TBS 1980年7月3日
あらすじ
東京・神楽坂のとんかつ店「一村」を舞台に、互いを思い合う姉弟愛がテーマ。 糸(山岡久乃)、平(宇津井健)、寛(篠田三郎)、友(長山藍子)という4人の姉弟がいた。糸と平は両親代わりとなって、年の離れた寛と友を育ててきたが、友はお客と駆け落ちし、家を飛び出していた。ある日、家業を盛り立てるために40歳まで独身を貫いてきた平が結納を迎えることに… そんな中、友が姉たちの前にひょっこり姿を現す。
2023.4.19 BS11(イレブン)録画。
とんかつ「一村」
いつもより早く店じまいをしていると圭造(桜井センリ)が来店。夕飯を食べにきたんじゃなくター坊を心配していたが野次馬はさっさと帰ってと糸はイライラ。
町田の警察にター坊によく似た男の子が保護されたと聞き、平と友が警察に向かう。町田は宮寺家が暮らした家があり、恵一(田原俊彦)もその辺をぶらついたことがある。
茶の間には糸と寛と鶴次郎(小倉一郎)が待っていた。糸は子供に面倒かけられたのが嫌になったのか、本当の両親にさっさと迎えに来て欲しいと言い出す。
警察署
平と友が身元引受人としてター坊を引き取った。
一村家
大介(おりも政夫)を呼んでター坊のことを話し合う。恵一のことにかかりきりで自己主張したくなっただけだが、気にかけて欲しいと大介が言う。子供を預かるって簡単なことかと思ったけど大変なんですね、と話す糸。平はター坊を風呂に入れ、友は風呂上がりのター坊の世話を拒むので糸がター坊に腹巻きをする。ター坊は「ごめんなさい。お母さんにも謝っておいて」と言う。
糸や平は覚悟を決めたのにグズグズいう友にこれからは私が面倒見る!と糸が怒る。平も今日からター坊と一緒に寝ると言う。
翌日、帰って来たター坊に糸はおやつを出す。そこに鶴次郎が注文を取りに来て、オートバイを買ったから一緒に注文取りに行こうとター坊に提案。鶴次郎は友がター坊とうまくいって欲しいという思いから、ター坊の面倒を積極的に見る。寛から自分の子供を早く作ったらなんて言ってたから、寛よりちょい上(30歳)くらいかな。
長谷川家
伸子が帰ってくると、母の志津(山田五十鈴)が待ち構えていて伸子が中年男性とフランス料理の高級レストランに行っていたことを近所の人に見られていたことを問い詰めた。千代から中年男性が東西工業の社長と聞いて志津の顔色が変わり、伸子がもらって来たお土産を庭に放り投げた。ん〜、何かある…ってwikiでもう見ちゃったけどさー!
一村家
寛は平や糸に就職を決めたことを話す。小さなマンションを買って妻子を養えるくらいは給料をもらえる。しかし、家を出て部屋を探すというと糸は掃除や食事はどうするの?と怒り出す。寛はこれ以上迷惑をかけたくないという思いだったが、糸は寂しい。
ター坊の寝顔を見ていた糸のところに平が来た。一村家の母親が亡くなったとき、糸には好きな人がいたことを平は知っていた。糸が店や弟妹のためにやってきたことを知っているが、いつまでも寛を縛りつけるのはよくないと諭す。糸は自分が必要とされなくなったと感じるが、平は糸にはまだまだター坊の世話などやることがあると言う。
翌朝、恵一とター坊が朝食をとっていた。糸は恵一とター坊にお小遣いを渡す。ター坊には懐かしの伊藤博文の1,000円札だった。友はあまり甘やかさないでと言うが(またすぐそういうこと言う〜)、糸は習い事をさせよう、スイミングスクールなんてどうだろうと張り切る。
河岸の食堂?
平と佐和(大空眞弓)が寛のことを話していた。長男長女の2人は自由に家を出ることができる寛をうらやましがる。
小料理屋「佐和」
喜和(赤木春恵)はどこかに行っていていない。佐和は100人分の弁当のことでキリキリしていたが、三和(沢田雅美)はお姉ちゃんの店、私は外に出る人間と他人事。帰ってきた喜和は佐和の見合いのことでウキウキ。板前で婿入りしてもいい佐和より5歳下の人だという。
「一村」厨房
加奈(上村香子)が今日も来ていた。生のほうれん草にかけるドレッシングを作っている。生のほうれん草? “田中”からの電話。宮寺から今度の日曜日は若者のアイドルの野外演奏会があるから絶対300は出るという連絡。天気は曇りだから大丈夫と張り切っている。糸は、あの女〜とイライラ。
日曜日
俺たちには休みなんてない方が、と従業員たちが弁当作りを手伝う。その分、休日手当出てるんでしょうね? 哲子の予想通り雨。平は番傘をさして外に出て行った。(つづく)
予告
“田中”からの電話を糸がとったが、平がひったくるように受話器を奪う。
糸は人一倍文句言いだけど情に厚い。でも友はね〜。ター坊がニコニコしていると、順平〜と「本日も晴天なり」を思い出すよ。桂木家もなかなか忙しい家だったけど、子供を無視するような家じゃなかったよな〜。