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【ネタバレ】木下恵介アワー「おやじ太鼓」 #59

TBS  1969年9月2日

 

あらすじ

 

鶴 亀次郎は裸一貫からたたき上げ、一代で築いた建設会社の社長である。ワンマンで頑固一徹な亀次郎は子どもたちに"おやじ太鼓"とあだ名を付けられている。この"おやじ太鼓"、朝は5時に起き、夜は8時になるともう寝てしまうが、起きている間は鳴り通し。そんな亀次郎をさらりとかわす7人の子どもたちに比べて、損な役回りはお手伝いさんたち。ひと言多いばっかりに、毎日カミナリを落とされる。

2023.10.2 BS松竹東急録画。12話からカラー。DVDは第1部の39話まで収録。

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鶴家

亀次郎:進藤英太郎…大亀建設株式会社を一代で立ち上げた。62歳。

妻・愛子:風見章子…良妻賢母。57歳。

*

長男・武男:園井啓介…亀次郎の会社で働いている。31歳。

妻・待子:春川ますみ…正子の紹介で結婚。

*

次男・洋二:西川宏…ピアノや歌が得意。空襲で足を悪くした。29歳。

長女・秋子:香山美子…出版社勤務。27歳。

三男・三郎:津坂匡章(現・秋野太作)…二浪して今は大学4年生。

次女・幸子:高梨木聖…大学4年生。

四男・敬四郎:あおい輝彦…浪人中。

三女・かおる:沢田雅美…高校2年生。

*

お敏:菅井きん…お手伝いさん。愛子の4つ下。53歳。

*

神尾光:竹脇無我…秋子の恋人。TBS局員→俳優。25歳。(声)

*

黒田:小坂一也…運転手。

 

かおると敬四郎が茶の間から台所へ行き、食事を運ぶ。

敬四郎「うるさいな。一遍に言いなよ」

お敏「言わなくたって、それぐらいのことは自分で気がつかなきゃコックになれませんよ」

敬四郎「うるさい!」

 

かおるは幸子を呼びに別宅へ行く。茶の間にいた愛子は敬四郎に亀次郎を呼んでくるように言う。足を拭いたり、手を洗ったり時間がかかるのでみんなが揃う前に呼ぶ。

 

敬四郎「日曜の朝ぐらい少し落ち着いてりゃいいのに」

 

今日は日曜日というセリフから1969年8月31日(日)ということになります。

 

愛子「それができないから成功したんですよ。少しは見習わなきゃ。いい料理人にはなれませんよ」

敬四郎「どうして女の人って同じようなこと言うんだろ。お母さんはお敏さんと同じレベルですよ」

愛子「そうよ。それでいいじゃないの」

敬四郎「えっ、そうですかね。僕はまたお母さんインテリかと思ってたけど」

愛子「とんだ思い違い。ゴチャゴチャ言ってないで早く呼んでらっしゃい」

敬四郎「だけどね、お母さん。あのことはいいんですね」

愛子「あのことって何よ?」

敬四郎は明日から9月で明日から泊まり込みでこの家からおさらばだという。

 

お敏「奥様。今日のおみおつけはしじみの赤だしですから、皆さん、おそろいになったとこで」

愛子「そうね。煮すぎないほうがいいわ」

お敏「難しいんです。赤だしはサッと煮ないと香りがなくなってしまいますし、しじみだってパッと蓋が開いた…」

敬四郎「分かってますよ。サッと火を通してサッとすくい上げりゃいいんだろ。こっちは赤だしの話どこじゃないんだよ」

お敏「ではまあ、ごゆっくり。板前10年って言うけど、20年かな」

敬四郎「嫌なこと言うよ。人があしたっから出発だっていうのに」

 

愛子にお父さんを呼んでちょうだいと言われ元気よく返事する敬四郎。自分で返事がいいとか言ってる。

愛子「返事がよくなければ人に好かれませんよ」

敬四郎「修業時代は返事が大事ですからね。はい! はい! はい!」

 

かおるが幸子を呼びに行ってきたのも見てきてちょうだいと言われ、「はい! お母さん」といい返事の敬四郎。裏玄関を出ると、亀次郎から「芝を刈ったから熊手で集めなさい」と呼ばれた。しかし、かおると幸子姉さんを呼んでくると敬礼して走っていった。

