1963年 アメリカ/イギリス
あらすじ
巨匠スタンリー・キューブリック監督が戦争を痛烈に風刺した傑作ブラックコメディー。東西冷戦下、アメリカの将軍が正気を失いソ連への核攻撃を命令。大統領や政府高官は事態を収拾しようとするが、核兵器を搭載した爆撃機は目標に進んでいく…。アメリカ大統領とイギリス軍大佐、兵器開発局長ストレンジラブ博士を1人で演じたイギリスの名優ピーター・セラーズはアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、演技が絶賛された。
2024.3.8 NHK BS録画。
この映画に描かれたような出来事は絶対に起こらないと合衆国空軍は保証する。映画の登場人物はすべて架空であり、実在の人物とはいかなる関係もない。
1年も前から西側諸国の高官たちの間にうわさが流れていた。ソ連がひそかに最終兵器を開発しつつあるらしい。“絶滅装置”だ。情報機関によればソ連の秘密兵器は霧におおわれた極北のジョホフ島にあるという。そのような絶海の孤島で何が作られていたか知る由もなかった。
手書き文字のオープニングクレジット。
雲の上を飛行機が飛んでいる。白黒。
マンドレイク大佐はリッパー将軍から基地は非常事態、戦争が始まった。“R作戦”を実行すること、私物のラジオを没収しろという電話を受けていた。
コング少佐の乗る飛行機にも“R作戦実施”の暗号が届いた。
タージドソン将軍のもとにパントリッチ大佐から着信。電話に出たのは下着姿の秘書・スコット。パントリッチ大佐はリッパー将軍に連絡するように言うが、連絡が取れないと言う。
ストーリーが全然入ってこないな〜。
マンドレイク大佐はラジオが通常放送していることから、R作戦実施に疑問を持ってリッパー将軍に報告に行き、全軍撤収させると部屋を出ようとしたがドアが開かない。
国防省の作戦室に集まる人々。国務長官はベトナム、国防長官はラオス、副大統領はメキシコ。タージドソン将軍からリッパー将軍が越権行為でR作戦を実施したと報告。爆撃機と交信できず、呼び戻すことは不可能。全ての通信を遮断している。
リッパー将軍の独断で突然ソ連を攻撃し始めたのね。
所々流れる聴いたことある曲。
タージドソン将軍は爆撃機を止めるより、ソ連を攻撃すれば報復されないと言い出す。アメリカ大統領はソ連の首相に連絡を取ると言う。資料を見られたくないタージドソンはファイルを抱えている。ソ連の首相とは連絡が取れない。
攻撃が始まった。
アメリカ大統領はソ連首相に連絡を取るが、酔っ払っていた。大統領は指揮官の一人が正気を失い、攻撃を始めたと丁寧に話し、飛行計画などを教えるので撃墜してほしいと話した。お互い残念だと言い合い、ソ連首相は大佐とロシア語?で話し始めると絶滅装置が配備されたと言う。
リッパー将軍とマンドレイク大佐のいる部屋も爆撃を受けた。リッパー将軍は戦う気満々だが、マンドレイク大佐は義足で及び腰。
コバルト・ソリウムGは放射能半減期は93年。100メガトンの水爆50個をソリウムGで覆えば、その爆発で“絶滅の衣”が生まれるとソ連大使が言う。
そんな中、作戦室にいた兵器開発局長のストレンジラブ博士にそんな装置が本当に作れるのか大統領が聞いた。博士は簡単に作れると答えた。ストレンジラブという変わった名前はドイツ人で帰化した時に英語に直訳したためらしい。
リッパー将軍は攻撃に対抗して戦う。ソ連を攻撃するのになんでリッパー将軍が攻撃されてんの?とバカなことを思ってた。リッパー将軍を止めるためか。建物の中にいた人々が投降した。マンドレイク大佐は作戦を止めるように言うが、リッパー将軍は突然、捕虜の経験があるか聞いた。
イギリス空軍大佐のマンドレイクは日本兵の捕虜になりラングーン鉄道に連れていかれ、鉄道を敷かされた。捕まれば拷問されると恐れたリッパー将軍にマンドレイクは暗号を教えてほしいと頼んだが、浴室に入り、拳銃自殺してしまった。
爆撃機が火を吹いて海へ。
マンドレイク大佐が暗号解読をしていると、グアノ大佐が乗り込んで銃を突きつける。
墜落を免れた爆撃機が攻撃対象に向かって飛び続けたが、無線装置は破壊された。
グアノ大佐はマンドレイク大佐が反乱を企ててリッパー将軍が止めたと聞いていて、ソ連攻撃のことは知らない。
マンドレイク大佐は大統領に電話をつないでもらおうとしたが交換手に断られた。小銭が足りなくなったため、グアノ大佐にコカ・コーラの自販機を撃って小銭を出した。
作戦室。暗号OPEを伝え、4機は撃墜されたものの、あとは暗号を解読して引き返している。しかし、無線機を破壊された1機は飛び続ける。タージドソン将軍はソ連が報復するための口実にしていると言い、ソ連首相と電話している大統領は撃墜してくれと頼むが、爆撃機はレーダーにかからない高度を飛んでいるため見つからない。大統領は爆撃ポイントを教えた。
爆撃機は燃料不足で目的地まで行けないと話していたが、起爆装置をスイッチを入れた。安全装置を解除。しかし、回路が故障して爆弾を落とすドアが開かない。
爆撃機に乗るコング大佐は自分がドアを蹴破ると爆弾の積んであるところに行き、核爆弾と共に落下。
作戦室。ストレンジラブ博士は深い坑道の下で暮らせばいいと言う。右手を高く上げそうになるのを抑える博士。男1人に対し女10人いれば人口も保てると話す。
なんだかよく分からないうちに連続キノコ雲映像と歌が流れる。(終)
あらすじをちゃんと読んでいなかったため、最後にマンドレイク大佐とストレンジラブ博士と大統領を同一人物(ピーター・セラーズ)が演じてたことが分かってビビった!
しかし、3月の私はどうしてこう普段観ないような映画ばかり選んでいたのか。ブラック“コメディー“にひかれたのか? ブラックすぎて笑えなかった。3月に録画した映画はまだまだある。