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【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 心 第17話「突然です」

TBS 1980年8月14日

 

あらすじ

東京・神楽坂のとんかつ店「一村」を舞台に、互いを思い合う姉弟愛がテーマ。 糸(山岡久乃)、平(宇津井健)、寛(篠田三郎)、友(長山藍子)という4人の姉弟がいた。糸と平は両親代わりとなって、年の離れた寛と友を育ててきたが、友はお客と駆け落ちし、家を飛び出していた。ある日、家業を盛り立てるために40歳まで独身を貫いてきた平が結納を迎えることに… そんな中、友が姉たちの前にひょっこり姿を現す。

2023.5.1 BS11(イレブン)録画。

心

peachredrum.hateblo.jp

河岸から帰ってきた平。とっくに仕事をしている時間なのに糸は起きてこない。心配で様子を見に行くが、糸は布団をかぶってしまう。平は電話で圭造に往診を頼む。

 

糸の部屋

ター坊と恵一(田原俊彦)が見舞いに来てくれて肩を揉んだり、脚をさすってくれた。

 

厨房

鶴次郎(小倉一郎)が千葉の民宿が取れたと言うが、友はまた行けるかどうかとグズグズ。友は無意識に子供の楽しみを奪うんだよね。

 

糸の往診に来た圭造(桜井センリ)と糸の部屋に行った平と友。しかし、糸は着物に着替えて出かけようとしていた。恵一たちの行動が糸を元気にしたらしい。

 

あんたみたいなヤブに見てもらうくらいなら〜と出かけて行った糸にくたばっちまえばいいんだ、あのババアと叫ぶ圭造にター坊はおばちゃんにも悲しいことも泣きたいこともあるんだとかばう。

 

寛のマンション

伸子チョイスのソファーセットはゴテゴテしたタイプだったけど、糸チョイスのソファーセットはシンプルタイプ。こっちの方が好き。

 

伸子(東てる美)から糸に志津(山田五十鈴)がひどいことを言ったことを知らされた寛は糸の態度に納得する。志津の言い方はきついけど、伸子は志津の言うことももっともだと思っている。

 

三和(沢田雅美)が突然、寛の部屋を訪れ、食事を作り始める。伸子がいることにも動じず、寛は芸者と一緒になれないと明るく言う。帰る!と怒る伸子にも三和はなんとも思わず、ペラペラしゃべり続けた。渡鬼では姉妹なんだっけ。

 

小料理屋「佐和」

糸の出先はここ。突然、佐和と平を結婚させて欲しいと喜和(赤木春恵)に言う。もちろん喜和は反対。佐和(大空眞弓)も店のためには工藤と結婚した方がいいのかもと糸に言う。糸は思いが通じず、店を後にする。

 

「一村」前でター坊とキャッチボールをする寛。そこに糸が荷物を抱えて帰ってきた。ター坊は店で平たちに「おばちゃん帰ってきた」と報告したが店は忙しく、平も友も様子を見に行くことができない。

 

寛と話をする糸は今までより態度を軟化させ、伸子と結婚したかったらしたらいいと笑顔で言う。

 

昼休み

糸は従業員たちを集め、下着やポロシャツをあげ、ボーナスの他にお小遣いを渡し、平や友にもボーナスを渡した。今までは水くさいと思っていたけど、これからはお手当を毎月渡すと言う。ボーナスをもらっても平は使用人みたいだと抵抗するが、さらに平に全て任せると権利書などを渡し、恵一にもバイト代や服を渡す。

 

糸チョイスの服や下着…自分で選ばせて~。

 

戸惑う平や友に寛は俺たちなりに幸せになるしかないんだと話す。元はと言えば糸がひどいこと言われたのはお前のせいだぞ!

 

河岸の喫茶店

佐和は糸が平のお嫁さんにくださいと言いにきたことを話す。コーヒーとゆで卵を食べながら佐和は糸を気遣う。

 

「一村」厨房

鶴次郎に千葉の民宿に全員参加することを話した。糸はノリノリ。

 

糸のもとに先輩の安田素子(水城蘭子)が訪れる。雑誌の編集者で後3年で定年(55歳)だと言う。安田たちの世代は男たちが戦争で亡くなり、帰ってきた男たちも若い女と結婚したため、ずっと独身で結婚未亡人みたいなものだと笑う。

 

「本日も晴天なり」の元子より少し上の世代かな。しかし、元子周りの女性たちは何だかんだみんな結婚してたんだよな。

 

安田は糸を「一村」の女主人として取材したいと言ってきたのだが、糸は店はもう弟に任せてあると取材を断った。

 