 

結局、愛子が亀次郎に「ごはんですよ」と声をかけた。愛子さんは洋装で今日はブラウスとスカート、前掛け。

 

武男たちの部屋

武男、秋子、幸子、かおるがテーブルについている。武男は問題はここで話し合っていたって解決しないんだから行きなさいと言う。幸子は亀次郎が新聞を読まなかったのか気にする。秋子は週刊誌の広告まで読まないというものの敬四郎は「ああ、そんなことないさ。いつかデヴィ夫人のことブツブツ言ってたもん」

おお!「意外!デビ夫人と田宮二郎がデートを」という見出し!

 

読んだ読まないの話をしているものの何の事か分からず話に入れない敬四郎は怒って本宅に戻り、裏玄関の敷居に八つ当たり。幸子やかおるも遅れて茶の間に入ってきた。敬四郎はホールに新聞を見に行った。ホールというのは電話の後ろ側のマッサージ椅子の置いてあるスペースかな?

 

茶の間に入ってきた亀次郎。秋子が武男の所で食べると知ると、すぐ呼んでくるように言う。敬四郎が愛子を呼び出し、新聞広告の神尾のスキャンダル記事の見出しを見せた。愛子は記事はいい加減だとお父さんには言わない方がいいと敬四郎に言う。ん? 新聞見てたの広間だった。前回から?広間をホールと呼ぶようになったみたい。

 

電話が鳴り、愛子が出る。

神尾「あっ、お母さんですね、僕です」

愛子「あら、神尾さんですか」

電話の神尾さんの声、ドキドキするな~。「岸辺のアルバム」みたいで。

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秋子に急な話があるという神尾に今朝は武男さんのほうでごはんを食べてると言うと、お隣のほうへかけてみますと電話を切った。お敏さんは赤だしのタイミングがあるので何度も愛子に声をかける。

 

別宅

電話が鳴り、待子が出た。武男と秋子がごはんを食べていると、やっぱり神尾からの電話だった。秋子はなんて言えばいいか分からない。あさましく腹を立てるわけにもいかないし、まさかどうぞご自由にってわけにもいかないから武男に出てほしいと言う。

 

武男は話し合ってみないと分からないと言うが、秋子は拒み続け、武男が仕方なく電話に出た。神尾は「ちょっと秋子さんに出てもらいたいんだけど」と言うものの秋子が怒っているのが分かり、武男にあんな記事は全くのデタラメだと弁解。武男も僕は君を信じていますよと言うが、だけど秋子さんはどうして信じてくれないんですか?とこれからすぐお伺いしますと電話を切った。

 

神尾が来ると言っても会いたくない秋子。「あした、会社へ出てったらみんなからいろんなこと言われちゃうわ。嫌よ、私、そんなのにいちいち弁解するなんて」と怒っている。

 

武男「人はなんて言ったってかまわないじゃないか。要するにお前と神尾さんさえしっかり結ばれていれば」

待子「ほんとにやあね。週刊誌って。どうして人のことを根掘り葉掘り書くのかしら」

武男「そんなのを好きで読むやつがいるからだよ」

待子「よっぽどの暇人ね」

武男「暇人というよりも自分にロマンスがないからだよ」

秋子「ロマンスだなんてとんでもないわ。汚らしい。だから私は俳優になんかになるの反対したのよ」

武男「そりゃまあそうだけどさ」

秋子「神尾さんが甘っちょろいのよ。一緒に出てる女優とうわさを立てられるなんて安っぽいったらありゃしない」

武男「ほら、お前だってうわさだと思ってるじゃないか」

待子「そうよ。つまらないうわさよ」

 

秋子は「おみおつけまだあります?」と待子に聞き、自分でやると台所へ。

 

武男「よく食べるよ。あれなら大丈夫だ」

待子「でも、ロマンスっていいですね」

武男「きれいなロマンスならね」

待子「あなたにもあったんでしょ」

武男「まあ、あるとすれば現在かな。君のおなかだよ。夢が膨らんでいるもの」

待子「フフッ。男の子かしら、女の子かしら」

武男「どっちだっていいよ。どうせうちの血統は、お後がいろいろなんだから」

待子「そううまくいくといいんだけれど」

武男「いかせちゃうんだよ。君さえ頑張りゃ何人産んだっていいんだもの」

 

