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【ネタバレ】橋田壽賀子脚本ドラマ 心 第16話「姉さんは邪魔者」

TBS 1980年8月7日

 

あらすじ

東京・神楽坂のとんかつ店「一村」を舞台に、互いを思い合う姉弟愛がテーマ。 糸(山岡久乃)、平(宇津井健)、寛(篠田三郎)、友(長山藍子)という4人の姉弟がいた。糸と平は両親代わりとなって、年の離れた寛と友を育ててきたが、友はお客と駆け落ちし、家を飛び出していた。ある日、家業を盛り立てるために40歳まで独身を貫いてきた平が結納を迎えることに… そんな中、友が姉たちの前にひょっこり姿を現す。

2023.4.27 BS11(イレブン)録画。

心

peachredrum.hateblo.jp

とんかつ「一村」

糸が寛の移転登記の書類を送ってきた弁護士の元を訪ねるが当然、守秘義務で何も教えてもらえなかったと平や友に報告。その足でマンションを見に行き、世帯を持っても暮らせるようないい所だとチェックもしてきた。

 

しかし、マンションの相場より安いことや一村とは縁のない東西工業の物件であることなど気になるところが多い。

 

夜、茶の間

平や友が寛の就職祝いをする。糸は頭金の300万円を渡す。平はこれで借金を返せと言う。頭金の出所は嫁になる人ではないかなどと勘ぐる友だったが、寛はそんな人はいないと否定する。

 

茶店

寛は伸子(東てる美)に300万円を返す。今日の伸子は三つ編み。ソファーなどをプレゼントするという伸子は私もいつかは住むかもしれない、そのつもりで協力したのだと言う。

 

寛のマンション

糸がカーテンやソファーをあれこれ家具屋に指示する。あちゃー、トラブルの予感。

 

一村家

寛の引っ越しの準備。寛が引っ越した後、恵一(田原俊彦)たちに部屋を使うように言う。

 

とんかつ「一村」

鶴次郎(小倉一郎)は一村家がバタバタしていて寛が引っ越すことを知る。

 

小料理屋「佐和」

鶴次郎がさっそく寛の独立のことを話す。喜和(赤木春恵)や三和(沢田雅美)は好き勝手に詮索しまくる。

 

日曜日

玄関の引き戸を外して引っ越しの手伝いをする哲子(杉田かおる)、恵一、ター坊。

 

物がなくなって片付いた部屋で寛は糸と思い出を語る。

 

マンション

糸が頼んだ家具より先にソファーセットが届いていた。派手で趣味が悪いと糸はけなす。どこからきた家具なのか寛は分かっているのに知らないとごまかす。言えよ〜。そこに三和が手伝いに来たもんだから、糸は手伝ってもらう義理はないとイライラ。

 

一村家

元・寛の部屋

恵一たちの荷物を運びこむ哲子たち。休みの日にこしらえたぬいぐるみをタンスの上に置く哲子。橋田ドラマでは80年代の16歳の女の子が”こしらえた”なんて言うんだね。

 

茶の間

寛のために家具をオーダーしたのは伸子だと知った糸は怒る。ソファーセットやカーテン、サイドボードなど30万以上はするだろうと糸は言う。昔の方が家具は高い。今ならもっと安価で家具も揃えられるもんねえ。糸の怒りに寛は伸子が大学を卒業したら結婚してもいいと勢いで言い、糸は芸者の娘だからと大反対。

 

台所

糸が寛の結婚に反対してることで寛がかわいそうだと恵一と哲子が話し合っていた。

 

沢木家

三和は糸に怒られてもケロッとして喜和はそんな態度に呆れる。佐和は工藤とデートということで出番なし。

 

長谷川家

志津(山田五十鈴)に会いに来た糸。志津は伸子を呼び出した。糸は家具をいただく理由がないから引き取ってもらったと言うと、志津は何も言わずに伸子をビンタした。

 

糸と志津の話し合い。志津は伸子を「川本」の2代目として育ててるんだから、あんたのところにやることはない、弟や妹の結婚の邪魔ばかりするような小姑のいるところなんてなどと糸にキツイ言葉を浴びせまくる。伸子が糸をかばってもやめない。

 

こんな緊迫感のあるシーンすごいな~。山岡久乃さんがタジタジになる山田五十鈴さん。

 

糸が帰った後、伸子と志津が言い合いになり、一人になった志津が泣く。

 

一村家

ぼんやり歩いていた糸は通行人に怒鳴られ、ター坊や恵一、平、友、寛も玄関で出迎えられても元気がない。2階のガランとした寛の部屋を通り抜けてベランダに出た糸は泣き出す。

 

茶の間

寛に糸と顔を合わせず帰るように言う平と友。

 

恵一たちが部屋に行くとベランダで糸が泣いていたが、涼んでいただけとごまかし、腹巻をして寝るように言い、部屋を出て行った。「おばちゃんも悲しいことがあるんだね」とター坊が恵一に言い、恵一は「誰にも言うなよ」と返す。

 

「何のために生きてるのか」と布団の中でつぶやく糸だった。(つづく)

 

予告

布団で寝ていた糸を見に来るター坊と恵一。どうやら翌日の仕事を休んだ? 布団から体を起こした糸の肩をもむ恵一と足をもむター坊。

 

店は忙しく、寛が顔を出し、「姉ちゃん出かけたんだって?」と平に話しかけるが、原因はお前だと怒鳴られる。

 

そのあと、いきなり主題歌が流れ、佐良直美さんが登場して歌唱シーンが1コーラス流れたのでびっくり。朝ドラでいう尺あまりだったのだろうか。プロモーション?

 

今まで糸無双って感じだったから、志津が思いっきり言ったね。しかし、糸も伸子も経済力がすごいわ。平が自由になるお金がない、寛が薄給だという対比なのか。

 

毎回、ター坊のセリフがちょこちょこあるのがうれしい。杉田かおるさんとトシちゃんのシーンも多くなってきた。「本日も晴天なり」の終盤でこの2人と金八でクラスメイトだった田島理司さんが出て、ちょっとだけ以前録画していた金八の第1シリーズも見たけど、やっぱりちゃんと1話から見ようかな。

 

当時の人気者を集めたせいなのか橋田ファミリーと小山内ファミリーがちょっとダブってる。