸ってる。すぎ江とは一晩だけの関係だと告白し、帰り際、お金の入った封筒を渡す。

 

麻見と毛利で棺を家まで運び込む。毛利を送り出した後、棺の中のすぎ江が体を起こす。

 

これは2人で考えた狂言だった。山越が帰り際に渡した封筒には5万円が入っていて2人して笑う。2人で300万くらい強請れるんじゃないかと皮算用を始める。

 

春川ますみさんは顔はぽっちゃりだけど、体はそうでもないような。メリハリのあるグラマー。妙に色気がある。

 

すぎ江が出かけた後、北村が訪ねてくる。Y.Kと認めたわけではないが、引き受けようと500万出してくれた。その代わりと遺書を目の前で燃やさせた。

 

北村が出て行った後、すぎ江は忘れ物をしてアパートに戻ってきた。すれ違った北村は、すぎ江の顔を見て驚いて階段を転げ落ちて亡くなった。

 

パトカーのサイレンに怯える2人。すぎ江は現金500万を持って出て行った。

 

明け方まで山越を待って来なければ、麻見も部屋を出るつもりでいた。

 

ホテルのフロントで、すぎ江の浮気相手の若い男が偶然いて、すぎ江を脅かしてやろうと何か企む。男は彼女らしき若い女性と一緒だったけど、それはいいのか?

 

308号室に入ったすぎ江の部屋には男がいた。

 

麻見が隣の部屋に入ってきたのは、若い男が連絡したのかな?(どうやって?) 隣の部屋から覗き見していた麻見(どういう構造の部屋かな)は相手の男が山越だと知った。

 

麻見から逃げたがっているすぎ江のために山越が計画し、500万の半分を受け取った。

 

部屋に乗り込んだ麻見は、山越から渡されたビールを水槽に入れると魚が死んだ。

 

山越は麻見が来なければ、すぎ江にビールを飲ませて殺して500万を独り占めするつもりでいた。

 

夫婦共謀して、山越に毒入りビールを無理やり飲ませて殺し、山越を背負った麻見がホテルの窓から縄梯子を下ろして外に出て、山越の勤務先の病院へ。

 

すぎ江が看護師の格好で警備員に鍵を借りて安置室へ。白黒だし、怖かったぁ。

 

部屋に戻った2人、すぎ江は麻見に薬を入れた熱いお茶をいれた。それを飲んだ麻見は眠ってしまった。

 

すぎ江は、若い男の部屋へ。なんでも好きな物を買ってあげると包みを差し出す。そこに入っていたのは、すぎ江の死亡通知書の束だった。

 

部屋に戻って揉み合う2人。映画の冒頭と同じようにすぎ江の首を絞めた麻見。

 

麻見「とうとう本当に別れちゃった」

 

翌日、霊柩車の運転手・毛利が迎えにきた。毛利は、麻見のしたことを見抜いていて、個人タクシーをするために300万欲しいと言われる。

 

墓場に呼び寄せ、毛利も手にかけ、犬の散歩中の男の子に見られながらも、毛利も霊柩車に乗せ、鼻歌を歌いながら運転していたら、後ろから来たオープンカーにすぎ江が乗っているように見えて、逃げて逃げて大木に激突。

 

オープンカーに乗っていたのは、すぎ江の浮気相手の若い男だった。霊柩車が事故ってる〜、キャハハと若い女の子と去って行った。

 

最初から最後まで若い男がキーパーソンだったとは。

 

麻見とすぎ江に思いっきりバチが当たるような展開にならないかな〜と思ったけど、こういう感じじゃないのよ〜。だんだん若い男に腹立ってくるし!

 

やっぱり字幕付きはいいなぁ!