電話が鳴る。お敏が出ると寿司屋だった。いつもの若い衆だけど、キャストクレジットにはなかった。今日の昼に縁談相手が来ると聞き、台所の電話に切り替えて話を続ける。かおるが引き戸を開け片づけをするよう言いに来たが、お敏は電話しながら戸を閉めて話を続ける。食器を運んできた敬四郎に「どうして閉めとくのさ」と文句を言われつつ、「今、私がやりますよ」と返す。

 

敬四郎「うれしい電話だ。まあ、ゆっくり話しな」とニヤつかれて、いったん電話を切る。食器を運んで来たかおるは、いいわね、お敏さんはと彼から電話も手紙も来ないと愚痴られる。

お敏「よっぽど蓼科のセレナーデに当てられたんですね」

かおる「だってすてきよ。脚が長くて目がきれいで」

お敏「おやおや、うっとりするような話ですね」

 

電気釜を運んできた敬四郎にギターでセレナーデを弾くようにせがんだかおるだったが、秋子姉さんの所へ行こうと敬四郎に言われてついて行く。

 

幸子が急須を持って台所へ。お敏は幸子を呼び止め、秋子に何があったのが聞くが、神尾さんとちょっとねとだけ言われた。お敏は広間へ行き、新聞を読む。

 

愛子も別宅へ。

 

広間

お敏「あれ? 『神尾光の桃色の夜』『新人スター早くも活躍』まあ、あきれた」

 

亀次郎にお茶を入れ替えるよう言われて慌てて台所へ。

亀次郎「せっかくの日曜日だというのにさっさとみんなどっか行っちゃって」

お敏「あんな記事書かれちゃたまりませんよ。いくらなんだって書いていいことと悪いこととありますよ」

亀次郎「なんのことだ? それは」

お敏「あら…」と慌てる。

 

別宅

秋子「つまり、私の予感が当たったのよ。だから俳優のまねごとなんておよしなさいって言ったのよ。それをあの人ったら自分を試すとか実力で生きる世界だから立派だとか口ではもっともらしい理屈ばっかり言って」

武男「要するに二枚目だからいけなかったんだよ」

待子「魅力ありますものね」

敬四郎「そうかな」とかおるの蓼科のセレナーデと比べる。

 

かおる「問題じゃないわよ。脚が長くて目がきれいで」

幸子「神尾さんだって脚が長くて目がきれいじゃないの」

かおる「それが問題じゃない」

秋子「よしてちょうだい。みんなで面白がって」

敬四郎「面白がってなんていませんよ」

武男「そりゃそうだ。心配してるんだよ、みんなで」

 

秋子「脚が長いとか目がきれいだとか」

待子「でも問題はそういうことじゃないんでしょ?」

武男「そうそう。そうなんだよ」

敬四郎「問題は人間の善し悪しですからね」

かおる「それから愛情よ」

幸子「品性と人格の問題だわ」

愛子「それよりも問題はお父さんですよ。お父さんがあんな週刊誌を読んだらなんていうか」

敬四郎「頭にきちゃうでしょうね」

かおる「まず、ご破算ね」

 

とにかく1冊買ってこなきゃ話にならないと武男が言い、敬四郎がツケで買いに行こうとしたが、亀次郎が怖い顔で武男の部屋に入ってきた。「秋子、お前はあの新聞記事を読んでどう思ったんだ?」

秋子「どうって別に…」

亀次郎「何? 別にだ?」

秋子「こういうことになるんじゃないかって思ってたんです」

亀次郎「じゃあ、思ったらどうするんだ?」

愛子は神尾が今に見えると話し、武男も本人に会って確かなことを聞いてみなければ分からないと言う。

 

亀次郎「そんなことは当たり前ですよ。わしが怒ってるのはそんなことじゃありませんよ」と愛子に「こういう重大なことは真っ先にわしに言うべきじゃないか」と怒りを向ける。

