TBS 1982年2月18日
あらすじ
京(かなどめ)歯科のお昼休み。受付の好子(丘祐子)がエプロンを買いに修三(小倉一郎)と有紀(東てる美)の店へ。修三の応対は格別に親切だと、有紀の目にうつった。 好子はそれよりも、村瀬(高岡健二)の姿を見かけて、お見合い話がきていることを告白した。が、村瀬は好子の村瀬への気持ちを察しないのか、軽く聞き流した。好子は泣き出しそうな顔で修三の店の前を駆け抜けた。
後を追おうとする修三に、有紀の怒りは爆発。盛大に夫婦げんかを始め…。離婚を口走る有紀を、悠子(大空眞弓)はともかく家へ誘った。そのあと通り掛かった三子(京塚昌子)が、修三を家へ誘った。 顔を合わせては具合の悪い人が2人とも同じ家へ来た。一正(松田洋治)と順司(川崎麻世)は困ってしまった。漫画もどきの悪戦苦闘をしたにもかかわらず、けんか同士は廊下でばったり。この際じっくり話し合うということになった。 華子(山岡久乃)も交えて始まった話し合い。いつの間にか三子と悠子の苦い離婚の思い出話となって、修三と有紀は未熟さ加減を恥じながら帰っていった。と、今度は十河(山本亘)がやって来て、突如悠子にプロポーズした…。
2024.5.30 BS11録画。
作・北原優
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京(かなどめ)三子:京塚昌子…京家の三女。歯科医。45歳。
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京悠子:大空眞弓…京家の四女。離婚してパリから帰国。33→34歳。
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津村順司:川崎麻世…津村孝司の息子。20歳。
細川桃:倉田まり子…技工士学校に通う受付。19歳。
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古谷健:河合宏…歯科技工士。21歳。
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十河志郎:山本亘…植木リース屋。
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川北修三:小倉一郎…「ふれあい」店長。25歳。
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川北有紀:東てる美…修三の妻。22歳。
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清田好子:丘祐子…歯科衛生士。22歳。
患者:森康子
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京華子:山岡久乃…京家の二女。歯科医。47歳。
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プロデューサー:石井ふく子
丘祐子さんの名前が前回くらいから後ろのほうにいったのなんでだろう?
申し訳程度にロケが出てくるドラマ。原宿駅を出た桃を偶然を装った古谷がついてきた。
京家
好子の友達の結婚祝いを選んで欲しいと言われていた三子。なんで私には頼まないのよ〜と一緒にカタログを見始める華子。悠子に追い立てられ仕事に行く。
京(かなどめ)歯科医院
診察時間
AM10:00-PM1:00
PM2:00-PM6:00
(土)AM10:00-PM1:00
休診-日曜・祭日
診察室
三子は結婚祝いはエプロンにしたと華子に話した。好子もかわいいからそろそろ…などと話す。歯科衛生士もすぐ辞めてしまう。何で人は結婚するのだろうという話へ。
ふれあい
好子が結婚祝いのエプロンを買いに来た。修三にこのくらいの予算で~と値札を見せると、まだ店に出していない修三デザインのエプロンを出した。すごく気に入る好子。結婚する友達は22歳で私と同じ歳と話すと、うちの妻も同じだと言う修三。有紀が22歳だったの!? 好子をベタ褒めする修三にイライラしている有紀。
結局、5000円のエプロンを購入して店を出た好子は村瀬と鉢合わせし、楽楽(ささ)へ。好子は村瀬にお見合いがあると話すと村瀬は陽気に勧める。全く気がないことに気づいた好子はパフェをキャンセルして店を出た。
泣きながら走っている好子を見かけた修三は声をかけようとして有紀に止められた。店でケンカになる修三と有紀。修三は有紀より3歳上の25歳。「太陽の涙」や「幸福相談」では二十歳の青年だった小倉一郎さんが約10年後に5歳しか年取ってなかったし、思いの外、若いカップルだった。あ、「心」で東てる美さんは女子大生役なんだから、そのくらいか。大人っぽすぎる。
修三は家事分担をしているのにサボりがちな有紀を責めると、有紀に思い切りビンタされた。有紀は店を飛び出し、一部始終見ていた三子はそっと身を隠す。
有紀は楽楽へ。私たち、もうダメと泣き出す。
夜になっても一人で店に出ていた修三のもとに三子がウィンドーショッピングだと言って店に来ると、何か相談事があったら言ってねと店を出たが、修三が追いかけてきた。
京家
悠子と華子が有紀の話を聞いていた。悠子は夫婦は長くいると相手を同一視して、自分の感じていることが相手の感じていることと同じだと思うようになるが、それは違うと言う。
三子が帰ってくると、ダイニングで待機していた一正と順司が耳打ちをして打ち合わせ。修三と三子をダイニングに通すと、悠子たちは別の部屋に移動。
悠子の部屋?
有紀と悠子は天丼を食べている。
ダイニング
みんなで丼ものを食べている。天丼じゃなくカツ丼か!? 有紀は修三の大学の後輩。かわいいところもいっぱいあったのにな〜とこぼす。
悠子の部屋
丼ものをペロリと平らげた有紀。悠子は相手のいいところも悪いところも全部ひっくるめて愛だと話す。人を愛することは難しい。自信をなくしたと言う有紀。
ダイニング
修三も自信をなくしたと華子たちに話していた。
有紀は離婚します!と宣言し、修三も男だから決めます!と立ち上がった。二人は廊下で鉢合わせし、三姉妹と川北夫婦で茶の間に集まり、話し合うことにした。しかし、夫婦が話し出さないので、三子と悠子は離婚の辛さを語り合う。三子は離婚して海の底に叩きつけられた感じがしていたが、はい上がれるものだと言う。生き続けることが大事。悠子はまだ海の底にいる状態。華子は三子がそんなに辛かったのかと同情する。
結婚していた10年間は無駄な10年だったという悠子に華子は過ごしてきた月日に分け隔てするなと言う。川北夫婦そっちのけで華子、三子、悠子でダイニングに移動して話していると、川北夫婦は自分たちの未熟さに気付いたと言い、一緒に帰って行った。
残った華子と三子は泣き笑い。
結婚して2年…学生結婚!? すっかりラブラブに戻った2人。
突然、十河が訪ねてきて玄関で川北夫婦を送り出そうとしていた悠子に「結婚してください」と言って、すぐ帰ろうとした。そういうのってありですか?と悠子は言い、離婚して、まだ気持ちの整理がついてなかったが、川北夫婦と話しているうちに少し変わったと十河と外へ出て行った。
華子と三子は出て行った悠子のことを噂し合う。十河が一番お似合いかも!?と言う。
外に出た悠子は十河さんだとしゃべらなくても気疲れしないと言う。
順司を送って、一正も外へ出た。十河と歩いている悠子を見た一正は沈んだ表情を見せた。(つづく)
いつも母さんには誰かいたほうがとか言ってても複雑なのね。離婚についてここまで話すドラマって珍しい気がする。