徒然好きなもの

ドラマの感想など

砂の器(1977年)

BSやCSを録画できる環境になったので興味のあるものをとりあえず録画しています。「砂の器」は何度も映像化されているわりにwiki見たらどれも見おぼえがないけど、あらすじは知っている…以前、原作は読んだことがあったので、今回、番組表で目に入ったので録画して見ることにしました。

 

 

 

仲代達矢さんが刑事、和賀英良を田村正和さんが演じている1977年フジテレビで放送された全6回の連続ドラマです。

 

しかし、原作を読んでる時には何とも思わなかったことだけど、なんでこんなに何回も映像化される作品なんだろうか?と冒頭で思ってしまった。身元人不明の男の死体が発見される。男は生前スナック?で男と話し込んでいた。男は東北訛りで、”カメダは相変わらずですか?”というような会話をしていた。

 

東北訛りとカメダで「羽後亀田駅」のある秋田に捜査に行くも空振り。結局、東北訛り(ズーズー弁)みたいに聞こえた方言は、島根県亀嵩(かめだけ)出身者のものだった…島根でしょ、出雲でしょ、「ゲゲゲの女房」の布美枝さんとこの方言ともまた違うのかもしれないけど、いくらなんでも東北訛りに聞こえないでしょっていうそもそもの設定に引っかかってしまい、ドラマ自体も退屈に感じてしまいどうも話に入り込めなかった。方言が最初の肝なわりに地元の人間じゃないけど秋田も亀嵩もあまり方言がうまくない気もしたし。

 

仲代さん演じる刑事は、かつてやり手だったけど小学生だった息子を目の前で交通事故で亡くしたことで無気力になり、妻と離婚。身の回りの世話は、なぜか離婚した妻の妹があれこれ焼いてくれる…っていう設定もなんだかなー。

 

とはいえ、2話の途中でギブアップしてしまったのでそれからもっと入り込める展開になっていたのかもしれません。続きを見る気がしなくてあとはそのまま消してしまいました。美しい田村正和さんも一瞬しか見ていません。

 

 

昔のドラマや映画は確かに面白いものもあります。だけど、その時代の価値観だから、「おしん」だって女性や子供が大の男に殴られるシーンが当たり前にあって見ていて辛かった。暴力、エロ、動物への雑な扱い…この辺が敬遠したいところです。そうなると殺人が必須の2時間サスペンスは自然に避けます。なんだかんだ言ってやっぱりNHKのドラマと相性がいいです。

 

最近、70~80年代の山田太一さんの面白いドラマを立て続けに見たせいでやっぱり昔のドラマっていいなぁと思ってたところだけど、さすがに作品によると思いました。