TBS 1968年1月16日
あらすじ
建設会社の社長・鶴 亀次郎は、妻・愛子と四男三女の一家の大黒柱。ワンマンですぐにガミガミどなりだす、とにかくやかましいおやじである。次男の洋二は、目下おやじのテーマソングを作成中。今日も鶴家に一騒動起こりそうである。
2023.7.12 BS松竹東急録画。11話までモノクロ。
主題歌は、あおい輝彦さんの歌う「おやじ太鼓」。歌の間「OYAZI DAIKO」という文字が並ぶ。
鶴家
亀次郎:進藤英太郎
妻・愛子:風見章子
長男・武男:園井啓介
次男・洋二:西川宏
長女・秋子:香山美子
次女・幸子:高梨木聖
四男・敬四郎:あおい輝彦
三女・かおる:沢田雅美
成人の日 昭和43(1968)年1月15日(月)
鶴 亀次郎宅
主題歌を歌っているのはあおい輝彦さんだけど、本編でピアノを弾きながら歌っているのは次男の洋二。まだ曲を作っているだというから最終回までにできるのかな? お手伝いの初子(新田勝江)に聴かせる。新田勝江さんのwikiには「二人の世界」の秀子とあるけど、どの役だろう?
初子は長野へ藪入り。1月と7月は奉公人が田舎に帰る日。今では週休制と言ってたけど、昔は1月7月しか休みがなかったんだろうね。長野へ帰省するなら粟餅が食べたいと言う洋二。来月の10日で30だというのに旦那様に朝から「バカ者」と怒鳴られ通しで田舎に帰るのではなく、このまま辞めるのだと洋二に言う。
亀次郎は6時にガラガラ雨戸を開け、8時には寝る。初子たち使用人は寝るのが11時12時なので辛い。
洋二は母の愛子に初子のことを話すと、しょっちゅうそんなことを言ってるらしい。
愛子より4つ下のお敏さん(菅井きん)もまたお手伝いさん。100まで生きたくないというお敏に愛子は有料の養老院に入れてあげるわよと約束する。
次女の幸子が成人式から帰ってくる。女子大生。
三男・三郎、四男・敬四郎、三女・かおるが部屋に集まって歌っている。よく見たら三郎はギターだけで歌っているのは敬四郎とかおる。
♪海の向こうから 青空かかえて
太陽のあいつ あいつは唄うよ
遠い街角へ 明るい歌を
手をにぎりしめて ごらんよ 熱いぜ
太陽と握手してきたやつさ
おお〜! 「兄弟」! 次絶対「兄弟」の再放送にして欲しい。この3人が出てるから。
この歌、あおい輝彦さんが所属していたジャニーズ(グループ名)の歌なのね。1967年4月発売。ジャニーズは1967年末に解散してて、このドラマの頃は事務所は辞めてるのかな? 青い三角定規の「太陽のあいつ」は1972年に発売されたカバー曲。
あ、沢田雅美さん、このドラマでも「失礼しちゃうわ」って言ってる。出かけるのにスリーエスじゃ全員乗れないので、三郎と敬四郎は電車で目的地に向かう。洋二の運転する車に乗って、愛子、幸子、かおるが出かける。このドラマ日産提供なんだっけ。
電車の三郎と敬四郎。三郎は二浪して大学入学。敬四郎は浪人中。
長女・秋子と会っていたのは神尾。わーい、竹脇無我さんだ〜! 神尾はテレビ局で働いているのかな? 喫茶店にいた神尾はおごると言っといて120円足りないと秋子にお金を借りる。
タクシーで移動し、TBSの横じゃ混んじゃうとか言ってる。竹脇無我さんは今まで見てきたドラマの役と比べると荒っぽい感じ。神尾は秋子に結婚を申し込んだらしい。みんな亀次郎の待つ中華料理店に向かってるのね。
京香大飯店
愛子、洋二、かおる、幸子が席に着く。三郎、敬四郎も到着。隣の客の笑い声がうるさい。かおるは浪人中の敬四郎を呼び捨てにしている。かおるは高校受験を控えた中3。今まであおい輝彦さんと同じ年頃の役ばかりなので戸惑うね。今浪人中なら4学年差か。
秋子も到着。神尾は一緒に来なかったのね。店のオーナーが挨拶に来る。店の名前を付けたのが亀次郎。「大」をつけるのが好きで自分の会社も「大亀建設」。遅れて亀次郎が来たが志那そばの汁をかけられ怒鳴りまくっている。最後に長男・武男登場。武男と洋二似てる。
隣の客の笑い声に負けないように笑い出す鶴家の面々。(つづく)
「二人の世界」も「3人家族」も食事会といえば中華料理店だよね。
初回は人物紹介といった感じだけど、おなじみの顔も多く、楽しみ。ただ主人公は昭和のカミナリ親父なんだよな。うるさそう。
秋野太作さんとあおい輝彦さんは「兄弟」でも兄弟役でした。あおい輝彦さんと沢田雅美さんは「三人家族」「兄弟」では恋人までいかないような微妙な関係。このドラマでは兄妹役だったんだ~。恋人よりは兄妹役の方が似合う気がする。
風見章子さんは「道」では市郎の母役で、私の記憶の中だと上品なおばあさま役でよく見かけてた方というイメージ。
主演の進藤英太郎さんは1899年生まれで出演作品も多いけど、さすがに分からないかと思ったら、去年、「ハワイ・マレー沖海戦」を見ていた。栗本司令と言われてもピンと来てないけどね。
クレージー映画の社長役などにも出演。
あまり古い連続ドラマはそうそう見る機会がないので観られるだけ幸せです。