徒然好きなもの

ドラマの感想など

またまた愛の劇場のこと

間もなく「別れて生きる時も」も終わり、本当に見たいのは木下恵介アワーや木下恵介劇場ですが、もう少し愛の劇場が続くと思ってました。なので、次に予想していたのは同じ花王愛の劇場「わが母は聖母なりき」という市原悦子主演作品だったのですが、見事に外れました。

 

なぜこの作品を予想したかといえば、「岸壁の母」の感想ブログを探していたら、十数年前、どこかのCSでは「岸壁の母」の次に「わが母は聖母なりき」を放送していたと知り、次はこの作品かな?と思ってしまいました。

 

木下恵介アワーもそうですが、今まで再放送した作品は全話そろってるということでまた再放送される可能性が高いと思ったからです。再放送されると、ドラマ好きの方が感想を残していたり、Yahoo!知恵袋で結末はどうなったか質問があったりするので分かりやすい。で、うっかり「別れて生きる時も」も結末を知ってしまった(^-^;

 

しかし、次は花王愛の劇場枠のドラマではない。でも、ちょっと興味が湧いたので、市原悦子さんが関わった花王愛の劇場を調べてみました。

 

・赤い殺意(1975/05/06 ~ 1975/07/04)

これ、絶対赤いシリーズを意識してるでしょ?と思ったけど、原作は1959年~連載、映画版は1964年公開だった。でも、この昼ドラは赤いシリーズが放送してた時期とかぶってる…と思ったら「赤い迷路」と「赤い疑惑」の間の期間だった。「赤い迷路」と「赤い疑惑」の間が半年開いてたことを調べて初めて知った。

内容が不快すぎるのと、再放送された形跡もないので、これはないだろう。

 

映画版は今村昌平監督か。

peachredrum.hateblo.jp

この映画には直接的なシーンはないもののものすごく動物に対して残虐なシーンがあったので二度と見たくない。この監督さん、わりとこういうシーンが多いらしいので、これから監督名で避けようと決意した。

 

名もなく貧しく美しく(1976/03/08~1976/05/07)

こちらは主演が島かおりさんでナレーターが市原悦子さん。「岸壁の母」で新二の小学生時代を演じた中野健さん、そして大和田獏さんの名前もある。

こちらも1961年に映画化されている。ただし、こちらも再放送されてない模様。島かおりさんは愛の劇場でたくさん主演されてるけど、愛の劇場視聴率3位の「白衣の姉妹」といい、再放送があまりされてないように思う。

 

岸壁の母(1977/11/07 ~ 1977/12/30)

これはこの夏、本当に見られてよかったし、軍事歌謡に興味を持った。

peachredrum.hateblo.jp

こちらは度々、ローカル局などでも再放送されていた。

 

・微笑(1978/07/03 ~ 1978/08/25)

こちらもナレーションが市原悦子さん。また子役に中野健さん

岸壁の母」は男女の脚本家が名を連ねていたけど、そのおひとりの秋田佐知子さんの脚本家デビュー作だそう。単独でってことかな? これも再放送された形跡なし。ていうか、秋田佐知子さんは私がいつか見たいと思っている昭和の朝ドラ「虹を織る」の脚本家でもあるのか。

 

二十四の瞳(1979/07/09 ~ 1979/08/31)

これも愛の劇場版があったのね。主演・島かおり、ナレーター・市原悦子

こちらも再放送されたことなさそう。そしてこのドラマ版は松竹制作でもないそう。

 

・わが母は聖母なりき(1980/05/12 ~ 1980/07/07 )

市原悦子主演。三戸部スエさん、小畑あやさんなど「岸壁の母」キャストもいる。

CSやローカル局で再放送されたことあり。話は暗そう。

 

・下町の空(1981/03/02 ~ 1981/05/01)

たまたまなのか島かおりさんと組んだ作品が多いね。こちらもナレーター・市原悦子

 

・赤い関係(1982/08/30 ~ 1982/11/05)

主演・大空眞弓、ナレーター・市原悦子花王愛の劇場版も赤いシリーズが存在してたのね。

 

・女橋(1983/05/30 ~ 1983/07/22)

主演・市原悦子。両腕を失った女性の話。ローカル局などで再放送した形跡あり。

 

・お鏡(1985/09/02 ~ 1985/10/18)

主演・市原悦子。明治から昭和を生き抜いた女性の一代記。「女橋」「お鏡(きょう)」いずれも藤本義一原作、松竹制作、音楽は木下忠司。

 

やっぱり愛の劇場って特定の作品しか再放送されてないね。もし今後、BS松竹東急で愛の劇場の再放送があるとしたら、「わが母は聖母なりき」と「女橋」は可能性ありかも!?

