TBS 1977年5月20日
あらすじ
豪介(中条静夫)は、友子(山口百恵)と鈴与(草笛光子)には、自首すると告げながら、ひそかに宿を抜け出した。豪介は故郷での自殺を決意していたのだ。
2024.9.3 BS-TBS録画。
作: 安本莞二
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大山友子:山口百恵
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新田秀夫:三浦友和
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大山豪介:中条静夫
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北川和彦:長門裕之
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神田兵吉:大坂志郎
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大山政子:原知佐子
大山豊:中島久之
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矢野ジロー:谷隼人
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大杉忠文:稲葉義男
大杉ミサコ:木内みどり
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横田弁護士:加藤和夫
石田刑事:灰地順
ナレーター:中江真司
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捜査二課長:名古屋章
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新田文子:南田洋子
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大山鈴代:草笛光子
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監督:國原俊明
高知のマツノヤという旅館から北川に電話をした豪介は、北川の罪もかぶるから、大山産業を残せ、鈴代と友子の世話を頼んだ。釣り人スタイルで部屋に入ってきた矢野は豪介が四国にいると知り、北川を殴って出かけた。
豪介は死ぬつもりで実家へ。
鈴代、友子、秀夫も豪介を捜す。友子は歩けなくなり、膝をついた。ここにきて急に!?
秀夫は友子を気にもとめず、豪介の父が亡くなった場所を鈴代に聞いた。村の南の外れの岬…方向音痴だから、ここへ北に⚪︎⚪︎mみたいなのが全然感覚として分からない。
秀夫たちは豪介が小さな舟で漕ぎ出すのを見つけて必死に呼びかけた。着衣のまま、海を泳ぐ秀夫。海で豪介を殴る。無茶するなあ。
豪介を砂浜まで連れてきた秀夫は生きて罪を償うのだと言う。友子は私が今まで生きて来られたのは、お母さん、おじいちゃん、お兄さん、秀夫さんや江崎先生、それにお父さんの愛があったからなのよ!と熱く語りかける。お、お姉様は…
そして、私たちのために生きて!と泣き崩れた。鈴代もお帰りになったら一生、一緒に暮らしていきましょうと話し、豪介は家族に愛されていることを実感し、自首を決意した。秀夫に助けてくれたお礼を言うと、秀夫も俺もあんたが好きだ、生きていてもらいたいんだよと本音を言う。びしょ濡れスーツの豪介と秀夫、スラッとスタイルがよい!
北川が豪介たちの前に姿を現した。豪介たちは、すっかり服が乾いてる。豪介は北川と今後について話し合いたいと時間をもらった。鈴代と友子は一足先に高知県警のパトカーで移動。
豪介と北川が話しているうち、矢野が現れ、秀夫、北川を撃つ! 北川、すごい撃たれてる。秀夫は矢野を追いかけてタコ殴りして手錠をかけた。秀夫、撃たれてなかった?
室戸敬愛病院
北川の手術が終わり、豪介は今までのことを謝り、秀夫はドサクサに紛れて、友子さんを幸せにしますと宣言。友子だけが病室に残された。いや、北川が愛した鈴代は…娘より妻じゃないのか!
友子は北川の手を握り、友子って呼んでください、お父さんと語りかけた。ありがとう、友子。秀夫くんと幸せに…と息絶えた。えっ!?
病院を出た豪介は秀夫に手錠をかけるように言った。自首するなら手錠をかけないと秀夫は断るが、お前の親父の新田雄作として手錠をかけろと言い、手錠をかけられると豪快に笑った。ここで別れた鈴代と友子。心の中では激しく泣いていた。
乗っ取り王
大山豪助逮捕さる!!
やっぱり豪助だったのか! あらすじはずっと“豪介”だったのに。
大山産業の黒い疑惑
全て明るみに!!
こういう新聞の輪転機?の映像に見出しがかぶさる演出、昭和の事件モノのドラマではよく見たね〜。
大山豪介は記者たちに取り囲まれた。豪介は背任、横領、脱税、恐喝の本格的な取り調べを受けた。秀夫たちにガードされて入って行ったのは東京地方検察庁。吉野信人いるかな?
あなたが負けたのは、あなた自身の良心、愛だと課長は言うが、新田雄作の執念だと豪介が笑う。
新田雄作の墓参りに来た文子と秀夫。文子は事件について報告し、秀夫は住職に挨拶に行くと立ち去った。北川の初七日に来ていた鈴代と友子が墓参りさせてほしいと言うが、文子は急に気持ちは変われないと断り、秀夫との交際も反対した。
秀夫を見かけたものの声をかけられなかった友子。
帰りの車中で秀夫のことを話すと、とにかく待つのだと鈴代がアドバイス。友子、待てなさそう。
走る練習をする友子。
「走れ風と共に」も聞き納めかな。なにげに主題歌より好きだった。
面会室
豪介のもとに豊が忠文とミサコを連れてきた。忠文に大山産業の社長に任せ、家や財産も処分すると言う。
大山家
横田弁護士から家を処分することを聞かされた政子は友子を責めた。なぜかいるおじいちゃん。鈴代は神田家に来るように言い、励ますが、政子は赤の他人と暮らすなんて真っ平!と突っぱねた。豪邸から次々、荷物が運び出された。(つづく)
全26話の予定が引き延ばされて29話になったそうで、昨日は間延び感があったけど、今日はいろんなことが起こったね。26話で終わってたら、北川は生きてたのかな?
豪介みたいに戦後成り上がった人って、たくさんいたんだろうね。