愛子「でもつまらない記事だったら、お父さんまで心配するのはつまらないと思ったんですよ」

亀次郎「じゃあ、わしが何を心配すると思ったんだ?」

愛子「神尾さんと秋子のことですよ」

亀次郎「バカも休み休みに言いなさい。わしが心配してんのは秋子のほうだけですよ」

愛子「そりゃそうですよ。秋子はうちの娘ですもの」

亀次郎「違うんですよ。お前の言ってる意味とは」

 

幸子、敬四郎、かおるに向けて亀次郎が話し始める。「わしは神尾君のことなんか心配していないんだ」

愛子「いやに冷たいんですね」

亀次郎「冷たいんじゃありませんよ。信用してるんですよ」

 

なぜかストップモーションでお茶を飲む亀次郎、驚いている秋子、愛子、武男、待子、幸子、敬四郎、かおるが順番に映し出される。

 

亀次郎は待子の入れたお茶を褒め、待子も椅子に掛けるように言うが、待子は遠慮し、亀次郎は武男と代わるよう指示する。「遠慮しなくたっていいんですよ。あんたのおなかは重いんだから」

武男「そうだよ。掛けなさい、さあ」

待子「困りますわ」

今度は幸子が立って武男と代わろうとするが、亀次郎は武男は立ってればいいと言う。

 

亀次郎「なあ、待子さん。あんたは武男を信用していればこそこのうちへ来たんでしょうが」

待子「はい」

亀次郎「それも見合いをしてから三月(みつき)目だ」

愛子「それと神尾さんのこととどう関係があるんですか?」

亀次郎「大ありですよ。秋子」

秋子「はい」

亀次郎「お前は神尾君と1年以上もつきあっていて、それでもあんなつまらない週刊誌の記事で慌てているのか? 愛してるということは信用することですよ。しっかりしなさい。何が心配でこんなみんなで集まってるんだ。大体お母さんがいけませんよ」

 

愛子「何がいけないんですか?」

亀次郎「子供たちに大威張りで話してやればいいんですよ。昔っからわしとお前の仲でただの一遍でもうたぐったことがありますか」

愛子「さあ、どうだったかしら」

亀次郎「とぼけるんじゃありませんよ。好いて好かれて人も羨む仲だったじゃないか。武男も秋子も手本にしなさい」

武男「はっ、僕はそのつもりで」

亀次郎「じゃあ、秋子はどうなんだ?」

秋子「はい、もちろん」

亀次郎「幸子も敬四郎もしっかりしなきゃいけませんよ」

幸子「はい」

 

亀次郎「幸子は二枚目の先生がどうのこうの。敬四郎は敬四郎であしたっからこの家を出ていくと言うし」

愛子「敬四郎さん、お父さんが承知してくれましたよ」

敬四郎は驚いて立ち上がる。

亀次郎「男が一旦、心に決めたことをわしが反対しますか」

敬四郎「お父さん、すいません」

亀次郎「しっかり頑張りなさい」

敬四郎「はい」

武男「今のお父さんの言葉を洋二にも三郎にも聞かしてやりたかったですね」

亀次郎「三郎は別ですよ。あいつは何を頑張ってるんだか分かりゃしない」

 

電話が鳴り、敬四郎が部屋を出た。

 

かおる「私も頑張っちゃおうかな」

亀次郎「お前は頑張らなくたっていいんですよ。なんですか、セレナーデばっかり頑張っちゃって」

 

電話をかけてきたのは神尾。秋子が電話に出た。

 

亀次郎「やれやれ。変な日曜日だ」

愛子「いい日曜日ですよ。お父さんのノロケも聞いたし」

待子「まあ、お義母様ったら、フフフフッ」

亀次郎「冗談じゃありませんよ」

 

お敏が黒田が引っ越してきたことを伝えに来た。お敏は「どうも苦手なんですよ。私、あの人…」とこぼすが、亀次郎に「贅沢言うんじゃありませんよ」と返された。

 

愛子「また1人、変な人が増えちゃって。これからゴチャゴチャしなきゃいいんですけどね」

亀次郎「信用するんですよ、人間は。あの男だって必ずいいところがあるんですよ」

 

