TBS 1976年7月9日
あらすじ
実父を殺した男が島崎(三國連太郎)だと知って、俊介(南條豊)は直子(山口百恵)への気持ちに悩み、信人(宇津井健)はいづみ(秋野暢子)や島崎の為に真実を語れず…。
2024.7.3 BS-TBS録画。
脚本:佐々木守
*
吉野信人:宇津井健
*
島崎直子(若杉京子):山口百恵
*
*
吉野いづみ(青山圭子):秋野暢子
*
大竹修三:前田吟
*
吉野俊介:南條豊
大和田先生:大石悟郎
*
下条秋子:木内みどり
尾崎:犬塚弘
*
ジュン:伊藤透
ススム:山本伸吾
*
島崎栄次:三国連太郎
*
裁判長:久米明
杉山:小瀬格
*
ツトム:坂上忍
大原真理子
関悦子
平沢信夫
*
伊藤浩二
岡田映一
綿貫あきら
緒島完
*
吉野剛造:志村喬
*
山村美矢子:有馬稲子
*
ナレーター:若山弦蔵
白百合園・仮宿泊所
直子は俊介が家を出たと聞き、心配していたと話すと、直子を抱きしめた。キスしようとしたのに島崎の顔がよぎってできなかった俊介は、そのまま立ち去り、不良?に絡まれケンカになった。
信人のいる書斎に来た剛造は俊介がまだ帰らないと話した。18年前、島崎が俊介の父親を殺した。俊介が5歳のときと言ってたから23歳か。
俊介は傷だらけで帰宅し、いづみが手当てをしたが、直子の名前が出て、いづみを拒絶。部屋に入ってきた信人には、直子と「何もありません」と泣き出し、出て行ってくれ、1人にしてくださいと追い出した。
白百合園・仮宿泊所
直子に会いに行った信人。俊介からは何も聞いていないと言う直子。
白百合園にいるツトムに本当のお母さんが引き取りに来た。一度は戻りかけたツトムに最初は辛いけど、そのうち慣れると説得したのは直子。そして「七つの子」で送り出す。
せっかく名子役・坂上忍さんが出るのだからもっと見せ場があると思ったよ。
この話並みのゲストキャラではなかった。
病院で殴られた男が分かった。検察側としては島崎に殴られたのではないと証言して欲しいところだが…。
面会に来た直子に吉野の息子と会ってて遅くなったんだろ? 二度と会わないと約束してくれと迫る島崎。まだ信人の差し金と思い込んでるのね。
俊介を待ち伏せしていた直子だが、直子の肩を叩いたのは、いづみだった。これ以上、お兄さんをいじめないでとお願いする。また人殺しの娘って言われたいの?って、あなた。直子は人殺しの娘じゃないと否定。今度は私のお父さんが間違ってるって言うのね?と別方向から責め、俊介と会わないように言う。
俊介が歩いて来るのが見え、直子が行こうとしたが、いづみが止めた。しかし、直子は俊介といづみの前に立ち、私は人殺しの娘なんかじゃない、今の事件は無実かもしれない、過去のことも17年かけて罪を償っている、いづみの前で島崎と直子は別の人格だと言って欲しいとお願いしたが、いづみは、前に殺された人や家族はどうなるの?とまともなツッコミ。刑務所に入ったからって、全ての罪は消えるとでも言うの?
しかし、俊介は、いづみを止め、今まで言ったことは忘れてくださいといづみと去って行った。
罪を償ったからというのは、被害者家族としたら聞いてられない言葉で、いづみがいいこと言った! でも、今後、いづみが真実を知ったら!?
公判
ケガをした男の手当てをした看護婦に尋問する信人。若い男は中年の男に因縁をつけられて殴られたと言っていた。信人はさらに男は車に乗ってこなかったか聞く。島崎は車のサイドミラーに当たった当たらないで男と言い合いになったので、車の運転ができる状態だったのに車を運転していなかったのだから、島崎の殴った男とは別人だと主張する信人。島崎は俺はやっていないと暴れ出す。
公判後の反省会。信人は剛造が俊介に昔のことを話してしまったと美矢子に言う。俊介だけが直子の味方ねえ〜。
大竹家
子供を寝かしつけていた由美子に大竹は直子ちゃんのことは忘れてくれ、直子ちゃんとは会わないでくれと頼んだ。
定時制高校
元気のない直子。剛造が会いに来て、俊介と会わないで欲しいと頭を下げた。先生が立ち会い、口を挟まなくてもいいでしょ〜。俊介をそっとしておいて欲しいとなおも重ねる。
リビングでお酒を飲んでいる俊介と信人。僕は弱い男だと信人に言う俊介。私は間違っていたのかもしれないと言う信人は昔のことは直子に言うなと俊介に言うが、言えるはずありませんと答えた。剛造も加わり、直子に二度と会うなと伝えたことにカッとなり取り乱す信人。もう、みんな言っちゃえ!
白百合園・仮宿泊所
夜、泣いている直子。
翌日、信人は父の言ったことは忘れてくれと直子に言うが、直子は試合がありますからと立ち去った。
直子のいるお寺は天台宗知行院。このお寺は世田谷区にある。
そのまま野球の試合を見に行く信人。試合に勝って仲間と喜び合う直子を微笑ましく見ていたが、スッと立ち去る。そこに俊介がいた。
俊介はグラウンドで直子を待っていたが、直子は駅までランニング!と部員たちに言い、走り去った。俊介に背を向けて走る直子は泣いていた。
検察庁に信人に会いに来た由美子は直子に会わないと言って、去っていった。
直子は俊介に二度と会わないことを約束した。俺は無罪、ここを出たら一緒に暮らせる、遠くで暮らそうと提案。
どうもこの映画がチラつき、娘といえど油断できないぞと思ってしまう。
信人に会いに来た直子は俊介に二度と会わない、俊介さんを好きになったのは間違いだと話した。強く生きるんだよ、君を信じてると伝える信人。直子が辛い立場にいるのは、信人のせいじゃないの!? 許してほしいと直子に言う信人。短い間だけど楽しかったと俊介に伝えてほしいと直子は部屋を出た。
「七つの子」を歌う直子を思い出し、いづみ許してくれと涙を流す信人。(つづく)
「赤い疑惑」と同様、かなり恋愛至上主義の信人や大和田先生。本人たちが会わないと決めたからいいでしょ。でも、ほんとうのいづみと俊介なら付き合うのに何の障壁もないので理不尽だな。その理不尽を作り出しているのは信人!