 

で、ついでに小野木が印象的だった伊藤孝雄さんの出演ドラマも調べました。結構昼ドラ系に出てる。

 

花王愛の劇場ではないのですが、

 

・都に雨の降る如く(1972/01/04 ~ 1972/03/31)

こちらは「あしたからの恋」の尾崎奈々さんとの共演作で、CBC制作の昼ドラ(月~金の13:45~14:00放送)。”有能な仕事ぶりを認められ、上司から縁談を勧められるヒロインは妊娠に気づき苦悩する。”というあらすじ。伊藤孝雄さんは役は上司か? 見合い相手か?

原作付き。

 

・リラ冷えの街(1972/07/03~1972/09/29)

人工授精で子どもをもうけた人妻と精子を提供した男が出会い、別れて行くまで。なんちゅー話じゃ。

原作者の名前を見て、納得してしまった。

 

・感傷夫人(1973/02/05~1973/03/02)

昼ドラではないのですが、NHK銀河テレビ小説。夜10時の月-金の帯ドラマ。美しい未亡人を愛しつつも、もう一人の女にかりそめの恋を結ぶ男の繊細な心のゆらめきを描く。内容は昼ドラっぽいな。

原作の帯の左側が伊藤孝雄さんかな? 原作付きの話が多いね。

 

・幻の殺意(1976/11/05~1976/12/31)

平凡な家庭の主婦が、ヤクザに身を落とした昔の恋人と再会し、身を持ち崩していくまで。こちらは松竹制作ではない花王愛の劇場

何度もドラマ化されている。こういうハードな話も愛の劇場でやるのね。

 

・北の宿から(1979/09/03~1979/10/26)

松本留美主演、松竹制作の花王愛の劇場。北海道の根室を舞台に、若くして未亡人となったヒロイン・冬子が、かつての恋人・圭吾とその異母弟との愛のはざまでゆれ動く姿を描く。圭吾が伊藤孝雄さん、弟の隆介が倉石功さん…うわっ、見たい。

北の宿から

北の宿から

  • 都 はるみ
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

主題歌は都はるみさんの「北の宿から」。ただし、「岸壁の母」みたいに歌が先で、このドラマ用に作られた楽曲ではありません。松本留美さんも愛の劇場は何本も主演してるけど、再放送されてないっぽい。

 

・殉愛(1988/03/28 ~ 1988/04/29)

栗原小巻さんが松井須磨子、伊藤孝雄さんが島村抱月を演じた。

松竹制作の愛の劇場なんだけど、これも再放送された感じはない。

 

・ああわが家(1989/01/04~1989/03/03)

伊藤孝雄さんといえば、石井ふく子プロデュースドラマにも結構出演していて、単発時代の日曜劇場などにも出演。BS11で何作も「ああ~」シリーズの愛の劇場を再放送していたから、これからやってもおかしくない。

とはいえ、橋田壽賀子原作で脚本が別の人だとやっぱり面白さが半減する。

 

伊藤孝雄さんは木下恵介アワーには縁がなかったけど、木下恵介・人間の歌シリーズにはいくつか出てるんだよね。そっちも見たいよ。

 

でもねえ、「岸壁の母」も「別れて生きる時も」も面白いけど、再放送でまた見たいとは思わない。今後、朝の枠で再放送が始まるんでしょうけど、私は見る予定はありません。だけど、木下恵介アワーは何度見ても面白く、何度でも見たい。だから、残りの白黒作品の再放送よろしくお願いします。

 

字幕をつけてくれる日本映画専門チャンネルでもいいからやってくれないかなあ。