秋子は「神尾さんがいろんな週刊誌の記者に追いかけられちゃって、今、東名の入り口にいるんですって」と部屋に入ってきた。「君のうちへ行くときっと迷惑がかかるから、このまま東名で走っちゃうんですって」

亀次郎「なかなか彼はやるじゃないか」

秋子「逃げきったところから、また電話するって言うのよ」

幸子「アツアツね。羨ましいわ」

敬四郎「じゃ、新幹線で飛んできゃいいじゃないの」

かおる「そうよ。それぐらいの情熱がなきゃ」

待子「まあ、ロマンチック。ねえ? あなた」

みんなで笑う。

 

唐草模様の風呂敷と行李を抱えた黒田がお敏に案内された部屋に入る。

黒田「なんだ、トイレの真ん前か」

 

真ん前? 隣じゃないのか。

この前の間取り図からさらに修正して、ふと思ったのはトイレの扉から入るとトイレが2つくらいあるのかな? 真ん前という表現には合わないけど、使用人部屋の隣にトイレがあるのならつじつまが合いそう。

お敏はきれいに掃除したのだから汚されるのが一番嫌、隅から隅まできれいにしてもらわないと嫌ですからねと念を押す。黒田は水を一杯もらうよと歩き出し、お敏が私があげますよと言っても勝手に台所まで取りに行く。「ここんちの冷蔵庫は中身まで知ってるよ」

お敏「まあ、なんてあきれた人かしら」

 

電話が鳴り、さっきの話の続きをするお敏。「ほんとにその人お昼に来るの?」と話しているのを聞いている黒田。「お安くないじゃないか」。無言で扉を閉められても「ヘン、あんなおばちゃんにもロマンスがあるのかよ。笑わしちゃいけないよ」と文句を言う。

 

裏玄関で亀次郎と愛子に出くわすとちゃんと挨拶をする。マンションの人に車を借りて荷物を全部持ってきたと言う。お敏に手伝ってあげなさいと声をかけた亀次郎に「いえ、いいんです。あの人はどうもうるさくって」と外に出た黒田。

 

愛子は二人の不仲ぶりを心配する。

 

またしてもお敏に電話。裏玄関から荷物を運んできた黒田は「よく電話かかってくるじゃないの。なかなかモテるんだな。おばちゃんとしては」とからかう。「大きなお世話ですよ」と戸を閉め、会話を続けたが、もう一度戸を開けられると「うるさいわね、あんた…」と間違えて愛子に言ってしまった。愛子にお茶をいれてちょうだいと言われたのに、ゆっくり戸を閉め会話を続ける。

 

愛子「子供が7人もあるといろんなことがありますよ。それでもまあまあ病人が出るよりはいいですよ」

亀次郎「病気も同じだよ。熱ばっか高くて。それも上から下まで大騒ぎなんだ。やれうちを出ていくの、やれ恋愛がどうのって」

愛子「似たんですよ、お父さんに」

亀次郎「お前のほうに似たんですよ」

愛子「お父さんですよ、情熱的なとこが」

亀次郎「そりゃまあ、情熱はあったさ」

愛子「大ありでしたよ、しつっこくて」

亀次郎「バカなこと言いなさい」

 

お敏が茶の間に駆け込んできて、魚一の親孝行な息子が家出したと報告に来た。

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ハープっていう洗濯屋の嫌な女店員が好きになり、おやじがカンカンに怒った。

 

愛子「うちばっかりじゃないんですね」

亀次郎は咳払いする。「お敏、お茶はどうした」

 

愛子「私たちはもう秋ですよ」

広縁から外を眺める亀次郎と愛子。(つづく)

 

今日は洋二と三郎が欠席か。ほんと三郎は何をしてるんだか分かりゃしない。

 

おおっ! BS松竹東急のサイトで国内ドラマ一覧の中に「兄弟」発見!

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やったー! 次の再放送は「おやじ太鼓」第2部のあと、そのまま「兄弟」やってくれるんだ! 三郎と全く違うキャラの静男がいいのよ~。

 

放送順は「おやじ太鼓」第1部→「3人家族」→「おやじ太鼓」第2部→「兄弟」→「あしたからの恋」→「二人の世界」。「あしたからの恋」は進藤英太郎さんと山岡久乃さんが夫婦役! これも見たいな~。