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ドラマの感想など

【ネタバレ】何がジェーンに起ったか?

2014年にWOWOWで録画した映画を観ています。残りわずか。

 

1962年 アメリ

 

あらすじ

かつては天才子役として一世を風靡し、わがまま放題に甘やかされて育ったジェーンだが成長するに従って彼女の人気は凋落し、それに代わって姉のブランチの方が美人スターとして名声を確立。ところがある日、事故でブランチは下半身不随となる重傷を負い、映画界から引退するはめとなる。それから長い歳月がたち、今や老いた姉妹は古屋敷にこもって隠居生活を送っていたが、姉に対するジェーンの嫌がらせは次第に執拗さを増し……。

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物語の冒頭は1917年。大正6年かぁ。ジェーンは6歳にして”ベイビー・ジェーン”として人気の子役だった。わがままを言い、そのわがままを許す両親。姉のブランチは、母親にももしあなたが人気者になっても父や妹に優しくしてあげてと言われる。

 

次の場面は1935年。昭和10年。姉のブランチは人気女優に、妹のジェーンはアル中の大根役者になっていた。ジェーンの契約を切りたいものの、ブランチがそれを許さずイライラするプロデューサー。

 

ある時、女性が運転する車が歩いている女性に追突する(顔は見えない)。

 

1962年は昭和37年。ついつい和暦を調べたくなります。でもこの映画白黒なんだよね。あえてかな? この時代ならもうカラー映画もあったはず。現在、車椅子に乗っている女性が映画を観ている。これが現在の姉のブランチで昔の自分の映画を観ている。この時代に名画座としてテレビで昔の映画が放送されていた。

 

飲んだくれの妹・ジェーンがブランチの世話をしている。と思ったらエルバイラという家政婦さんがいた。エルバイラはブランチ宛てのファンレターを持ってくる。ジェーンがゴミ箱に捨てていた手紙を集めてくれたのだった。

 

ブランチがかわいがっていた小鳥(セキセイインコ?)の小屋を掃除してやると言って、鳥を逃がしたジェーンだが、それでもブランチはかばっていた。

 

エルバイラに住み込みで働いてほしいと頼むが、エルバイラはジェーンを施設に入れて必要な治療を受けさせようという。

 

ジェーンはブランチの声を真似て近所の酒屋から酒を注文したり、昔の自分の子供の頃の大きなリボンを頭に当て、子役の頃の芝居をする。そして、目に入ったすっかり年老いた自分の姿に涙する。子供の頃の愛らしい声音とどすの利いた地声の違いがすごい。

 

ブランチは、家を売ってジェーンを施設に入れようと思っていることを告げるが、ジェーンは怒り狂う。

 

だけど、嫌だったのは、ブランチに食事を持ってきて、開けてみるとブランチへの嫌がらせのためブランチがかわいがっていた小鳥を食卓へ出したこと!! もー!!

 

ブランチは普段2階の自室にいて(車椅子なのになんで2階なんだろう?)、1階に行って電話をかけることもできない。手紙を書いて、隣の奥さん(ブランチのファン)に知らせようと思ったのに、ジェーンがちょうど帰って来てその手紙を拾ってしまう。

 

舞台出演のためピアノ伴奏者を求むというジェーンの求人広告をチェックする男・エドウィンは関節炎で休んでいた。母と二人暮らし。母親に電話を掛けさせるでかい図体の息子。

 

お腹が空いたというブランチに「夕食を残す悪い子に朝食は出さない」というジェーン。ジェーンはエルバイラが来ても、掃除は自分でしたとお金を払って帰らせる。今度は食事に大きなネズミを出す。ブランチの驚く声に笑い転げている。怖すぎる。これ、カラーじゃなくてよかったのかもしれない。

 

面接に来たエドウィンに昔の資料を見せる。古い古い小さな女の子の写真に戸惑うエドウィンだったが、昔のジェーンの歌を楽譜を見つけて演奏すると、ジェーンは愛らしい少女のように踊り、歌う。髪型も昔のままの縦ロール、年齢を重ねた女性には不似合いなフリフリの服装。

 

エドウィンに週100ドル、水曜日に1か月分払うと約束して話は決まる。ジェーンが夕食に誘うも、母親と食べるので…と断る。

 

二人が家を出て行った後、ブランチは、ジェーンの部屋に行き、部屋をあさって引き出しからチョコレートを見つけ出し、むさぼり食べる。ジェーンの引き出しの中には顔を黒く塗りつぶした女性の写真とブランチのサインを練習した紙があった。そのサインで衣装などをブランチのお金で勝手に買っていた。

 

車椅子から降り、手すりにつかまって何とか1階の電話にたどり着いたブランチは、懇意の医者に電話するが、それをまたジェーンに見つかる。ジェーンに蹴りまわされるブランチ。ジェーンはブランチの口調を真似て、来なくていいと医者に電話をかける。

 

出勤日でないのに手伝うことはないかと家に来たエルバイラに、ジェーンは家を閉めて引っ越すから辞めてもらうという話をし、エルバイラを追い返し、自らは車で出かける。しかし、不審に思ったエルバイラが家に戻り、鍵がかかっているブランチの部屋を開けようとする。

 

ブランチの預金をすべて現金でおろしたジェーンと鉢合わせしたエルバイラは鍵を受け取り、部屋に入る。そこには両手を縛られて、口をテープで止められているブランチがいた。ジェーンはロープをほどこうとしたエルバイラの背後からトンカチを振り下ろした。車椅子にエルバイラの遺体を乗せ、ジェーンは車で運ぶ。

 

エドウィンが給料を受け取りに一度ジェーンの家を訪ねたが、ジェーンから応答はない。電話をかけても返事がない。エドウィンの母親がジェーンがブランチを車でひいて放置したことを昔撮影所から働いていた人から聞きつけてくる。

 

エルバイラに捜索願が出されたと警察から電話が来る。

 

「姉さん、私は悪くないの、どうしたらいい?」ジェーン…

 

給料を再びもらいに来たエドウィンに酒を出し、ベイビー・ジェーンの等身大人形を渡すと、酔っぱらったエドウィンがふざけてジェーン人形を膝に乗せ、車椅子を乗り回す。ジェーンが驚いて大声を出すと2階から物音がした。エドウィンが2階にいるブランチに気付き、「死にかけている」とつぶやき、家を飛び出していった。

 

エドウィンに嫌われちゃった、逃げなくちゃ」ブランチの拘束を解き、車椅子に乗せ、車に乗り海へ。

 

海岸で無邪気に遊ぶジェーンと、砂浜に横たわるブランチ。事件は明るみになってるし、周りに人もいるのに誰にも気づかれてない。

 

ブランチは「事故はあんたのせいじゃない。自分でやった」と告白する。パーティーでジェーンがブランチの悪意あるモノマネをしたことにムカついて酔っぱらったジェーンをひき殺そうとした。しかし、ブランチは車ごと門扉に激突し背骨を折ったが車から何とか出た。ジェーンは恐怖で逃げ、酔っぱらっていたため何も覚えていなかった。それがブランチが車でひかれたことになっていた。

 

明るい表情でアイスクリームを二つ買ったジェーンの周りには警官他海水浴に来ていた人たちも集まり始める。人だかりができて楽しそうにダンスを始めるジェーン…で終わり。

 

ホラーとは思わないで、あらすじが面白そうで録画したばかりに…とんだトラウマ映画に出会ってしまった。

 

 

これは、この映画に主演した二人をモデルにしたドラマでそうで、今見た映画の場面もあって、面白そう。妹が姉をいじめ抜く映画だったけど、実際はお互い嫌い合っていたのか。