TBS 1976年2月20日
あらすじ
幸子(山口百恵)の身を気遣う理恵(岸惠子)が、休暇を取って帰国。理恵の心を察した敏江(渡辺美佐子)は、二人で一夜を過ごさせようと幸子を理恵のホテルに行かせた。
2024.6.5 BS-TBS録画。
作:鴨井達比古
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大島茂:宇津井健
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大島理恵:岸恵子(特別出演)
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大島幸子:山口百恵
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相良光夫:三浦友和
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相良多加子:原知佐子
ナレーター:内藤武敏
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デデ・モンマルトル
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相良英治:長門裕之
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大島敏江:渡辺美佐子
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協力:ホテルニューオータニ
歌の前にあらすじ紹介。しかし、今更だけど、光夫が兄だと明かさないのは罪深いと思うなあ。
茂と幸子が話してる後ろに分かりやすく日本航空の看板が見える。幸子はいつも通り接して欲しいので病気のことは話さないで欲しいと茂に頼む。理恵と感動の再会。
タクシーの車中でフランス語で話しかける幸子は理恵とフランス語で会話する。
茂は理恵の泊まるホテルに行くので、幸子に先に帰るように言う。パリから来て、毎回ホテルに泊まるのがいいよね。泊まられるほうは準備とか大変だからね。茂は自分の気持ちだけで東京に来た理恵を非難する。
家で勉強していた幸子。光夫にパリの叔母様からもらった服を見せると、入学試験があと2週間後に迫っているから、君のファッションには興味がない、今夜は遅くまでしごくぞと言うが、理恵がこれから来ると幸子が言うと勉強を切り上げて帰ろうとした。
玄関先で鉢合わせた光夫は挨拶もそこそこに出て行ってしまったが、理恵はハンサムな青年だと褒めた。
楽しい夕食。幸子は医師になりたいという気持ちを話す。医師になりたいというより光夫と一緒の大学に行きたいという気持ちが強いような。
相良家
英治はホテルニューオータニに電話をかけ、理恵の部屋番号を聞いていた。5821と復唱しているのを陰で聞いている多加子。それでこそ多加子!
バーのカウンターで飲んでいた理恵に声をかける英治。ホテル内のバーなのかな。英治はピエール・カルダン本社に問い合わせて理恵が無理矢理長期休暇を取ったことを知っていた。英治は幸子が理恵の子、いいや、僕たちの子だろうと問いつめる。理恵は大島夫婦の子だと言い張る。
そこに現れた和服の多加子。ホテルに呼び出したのもパリまで呼んだのも理恵だと思っていた。理恵がその場を立ち去ると、多加子は英治に一緒に飲もうと誘う。多加子が言うほど魅力的な男とは思えないな、英治は。
光夫と自転車に乗っている幸子は今日は休ませて欲しいと言う。敏江に1日くらい理恵のところに泊まったら?と言われたせいだった。敏江が言うのならと許可を出す光夫。
大島家
茂は理恵のもとに行かせることに反対するが、敏江は今はそんなことは言ってられない時期だと幸子を快く送り出す。
レストランで食事をする幸子と理恵。席の近くでアコーディオンの生演奏。この方がデデ・モンマルトルさん? 理恵は幸子が合格したらパリ旅行をプレゼントすると言う。パリにはいけないような気がするという幸子を叱る理恵。
これだ! この前、幸子が部屋で聞いていたレコードと同じ曲かな。
理恵の部屋
幸子が泊まると知って大喜びの理恵。理恵の髪型、結構コロコロ変わるけど、英治と会ってたときの前髪のないウェーブが一番似合ってると思う。幸子の外泊は敏江からの提案と知り、親と一緒のところにいたほうがいいと帰るように言う理恵。着替えている間に幸子はホテルから出てしまい、車にひかれそうになりながら歩く。もー!
多加子は光夫のいるアパートにケーキを買って行き、愚痴る。幸子が足が痛くて動けないとアパートを訪ねた。幸子と分かると平然と背を向け、ケーキを食べ続ける多加子が面白い。幸子の脚は皮下出血が止まらない状態になっていて、すぐに茂や森川に連絡を取った。
相良家に帰った多加子。英治はワインを飲んでいた。多加子は幸子のことを言う。「幸子…さん」と呼び捨てしそうになる英治。
茂は処置を終え、理恵と敏江が気を遣い合ったせいだと叱る。そうだよ、連絡取り合ってるものかと思ったよ。
理恵が輸血を申し出るが、茂は敏江をチラ見して断った。理恵もRHマイナスAB型なの?
幸子の病院にいると知り、駆けつけた英治。理恵はO型だから茂に輸血を断られた、だから親子ではないと英治に話すが、教授として理恵の血液型を突き止めてやると帰って行った。
病室
幸子を見舞った理恵は光夫のことを聞き、応援する。幸子は叔母様みたいにきれいじゃない、鏡を見るたびイヤになる。目はパッチリしてないし、鼻はペッチャンコ。唇はちょっと魅力的だけどバストはサッパリ、脚も太いしと自虐…ってなんちゅーセリフ! 10代の子にバストとか言わせんなっ!
理恵に好きな人の名前を問われた幸子は相良光夫だと答えた。相良教授と理恵が付き合ってたことを知ってたから気遣ってたのね。
理恵は驚き、茂を呼び出して兄妹と知っててほっといたの?と問いつめる。気付いたときには手遅れだったと茂は言うけど、そうかな〜!?!?
茂は幸子自身が白血病だと知っていて、結婚なんて無理だと分かっている、光夫がいるから生きていられると言うけど、兄さんとして慕うのじゃダメ? 恋人への愛じゃないとダメ?
理恵は光夫を呼び出した。この後ろ姿、光夫じゃない!? 光夫は多加子の言うことを信じていたが、今は違うと言う。妹とかそうでなく幸子さんと巡り会えて幸せ。
茂、敏江、理恵、幸子、光夫がレストランで食事会。
英治は無人の理恵の部屋のドアを叩き続ける。(つづく)
ん〜、茂は幸子の気持ちを優先するあまり、光夫の気持ちをないがしろにしてるのが気になる。