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ドラマの感想など

【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 心 第10話「ひとりぼっち」

TBS 1980年6月26日

 

あらすじ

東京・神楽坂のとんかつ店「一村」を舞台に、互いを思い合う姉弟愛がテーマ。 糸(山岡久乃)、平(宇津井健)、寛(篠田三郎)、友(長山藍子)という4人の姉弟がいた。糸と平は両親代わりとなって、年の離れた寛と友を育ててきたが、友はお客と駆け落ちし、家を飛び出していた。ある日、家業を盛り立てるために40歳まで独身を貫いてきた平が結納を迎えることに… そんな中、友が姉たちの前にひょっこり姿を現す。

2023.4.18 BS11(イレブン)録画。

心

peachredrum.hateblo.jp

いつもの路地に車を停め、佐和を待つ平。行きも帰りも送ると言う平に帰りはタクシーでいいという佐和(大空眞弓)。おしんみたいに運転免許を持つ女性ってまだまだ少数派よね。アメリカの映画を見てると1940年代でも割と当たり前に女性が運転するシーンが出てくる。

 

小料理屋「佐和」

鶴次郎(小倉一郎)が仕入れの品を運んできたが、金曜にしては量が多いと指摘する。弁当の話を聞いて「佐和」の味を広めるために賛成という鶴次郎だが、三和に言いくるめられて野菜の下ごしらえを手伝うことになった。

 

とんかつ「一村」

閉店後、宮寺(前田吟)からの電話。糸も友もやはり“田中”が気になる。圭造(桜井センリ)、大介(おりも政夫)、看護婦の加奈(上村香子)が何か食べさせてくれと来店する。今日は加奈が炊飯器のスイッチを入れ忘れてしまった。加奈は「一村」で家事を勉強させて欲しいとお願いする。高校卒業後、看護婦になった加奈は家事が苦手で「一村」の味を勉強したい。上村香子さん、これまでほとんどセリフがなかった。

 

糸は仕事を持っていても結婚をするんだし、結局台所に入るのは女だといい、大介はこれから共働きは両方でやらなきゃ不公平だと言う。大介みたいな人、激レアに思える。

 

寛は恵一(田原俊彦)に勉強を教え、平はまたどこかに行ってしまった。糸は文句たらたらで友に愚痴る。平に誰かいい人いないかね〜と糸は言うけど、糸のいる家という高いハードルがあるんだよね。

 

小料理屋「佐和」

折り詰め作りを見に行く平。手伝うつもりで行ったが作業は家族総出で順調に進んでいた。

 

とんかつ「一村」

帰って来た平を怒鳴りつけた糸に平も自分にだってやりたいことはある!とキレ、手伝っていた従業員たちを帰らせた。

 

翌朝、折り詰め作り。

 

「本日休業」の札がかかった「一村」。日曜日、伸子(東てる美)からの電話に出た糸は寛はまだ寝ていると冷たい。糸は平を金曜の夜から無視。寛は周りの人へ当たりがキツくなるから早く仲直りしろと平に言う。

 

寛は恵一にかかりきりでター坊は暇。どこかに連れてってと友に言うが忙しいからと言っちゃう。糸はどこかに連れてってやればと言うものの友はいつもタイミングがズレてる感じがするな〜。今こそベタベタしていい時じゃないの!?

 

遊園地

宮寺がとんかつ一村のハッピを着て声を張り上げてとんかつ弁当を売っていた。平が微笑ましく様子を見守る。800円のヒレカツ弁当なんて今の世の中の方が売れないかも…って思っちゃった。このドラマでは景気悪いとか言ってるけどね。

 

「一村」厨房

明日のための下ごしらえをする友と文句を言いつつ手伝う糸。

 

一村家

ター坊、退屈。友〜! 絶対今やらなきゃいけないことじゃないでしょ。帰って来た平は仕事している糸に「さすが姉ちゃん」と喜ぶ。

 

茶店

伸子は寛と会っていた。すねかじりの身分で姉ちゃんに強く言えないという寛だが、独立してないから、まだまだ結婚なんてとも言ってたから伸子とそのつもりもあるのか。伸子は東西工業の社長と今晩、食事会をすると言うが寛は自分の就職先は自分で決めると出て行った。

 

「一村」厨房

加奈が料理の勉強に来た。ドレッシングの作り方などを興味深く見つめる。

 

佐和が折り詰めの仕事を回してくれたお礼を言いに来た。村瀬商事の紹介でまた折り詰めの仕事が来たという。平がそのことを糸に言うと、まだぶちぶち言いかけるが、加奈がいい具合に空気をぶち壊した。「へえ〜、フライドポテトってこうやって作るんですねえ〜」みたいな。糸は思わず笑ってしまい怒りがどこかへ行った。

 

滝村医院

スパゲティやサラダを持ち帰った加奈にスパゲティで酒は飲めないと文句を言う圭造だが、加奈はハナから頼まれてバランスよく食事をしてもらうためにスパゲティを食べてもらうと言い返す。スパゲティって圭造にしてみれば、子供の食べ物的な感覚なのかも!?

 

とんかつ「一村」

ター坊が泥だらけで店に入って来た。友は玄関から入るよう注意する。ター坊の浮かない顔。

 

レストラン

フランス料理かな!? 三條(山村聰)と伸子の食事。三條は子供がいない、若い人の面倒を見るのが楽しいといい、伸子は父親がいないので喜ぶ。食事の後、飲みに誘う伸子に私は君のPTAと断る。男の機嫌を取るような仕事は嫌と言うけど、三條が紳士だからいいものの伸子の甘えっぷり^^; 

 

一村家

寛は恵一の勉強にかかりきり、ター坊は誰にも相手にされない。大人がいっぱいいるのにみんな忙しい。昔は何でも大人優先だよね。一人で着替えるター坊。この時代?というかこのドラマは今日はお風呂入らなくていいやみたいなセリフがよく出てくる。

 

翌日、玄関の鍵を開けようとしたター坊だが、鍵を開けずに引き返し、神社の階段に座っていた。鶴次郎が通りかかって声をかけたがター坊は無言で行ってしまった。

 

その後、ター坊が帰って来ず、鶴次郎と友が探しに行くが、友は本当の母親になれない、もう疲れちゃったと柱に寄りかかってメソメソ。(つづく)

 

またこのパターンなの!?

 

予告

ター坊が警察に保護された!? 迎えに行く平と友。

 

ちょっと友にイラついてしまうな。あまり深入りすると別れが辛いと思うゆえなのか、ター坊の要求をちょいちょい無視する。その割にター坊が何かすると本当の母親になれないとメソメソ。寛は恵一の勉強を見たり、風呂にも入れているようだし、全く関係ないのに友より面倒見てる感じ。子供の方が打ち解けようとしてるのに友が拒絶してるように感じてしまう。