安田役の水城さんはイングリット・バーグマンやデボラ・カーの吹き替えなど声優でも活躍されていた。古い映画はたくさん見るけど、字幕でしか見てないからなあ。古い映画の吹き替え版も見てみたいんだけどね。

 

東京はお盆で人がいなくなるから店は明日から5日休み。

 

店に吉沢浩介(岡田真澄)という糸の知り合い?が訪れた。(つづく)

 

予告

吉沢が来たので千葉に行かないと言う糸にだったら俺も行かないと言い出す平。また予告の後に佐良直美さん登場して歌う。

 

主な登場人物の役年齢と実年齢(1980年当時)

 

一村糸(山岡久乃)…16話で志津(山田五十鈴)から50近い女と言われている。実年齢は1926年生まれの54歳。

 

一村平(まさる)(宇津井健)…度々40過ぎというセリフあり。実年齢は1931年生まれの49歳。

 

一村友(長山藍子)…糸の話では32歳で宮寺(前田吟)に出会った。2年前に出て行ったという話から34歳。実年齢は1941年生まれの39歳。

 

一村寛(かん)(篠田三郎)…5話で27歳と言っていて、6話で伸子や三和から誕生日プレゼントをもらっていたので28歳。実年齢は1948年生まれの32歳。

 

若林哲子(杉田かおる)…中卒で「一村」勤務。1年は働いてると思うので17歳(高2の学年)だと思われる。実年齢は1964年生まれの16歳。

 

宮寺恵一(田原俊彦)…ドラマが始まったのは4月の終わりだけど、初登場の2話で中2といっていたが、3話では中3になっていた。実年齢は1961年生まれの19歳。

 

宮寺太一(ター坊)(吉田紀人)…初登場では小3だったが、恵一の年齢も上がったのでター坊も4年生になったと思われる。実年齢は1971年生まれの9歳。このドラマの1年半後の「本日も晴天なり」でも小3の役だった。

 

沢木佐和(大空眞弓)…30歳をとっくに過ぎてる。実年齢は1940年生まれの40歳。友と仲が良さそうなので役でも同年代なのかもしれない。

 

沢木三和(沢田雅美)…28歳。寛の幼なじみ。実年齢は1949年生まれの31歳。

 

沢木喜和(赤木春恵)…年齢の話は出てきたことはないが、実年齢は1924年生まれの56歳。

 

長谷川伸子(東てる美)…大学生でもうすぐ卒業といってたような気がするので22歳。実年齢は1956年生まれの24歳。

 

長谷川志津…年齢の話は出てこないけど、実年齢は1917年生まれの63歳。

 

三條(山村聰)…実年齢は1910年生まれの70歳。昔の人は老けて見えるものだけど、60歳くらいといわれても驚かないくらいダンディーなおじさまに見えていた。

 

滝村圭造(桜井センリ)…糸の幼なじみっぽい。実年齢は1926年生まれの54歳。ほんとに、山岡久乃さんと同じ年なんだ。桜井さんは早生まれなので学年は違う。

 

滝村ハナ(岩本多代)…友が若いお嫁さんもらってと圭造に言ってた。実年齢は1940年生まれの40歳。

 

花輪大介(おりも政夫)…圭造の甥っ子。実年齢は1953年生まれの27歳。

 

高田加奈(上村香子)…実年齢は1946年生まれの34歳。大介が20代設定で加奈も同年代くらいの設定なんだろうか? 大介より実年齢上だったのね。

 

八田鶴次郎(小倉一郎)…寛との会話から寛よりちょい上? 実年齢は1951年生まれの29歳で篠田三郎さんより若いのね。

 

工藤慎吉(江藤潤)…佐和より5歳下。実年齢は1951年生まれの29歳。 

 

何となく糸や平が40代という役設定に違和感があったけど、実年齢より若い役を演じてたんだね。特に平は貫禄ありすぎて鍛え上げられたいい体をしてるけど40過ぎには見えない。ほかの人も実年齢より若い役ばかりだったのね。

 

今回、糸は加奈は大介のことが好きだけど、いい歳してお医者様と結婚できるわけないみたいなことも言ってたから、若い役ということでもないらしい。佐和に断られたため、また加奈にロックオンした? しかし、辛辣。

 

糸がおとなしくなってしまったら、それはそれで悲しいような!?

 

このドラマは毎週4話ずつの放送で40話、6月初めに最終回を迎えますが、翌週からは同じく橋田壽賀子脚本の「道」というドラマが始まるそうです。1978年~1979年放送、全39話。こちらも長山藍子さん出演。あとは京塚昌子さん、乙羽信子さん、大竹しのぶさん、泉ピン子さんなどなど。いや~、こういうドラマを続けて見られるなんて嬉しいなあ。