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— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) July 6, 2022
チャンネル初放送
まであと30分🏠
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「#岸辺のアルバム」1話
◆7/6(水)よる9時~ほか
家族の崩壊、再生を描いた#山田太一 による不朽の名作🙏
主題歌も素敵🎶
Janis Ian「Will You Dance?」
リピート放送は毎週日曜日🌞#八千草薫 #杉浦直樹 #中田喜子 #国広富之https://t.co/fQPxTxVgqB pic.twitter.com/S8dKEzNm0v
1977/06/24 TBS
あらすじ
東京郊外の多摩川沿いに住む中流家庭。一見すると幸せそうに見える家族4人。しかし、実はそれぞれが問題を抱えていた。母・則子(八千草薫)は良妻賢母型の専業主婦。だが、見知らぬ男から電話がかかってくるようになる。はじめは知らん顔をするも、やがてその男と会うようになり…。父・謙作(杉浦直樹)は有名大学出の商社マン。しかし、実のところ会社は倒産寸前の状態だった…。娘・律子(中田喜子)は大学生。なかなかの秀才で大学も簡単に合格したはずだったが、ここ一年は家族に対して心を閉ざしている。やがて、アメリカ人男性と交際するようになるのだが…。息子・繁(国広富之)は大学受験を控えた高校生。決して勉強のできる方ではないが、心の優しい性格の青年だ。だが、両親や姉の異変に気付き、思い悩むことに…。
第1話
田島則子(八千草薫)は夫と2人の子供を持つごく普通の主婦。幸せだが平凡な毎日に少し退屈していた彼女に、ある日見知らぬ男から電話がかかってくるようになり…。
2022.7.6 日本映画専門チャンネル録画。
↑こちらは「岸辺のアルバム」の元になった単発ドラマ。
【30日夜9:00】#アナザーストーリーズ
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) June 29, 2020
「多摩川水害と“岸辺のアルバム”」
46年前の #多摩川堤防決壊 。マイホームが一軒、また一軒と濁流にのみこまれていった。やがてこの水害をモチーフにしたテレビドラマ「#岸辺のアルバム」も誕生する。
[BSプレミアム]#国広富之https://t.co/nS3M0uuVwH
以前、こちらの番組をたまたま見て、いつか見たいと思ってました。多摩川水害が起こったのは昭和49(1974)年でその家族を取材した山田太一さんが描いた作品。山田太一さんの代表作というと大体この作品が出てくるのに、見たことがありませんでした。
しかしながら、この番組、当然のことながらネタバレしながら進行したので、結末は知ってます。それでも見たいと思いました。
ドラマは見たことないけど、おなじみのテーマソング。90年代半ばくらいまで洋楽のオープニングは多かった気がする。
大きなラジコン飛行機が河川敷を飛んでいる。飛行音を気にしつつ、河川敷の一軒家に住む田島謙作(杉浦直樹さん)と妻・則子(八千草薫さん)が話している。勉強中の息子・繁(国広富之さん)もうるさそう。
日曜日。福井へ出張のため、出かけようとしている謙作。しかし、ラジコン飛行機がガラス窓に突っ込んで大きな音がした。繁の部屋のガラスが割れ、繁は仰向けになっていた。
河川敷から「申し訳ありません」と声をかけてきたのは中年男性2人。「馬鹿野郎! 玄関へ回れ!」とベランダから怒鳴りつけた謙作だったが、「懲りるほど言ってやらなきゃダメだぞ」と則子に丸投げ。則子が「男が怒った方がいい方がいいのよ」と言うものの仕事だと出かけた。その割に、住所と名前聞いとけ、損害の実費+2割ぐらい取れなどとあれこれ指示。
