TBS 1982年5月6日
あらすじ
端午の節句である。一正(松田洋治)がいるので古い五月人形が飾られている。三宝に形よくちまきを並べる三子(京塚昌子)、一つ食べて形を崩す華子(山岡久乃)。 悠子(大空眞弓)は、十河(山本亘)を訪ねて結婚を断ってくるという。悠子たちの会話を聞いてしまった一正は、母をつけた。こいのぼりをプレゼントしたりして一正を歓迎する十河と母・芳野(風見章子)だったが、悠子は辛い思いで結婚を断った。 一方、思いがけないカップルが誕生した。村瀬医師(高岡健二)と好子(丘祐子)が結婚すると告白した。
親代わりを頼まれた華子は、嬉しさを隠しきれなかった。 川北夫妻が訪れ、皆見(倉石功)と悠子の結論をいただきたいという。華子と三子は、悠子も不在だし、返事をあいまいにしたつもりだ。それがどこでどう間違ったか、川北夫妻は皆見に承諾を得たと伝え、自分たちが仲人であることに感動し始めた。 翌日、皆見からそれを聞いた悠子は狼狽した。
パリで出会って、日本で自立を助けてくれた皆見に、今の気持ちを言うしかなかった。「あなたが本当に私を愛してくださるなら、どうか私を突き放してください!」 強いまなざしで言う悠子に、皆見は唇をかみしめた…。
2024.7.4 BS11録画。
作・田井洋子
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京(かなどめ)三子:京塚昌子…京家の三女。歯科医。45歳。
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京華子:山岡久乃…京家の二女。歯科医。47歳。
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京悠子:大空眞弓…京家の四女。離婚してパリから帰国。33→34歳。
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津村順司:川崎麻世…津村孝司の息子。20歳。
細川桃:倉田まり子…技工士学校に通う受付。19歳。
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古谷健:河合宏…歯科技工士。21歳。
清田好子:丘祐子…歯科衛生士。22歳。
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十河志郎:山本亘…植木リース屋。32歳。
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皆見武光:倉石功…悠子の知り合い。30歳。
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川北信代:菅井きん…有紀の母。
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川北勇治:桜井センリ…有紀の父。
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十河芳野:風見章子…十河の母。
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津村孝司:山村聰…京家の長女・史子(故人)の夫。53→54歳。
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プロデューサー:石井ふく子
京家
ちまきを並べる三子と1本食べ始めている華子。この脚本家さんは季節の行事を取り入れることが多いね。一正が来た去年の秋から端午の節句のちまきを心待ちにしていたという華子。
悠子は十河家に断りの返事をしに行くと華子たちに話した。一正には黙って出かけたけど、一正はスーツ姿で出かけていく悠子の後ろ姿を見ていた。
正装した村瀬と好子が華子を訪ねてきた。好子は数回前から前髪を上げて、ちょっと感じが変わった。大学の教会で来週結婚式を挙げるという。会費制で安く上げる。村瀬は昨年、両親を立て続けに亡くしており、華子に親代わりに出席してほしいと頼んだ。一人で出席するのは~と遠慮するが、父親代わりの男性がいない。
十河家
悠子の後を一正がついてきて、庭のテーブルにつく。芳野も十河も大歓迎し、鯉のぼりを出す。悠子はなかなか言い出しづらい。
華子は、津村家に電話をかけたが、一正はいなかった。
買い物してきた三子は有紀の両親である川北夫婦から、院長先生にお願いがあると頼まれ、家に連れて行った。
今日は愛子さんもお敏さんも出てる〜!
京家
華子へのお願いとは皆見と悠子の結婚話。華子と三子は悠子も不在であいまいに返事を濁した気でいたが、川北夫婦はご機嫌で帰って行った。
十河家
わりと洋風な家とビニールハウス。でも、ぜ〜んぶセット。悠子は十河が好きだが、再婚するなら一正は京家に残ると言っていると伝えると十河は驚く。
一正は芳野が作った草餅を縁側で食べていた。
悠子は一正を説得できなかったと話した。断るのに好きとか言わなくてよくない!?
京家
家の前を掃いていた三子の前に皆見が現れた。皆見は川北夫婦から連絡を受け、承知していただきありがとうございましたと頭を下げたが、悠子が十河家に行っていると聞いて驚く。
華子は留袖を出して浮かれていて、三子が皆見の話をしてもよく聞いてない。
悠子と一正が鯉のぼりと草餅をお土産に帰ってきた。悠子はぐったり疲れた様子。
華子は孝司に相談の電話をかけた。十河との結婚話を断りきれず、皆見からは承知されたと勘違いされたと話し、孝司はこれから行くと言う。
孝司も来て話し合い。悠子は十河に断ることはできたが芳野に言うことはできなかったと報告して店を開けると出て行った。帰ろうとした孝司を華子が止め、村瀬の父親代わりを頼んだ。
華子先生の今日のシャツ、黒が濃茶の生地にハート、クローバー、スペード、ダイヤが散りばめられている。
京歯科医院
村瀬と好子が仲良く出勤してきた。5月5日の翌日は木曜日。華子は父親代わりも決まったと話し、桃や河合にも結婚の話をした。結婚したら仕事を辞めるなんて古いと華子は言う。
楽楽(ささ)
皆見が店に来た。悠子は皆見から承知したと勝手に話を進めるので困惑する。悠子は、すぐ京歯科医院に行くが、華子も三子も治療中で手が離せない。
一人残された皆見が店番をしていると川北夫婦も顔を出した。悠子は厨房に皆見を呼び出し、結婚を断ろうと思っていたと話した。自分の幸せのためだけに結婚するなんてできない。結婚するだけが女の生き方ではない。甘えることが愛情ではない。私を愛してくださるなら、突き放してくださいと言われ、皆見は引き下がった。
店に戻り、川北夫婦に頭を下げる皆見。
京家
三姉妹で話し合い。悠子は華子に川北夫婦と話してほしいと言われ、仲人をやりたがっていた川北夫婦に村瀬と好子の結婚式の仲人を頼んだ。(つづく)
村瀬先生の天涯孤独設定突然過ぎない!? 子供の頃は、この辺に住んでいて両親は田舎に帰ったとか言うけどさ〜。
元々、京姉妹の父がやっている頃に診てもらっていたと話していたんだから、親が亡くなったら休んだり、その話をすることもあるだろうに。華子に母親代わりをさせるために作られたエピソードって感じね。