娘の律子(中田喜子さん)は我関せずと出かけて行った。
男2人に割れたガラスを片付けさせ、ガラス代の2割を払ってもらうと則子は言う。男たちは則子がピリピリしてても全く怖がってないし、何で河川敷でやってはダメなのかと文句を言い、ずいぶんギスギスしてますね、もうちょっと人の趣味に思いやりを持ってもいいんじゃないかと言って帰って行った。
今でも何か文句を言った人にこんなことに文句を言うなんて心が狭いんじゃないですかという返しをすることに似ている。あれ、嫌だよなあ。則子は、ギスギスしていると言われたことを気にしていた。怒り方が大人じゃない、やんわり釘を刺すような言い方ができない、なぜなら専業主婦でうちにばっかりいるから人に慣れていないと繁にこぼす。繁は気にすることない、お父さんだってキーキー言ってたとなぐさめる。
繁は友達の信彦(新井康弘さん)が迎えに来て、下北沢にできたレコード屋へ出かけて行った。
ガラス屋(小鹿番さん)がガラスを入れにきた。日曜日に出張だと驚いてたけど、ガラス屋さんこそ日曜日に仕事してるじゃーん! ガラス屋さんの息子は東大にストレートで入ったと話してる。
それから一人、則子はミシンで内職の袖付けをしていた。夜、一人でテレビを見ながら夕食を食べていると、律子が帰ってきた。夏休み中は大学の翻訳研究会に集中すると言う。うるさいのにテレビをつけてるなんてといちいち冷たい言い方をする律子に「そんな生意気じゃお嫁のもらい手がないから」と言う則子。
翌朝、繁や律子が出かけていく。ちょうどその時、電話が鳴るが、無言電話だった。
則子は出来上がった服をブティックに持って行った。則子は来年は大学生2人になるから入学金を稼ぐために内職していた。
則子が帰って掃除機をかけているとまたしても無言電話。風呂掃除をしているとまた電話が鳴る。ここで風呂掃除をする膝から太ももをいやらしく映すのは何!?!? しかし、電話に出る前に電話は切れた。
夕食時、則子が無言電話のことを話すと繁はガラスを割った男がイヤがらせしてんじゃないと話す。なんだかんだ優しい息子だね。
ある日。カナリアにエサをやっているとまたしても電話。しかし、今回は「田島さんでいらっしゃいますか?」と男性の声がした。
“家庭調査センターの者”だと名乗る男は無差別抽出で電話していると質問してきた。
Q.現在の場所に何年前からお住まいですか?
A.9年とちょっと
Q.お住まいの種類は?
A.一戸建て
Q.ご主人はどういう方面のお仕事でしょうか。
A.会社員
Q.帰りが遅いのか
A.商社なものですから
Q.月に2度ぐらいですか。
A.何がですか?
男「セックスです」
Q.浮気の相手は何人ですか?
男によれば、人妻の70%は浮気している。則子は「バカなこと言わないでください」と電話を切った。しかし、男の声は上品なんだよな〜。竹脇無我さんだもんねえ〜。
夕食時、則子は繁や律子に男の電話のことを話していた。イタズラやでまかせだという則子。事務的でなく、周りから音もしない。律子には「はしゃいでる、うれしそう」と指摘される。感じ悪いという則子に乗っかって、繁も上智大学くらいであんまりのぼせんなという。
大学
芝生の上で車座になって談笑。律子はなかなか優秀な生徒っぽい。外国人教師(字幕ではチューター)は向かい側に座った律子のスカートの中をいやらしく見ている。ん〜、時々ある足元を映すいやらしいアングルイヤだなあ。
ハンバーガーショップのカウンターで馬鹿笑いをする信彦と繁。店員の雅江(風吹ジュンさん)が「ここ邪魔なのよね」と邪険にする。ちょっと言い合いになる繁と雅江。信彦は「ブスのヒステリー相手にしたってしょうがないって」と繁を止める。雅江は繁が田島と呼ばれたことを気にする。ちゃちいセットかと思ったら、雅江のかぶっている紙のキャップには「モスバーガー」。へえ〜。離れた席で「よく雇ったな」と文句を言いまくる繁たち。
洗濯物を取り込んでいた則子が電話に出ると「切らないでいただけますか? 切らないでください。切らないと言ってください」とまたあの男からだった。男は奥さんを時折お見かけする者ですと名乗る。その気にならなければ会わない。男は「時々、電話でお話ししてはいけませんか?」と言った。「こういうおつきあいがあってもいいんじゃないかと思った」。ウソをつくような人と話をしたくないという則子。平日昼間に電話をかけてくるのも怪しい。
「お目にかかってどうとかというんじゃないんです。電話だけのことです。電話でちょっと雑談するのがどうしていけないんです? そんなにお忙しいですか? そうじゃありませんね? 時間はおありのはずです。あなただってこうやって誰かと雑談ぐらいしたいと思っているはずです。ただ、はしたないと思っている。知らない人間とこんなふうにしゃべるのは慎みがないと思っている。でもセックスをしようというんじゃないんです。雑談です。雑談ぐらいもっと気軽でいいんじゃありませんか? 雑談ぐらい、もっと気軽に」電話を切ったものの買い物しながらも則子は男の言葉がリフレインしていた。
「この電話を切って何があるんです? いつものとおりの日常があるだけじゃありませんか」
繁の高校に呼び出された則子。担任の堀先生は津川雅彦さん。若い。1人10分と言ってたので、面談か。繁は私立の法文系志望で3つの大学の法学部と文学部が書いてある。適切なところを選んでいるが、3つのうち1つ引っかかればいい方という成績。
繁は夏休み中、3〜7時は塾、日曜ごとに代々木へ模擬テストを受けに行っていると則子が話す。堀先生は繁は明るいし正義感あるし、思いやりもある。そんな生徒に「お前はダメだ」と痛めつけるようなことを言うのはイヤになる。いっそコースを外れた方が生き生きしてくるんじゃないか、ありきたりのコースを外れたときに自分を発見するタイプなんじゃないかと思ったことがあると言われ、則子は複雑。
ボイスパーカッションしながら勉強している繁。則子は、大学入る資格なんかないって言われて、お母さん恥ずかしくてしょうがなかったと話していると、また電話。
躊躇したものの電話は謙作だった。東京駅にいて、これから会社へ行って7時には帰るという内容だった。早く帰ると電話をくれたことがうれしく、電話を切られても笑っている則子。繁も2階から降りてきてニコニコ。
謙作の会社。絢子(沢田雅美さん)は事務員? 謙作は熱いお茶を要求する。「元気ないんじゃない?」と絢子に言い、おもむろにタバコを吸い出す。昔だなあ〜。「若い娘はもっと明るくなくちゃ。笑う笑う。笑って、絢子ちゃん」←これは完全に今ならセクハラだね〜。
部下の中田(村野武範さん)から名古屋から竹内社長が来てるから強引に契約に持っていきませんか?と言われ、家に帰れず。
則子はスクラップ帳を作ってるのかなあ? 遅くまで起きてることを律子に突っ込まれる。律子は仕事じゃなくて、ただ飲んでるんじゃないと冷たい。
タクシーで帰ってきた謙作。酔っ払って玄関でゴロリ。則子が起きて待っていたことを「商社員の女房が亭主待ってるようじゃ終わりだな」と寝る。起きて待ってろ!タイプではないんだな。さすがにそんな鬼はいないか。
男からの電話。ブルーの花模様のワンピースを7月の初めに着て上りのホームに立っていたのを下りのホームから見た。ある年齢の女性のよさがこれほどキレイに1つの存在になっていることに胸を打たれたような気持ちだった。電話でもいい、こんな方とお話をしたいものだと思っていた。ホームでワンピースを着た則子が笑顔を見せる。(終)
男は気持ち悪いストーカーでしかないのに、声が上品で! 全体的に言葉遣いがキレイだから昔のドラマは好きだ〜。夕方の再放送でも滅多にお目にかかれなかったのは、初回から男が電話で話したあの言葉のせいだろうか? 毎週の楽しみできた。